診療科紹介

歯科口腔外科は、歯科と歯科口腔外科を標榜して日常診療を行っています。歯科は一般歯科を常勤歯科医師2名が担当し、口腔外科診療は常勤歯科医師3名、非常勤医師1名が担当しています。歯科衛生士4名、および受付1名の常勤スタッフが歯科と歯科口腔外科を兼務し、ご紹介いただいた患者さんや当院の入院患者さんの治療を行っています。

歯科口腔外科 紹介患者外来予約申込書

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歯科口腔外科

主な対象疾患と治療法

  1. 埋伏智歯や過剰歯の抜歯手術、嚢胞摘出術などの小手術
  2. 顎変形症治療(専門外来:顎変形症センター)
  3. 口腔顔面領域の難治性疼痛に対する治療(専門外来:口腔顎顔面痛センター)
  4. 口腔粘膜疾患、口腔乾燥症などの難治性疾患の治療
  5. 口腔腫瘍に対する治療
  6. 歯の外傷や顎骨骨折、口腔粘膜損傷などの外傷治療
  7. 顎関節症、はぎしり治療
  8. 歯性感染症を原因とする急性化膿性炎症の治療
  9. スポーツ用マウスガード(マウスピース)の作製などを行うスポーツ歯科
  10. デンタルインプラント治療
  11. 睡眠時無呼吸症候群に対するオーラルアプライアンスの作製
  12. 骨吸収抑制薬関連顎骨壊死に対する治療
  13. 有病者の歯科治療

歯科

主な対象疾患と治療法

主に入院中の患者さんや、他科からの紹介患者さんの歯科治療や口腔ケアを外来で行っています。また、入院患者さんで外来受診できない方には、随時、病室へ往診しています。

1)入院患者さんの口腔ケア
高齢者や寝たきりの患者さんは、ご自身で口腔ケアをできないことが多く、口腔内汚染が進んだり、飲み込む力が低下したりするなどで誤嚥性肺炎を発症するリスクが高くなります。予防には口腔ケアが有効であり、口腔ケアチームを立ち上げ、定期的に勉強会や研修会を開催したり、口腔ケアの病棟ラウンドを行ったりして、入院患者さんの口腔ケアの質の向上を図り、誤嚥性肺炎予防に寄与できるように努めています。

2)がん治療を受ける患者さんの口腔機能管理
本院は地域がん診療連携拠点病院であり、様々ながん治療を受ける患者さんが多くいらっしゃいます。がん治療の中でも抗がん剤治療や放射線治療では、副作用で口腔粘膜炎や歯性感染症の急性化を引き起こす場合があり、食事などに支障をきたすこともあります。口腔粘膜炎は、がん治療前から歯科で専門的な口腔ケアを行い、口腔内を清潔に保つことで軽症化を図ることができると言われており、がん治療を受ける患者さんが口腔トラブルに悩まされることなく、がん治療を完遂できるようサポートしています。

3)周術期口腔機能管理
本院は年間2000件以上の全身麻酔下手術を行う急性期病院でもあり、予定手術を受ける患者さんを対象に術前からの口腔機能管理を行っております。目的としては、全身麻酔挿管時の歯の損傷防止(ぐらつく歯の抜歯や固定)や口腔ケアによる術後の誤嚥性肺炎・人工呼吸器関連肺炎予防、手術創の感染防止、食事に支障がないように歯や歯茎、入れ歯の状態を整える等が挙げられます。この取り組みにより、術中や入院中の口腔トラブルを防止し、口腔機能の回復を図り、安心して入院生活を送れるようサポートを行っています。

専門外来について

所属医師

口腔外科部長
古賀 喬充
歯科・口腔外科
[資格・所属学会等]
日本口腔外科学会 口腔外科専門医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医(歯科口腔外科)
日本顎変形症学会認定医
歯学博士
歯科医師臨床研修指導歯科医
緩和ケア研修修了医
長崎大学非常勤講師
古賀 喬充
歯科部長
鎌田 ユミ子
歯科
[資格・所属学会等]
歯科/口腔外科
杉原 考輝
歯科・口腔外科
[資格・所属学会等]
日本口腔外科学会会員
日本口腔ケア学会会員
緩和ケア研修修了医
杉原 考輝
医長
千堂 良造
歯科麻酔科
[資格・所属学会等]
日本歯科麻酔学会認定医
日本口腔顔面痛学会 口腔顔面痛認定医
日本口腔顔面痛学会 広報委員
一般財団法人日本いたみ財団いたみ専門医
歯科医師臨床研修指導歯科医
日本疼痛漢方研究会 会員
藤井 竜太
[資格・所属学会等]
がん患者歯科医療連携登録医
歯科・口腔外科
樋渡 萌美
[資格・所属学会等]
非常勤医師
吉田 雅司
歯科・口腔外科
[資格・所属学会等]
日本口腔外科学会 専門医、指導医
日本顎顔面インプラント学会 指導医
日本スポーツ歯科医学会 理事、評議員
日本自己血輸血学会 理事、評議員
日本体育協会認定スポーツデンティスト
鹿児島大学非常勤講師
長崎大学非常勤講師
ヤンゴン歯科大学客員教授、他

外来担当表(口腔外科)

医療機関の先生、患者さまへ

  1. 歯科口腔外科臨床でお困りのことがありましたら、患者さんに診療情報提供書を持参させてご紹介ください。
  2. 早急な診療が必要と判断された場合は貴院から直接お電話ください。その場合、当日でも診察いたします。
  3. 当科での診断・治療の終了後は、適切な時期に一般歯科治療や口腔機能管理が再開できるように、紹介して頂いた医療機関へ逆紹介しております。
  4. 咬合の回復・再構築が必要となる場合や、齲蝕や歯周病のように一般歯科診療所での治療が適切と判断される場合には紹介医あるいは登録医の先生へ治療をお願いしております。当院からの紹介状を持参していただきますので、ご対応をよろしくお願いいたします。
  5. 一般歯科治療は原則として当院に入院中の方や当院でがん治療中を行っている方を対象としております。退院後に継続した治療を必要とする場合は、かかりつけ歯科の先生に逆紹介して歯科治療をお願いしております。
  6. 全身麻酔手術やがん化学療法などに際し、合併症の予防のために有効とされる周術期等口腔機能管理に取り組んでおります。時間的猶予がある場合には当科でリスク評価を行なったのちに歯科診療所の先生に逆紹介して対応していただいております。

全身的疾患や感染症などを合併する患者さんの歯科治療に不安や問題をお持ちの歯科診療所の先生方には、医療情報を十分把握して、安全な歯科治療を受けるための相談や協力をさせていただきます。

認定施設

日本口腔外科学会 専門医制度研修施設
指定自立支援医療(育成医療)機関
日本口腔ケア学会 口腔ケア認定施設