2025年4月15日
産科、婦人科診療について
令和7年4月15日
関係者様各位
いつも当院の医療提供と運営にご尽力いただき、心より感謝申し上げます。
本日は、当院の診療体制に関わる重要なお知らせがございます。
このたび、当院の産科診療について、7月末をもって分娩休止と、婦人科診療についても8月~翌年3月まで入院診療を休止し外来診療のみ継続することを決定いたしました。
この判断は、経営陣として極めて慎重に検討を重ねたうえでの苦渋の決断です。休止に至った背景には、以下の複合的な要因があります。
- 地域における急速な出生数の減少により、持続可能な診療体制の維持が困難になっていること
- 産科医師の人材確保が非常に難しくなっていること
- 現行制度において、産科は極めて高い安全管理コストを要する一方で、診療報酬をはじめ自治体から十分な支援が得にくく、持続可能な運営が困難な状況が続いていること
私たちは、これまで地域の周産期医療に貢献することを使命としてきました。だからこそ、この決断は非常に重いものです。しかし、当院全体として地域医療の中核を担い続けるためには、今できる最善の選択が必要であると考えました。
この状況を転機ととらえ、今後は当院の強みをさらに発展させていく方向で、職員一丸となって新たなステージへ進んでいきたいと考えております。
このような変化の中にあっても、私たちは決して立ち止まることなく、「地域になくてはならない医療機関」として、これからも地域医療に貢献してまいります。
引き続き、ご理解とご協力をお願い申し上げます。
公益社団法人昭和会 理事長
今給黎和幸