診療科紹介

救急科と内科が救急・総合診療科として診療に取り組みます。

救急科

日本の救急医療体制において患者の傷病状態によって1次~3次(1次救急:軽症・帰宅可能患者、2次救急:中等症・一般病棟入院患者、3次救急:重症・高 度な専門加療を要する患者)まで段階的に受け入れ救急医療施設の層別化がなされています。当院は2次救急医療施設に位置づけされていますが、walk in(徒歩来院)から心肺停止や脳卒中、重症感染症、多発外傷などの3次救急疾患にも対応しています。

救急科は救急診療、教育研修、災害医療の3つを基本的な活動の軸として日常の診療に従事しています。2023年度の患者受け入れ状況は救急車搬入台数:4,985台(うち、ドクターヘリ26件、ドクターカー23件) 、搬送者数:5,033人(外来:2,450人、入院2,583人)、CPA:20件でした。

教育研修では日本救急医学会認定講習(BLS:偶数月開催、ICLS:奇数月開催)を行い、多くの病院スタッフが共通のスキルを学ぶことで急変対応において効果的なチームダイナミクス (リーダーシップマネジメントによりチームメンバーの力を活かすこと)の確立を目指しています。さらに救急隊との合同カンファレンス(2回/年開催)では“顔の見える関係”を構築すべく知識、技術の研鑽に励んでいます。

災害医療においては、救急部門スタッフを中心に災害医療活動を行っています。日本DMAT(災害派遣医療チーム)を編成し、災害時の対応強化に努めています。また災害医療教育としてはエマルゴコース(専用キットを用いた机上シミュレーション研修)を開催しています(2回/年)。ここで学んだことをフィードバックすることで災害の分析や検証、災害マニュアルの見直しなどを行い、病院の災害医療体制構築、対応能力の改善に活用しています。

主な対象疾患と治療法

心肺停止・ショック状態、重症呼吸不全、重症感染症
脳血管障害(脳梗塞・脳出血・クモ膜下出血など)

緊急手術を必要とする腹膜炎や出血性病変 重症内因性疾患(肝不全・重症膵炎・腎不全など)
交通事故、災害、転落、墜落による外傷(多発外傷・重症頭部外傷など)
急性中毒、熱傷など

2023年度診療実績

症例区分 施設の全症例数
1.心停止 20人
2.ショック 101人
3.内因性救急疾患 5,068人
4.外因性救急疾患 3,937人
5.小児および特殊救急 840人
6.救急車(ドクターカー、ヘリ含む) 4,718台
7.救急入院患者 2,065人
8.重症救急患者 592人

所属医師

部長
西山 淳
救急科
[資格・所属学会等]
日本救急医学会 救急科専門医
日本麻酔科学会 麻酔科専門医、指導医
日本救急医学会九州地方会評議員
鹿児島集中治療研究会世話人
鹿児島救急・集中治療研究会世話人
薩摩地域救急業務高度化協議会作業部会指導医
鹿児島県ドクターヘリ医療作業部検証医
ICLSディレクター
ETSシニアインストラクター
日本DMAT隊員
ほか 医学博士(鹿児島大学大学院)
西山 淳
科長
覚本 雅也
[資格・所属学会等]
日本麻酔科学会麻酔科専門医、指導医
緩和ケア研修会修了医
山下 未央
[資格・所属学会等]
緩和ケア研修修了医

内科(総合診療科)

総合内科から救急・総合診療科へ変わりました。
総合診療チームとしては、内科救急疾患の治療、応急処置を行います。
体調不良あるけれど、どこの診療科に行ったら良いかわからない場合や、不明熱、症状が多岐にわたるなどの専門科のはっきりしない疾患に対応します。高齢化社会になって、複数の疾患を併発する患者様が増えています。単一臓器や単一疾患にとらわれることなく、広い視野で診療し、専門科への診療の橋渡しを行います。
広い診療範囲、深い診療姿勢を目指します。
そのほか、下記は予約にて午後に一般外来で診療を行っています。
・特定健診、一般健診などの健診。
・各種予防接種、睡眠時無呼吸症候群外来。
・人間ドックや健康診断後の再検査目的の受診。

主な対象疾患と治療

不明熱や原因不明の疾患に対する診断治療。
熱中症、誤嚥性肺炎、尿路感染症などに対する入院加療。
内科管理が必要な他科患者様の診療やNST(nutrition support team)活動。

2023年度診療実績

外来患者数  初診1,458人 (紹介状あり126人)
一般健診数 196人
予防接種 65人
入院患者数 608人

入院経路
救急(救急車搬送後入院・紹介患者除く):49.0%
紹介:37.3%
在院日数 10.3日

SAS

簡易検査  48件 (15件)
精密検査(PSG) 41件 (41件)
CPAP新規導入 18件 (18件)
CPAPフォロー患者 54人 (28件)
( )は総合診療科・一般内科件数

所属医師

部長
鶴 将司
[資格・所属学会等]
日本内科学会総合内科専門医
日本内科学会認定内科医
総合診療専門研修特任指導医
ICLSインストラクター
臨床研修指導医養成講習会修了医
緩和ケア研修修了医
医長
湯田 琢馬
[資格・所属学会等]
日本内科学会認定内科医
日本プライマリ・ケア学会認定指導医
日本プライマリ・ケア連合学会家庭医療専門医
日本プライマリ・ケア連合学会プライマリ・ケア認定医
日本旅行医学会認定医
日本専門医機構 総合診療専門研修特任指導医
日本専門医機構 総合診療専門研修プログラム統括責任者
臨床研修指導医養成講習会修了医
緩和ケア研修会修了医
三宅 健治
[資格・所属学会等]
日本外科学会認定医
日本医師会認定産業医
日本体育協会スポーツドクター
大礒 陽子
[資格・所属学会等]
日本内科学会総合内科専門医
日本消化器病学会消化器病専門医
日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
マンモグラフィ読影認定医
日本人間ドック学会認定医
日本人間ドック健診専門医
日本医師会認定産業医。緩和ケア研修修了医
隅本 輝
[資格・所属学会等]
非常勤医師
二木 真琴
内科
[資格・所属学会等]
日本内科学会総合内科専門医
日本血液学会専門医
医学博士(日本医科大学)
緩和ケア研修修了医
非常勤医師
冨吉 有佳
[資格・所属学会等]
日本内科学会総合内科専門医

専門外来

外来担当表