センター紹介
痛みは主観的な症状のため他人からはなかなか理解されにくいものです。痛みが長い期間続いてしまうと、日常生活や社会活動にも多大な影響を与えてしまうため、そのような慢性疼痛は大きな問題となっています。
歯や口の中、顔においてもその慢性疼痛は存在します。口や顔の痛みをまとめて口腔顔面痛と呼びますが、当科では特にむし歯や歯周病などの治療では改善しない痛みに重点的に取り組んでいます。また、鹿児島の歯科では唯一の超音波機器を用いた神経ブロック治療を実践している施設となっています。
口腔顔面痛の病気とは?
歯や歯周病が原因となる痛みの他にも、顎関節の異常による痛み(顎関節痛障害)、顎を動かす筋肉による痛み(咀嚼筋痛障害)、舌がヒリヒリする痛み(口腔内灼熱症候群)、神経による痛み(神経障害性疼痛、三叉神経痛、帯状疱疹後神経痛、外傷性神経障害)、原因がはっきりとしない痛み(特発性の歯痛・顔面痛)、ストレスなどのメンタルなことで改善されにくい痛み(心理社会的要因による歯痛・顔面痛)などがあります。
口腔顔面痛の治療とは?
まず、痛みの状態を的確に聞き取るために、十分な診察を行います。その上で、病気の種類や個々人の症状に応じて、以下のような治療を組み合わせていきます。
- 薬物療法(鎮痛薬、抗てんかん薬、抗うつ薬など)
- トリガーポイント注射
- 物理療法(マッサージ療法、鍼治療、電気療法)
- 運動療法
- 東洋医学的治療(漢方治療、鍼治療)
医療機関の先生、患者さまへ
「歯科治療を行なった後にも残存する痛み」や「原因不明である痛み」、「歯科治療などで生じた顔の神経の痺れ」などでお困りの方は、一度、口腔顔面痛センターにご相談ください。
また、「顔の神経の痺れ(下歯槽神経、舌神経 損傷)」では、発症から3ヶ月以内の治療が重要であるため、早期の来院をお勧めいたします。