2025年4月開講 募集要項
印刷用データ(PDF)はコチラよりダウンロードして下さい。
1.特定行為研修の教育理念 2.教育目標 3.研修の特色 4.開講する特定行為研修 5.研修内容と時間数 6.募集定員
7.研修期間 8.研修場所 9.講義時間及び研修スケジュール 10.修了条件 11.出願資格 12.出願期間
13.出願提出書類 14.出願書類提出方法 15.選考方法及び日時 16.合否発表 17.看護師特定行為研修にかかる費用 18.個人情報の取扱いについて 19.その他
1.いまきいれ総合病院における特定行為研修の理念と目標
いまきいれ総合病院(以下、本院という。)は、「協力・貢献・向上・教育」を理念として、救急医療を中心に地域社会に貢献すべく全職員で協力し活動している。
本院は、急性期医療の一層の充実のみならず社会の需要に応じて様々な診療面での計画を実現させるとともに、優れた医療人を育成する体制を整えることで、今後も地域への貢献を果たしていく所存である。
1)研修理念
医療・介護提供体制の改革が進められる中、医療ニーズをもつ多くの人々を支えるために多職種の協働が欠かせない時代となっている。 いまきいれ総合病院は、患者に最も近い立場 にある看護師が、チーム医療のキーパーソンとして、患者・国民のニーズに応えることは勿論 、医師・歯科医師・その他医療関係者 から期待される役割を十分に担えるよう看護師の特定行為研修を目指している。特定行為研修は看護師が手順書により、医療安全に配慮し、在宅を含む医療現場において、実践的な理解力、思考力及び判断力かつ高度な専門的知識と技術が発揮できるように研修を行うものである。経験を積んだ看護師がたゆみなく自己研鑽し研修を通してさらなる自己成長を図って高齢化 社会にしっかり貢献し、チーム医療の要として活躍できることを目指す。また、特定行為 研修を通して 看護観を深め、品性を保ち全人的看護をめざすことが看護師として当然の責務であることを改めて認識することも期待したいと考える。
2)研修目標
- ・多様な臨床場面において、重要な病態の変化や疾患を包括的にいち早くアセスメントする基本的な能力を身につける。
- ・必要な治療を理解し、ケアを導くための基本的な能力を身につける。
- ・患者の安心に配慮しつつ、必要な特定行為を安全に実施する能力を身につける。
- ・問題解決に向けて、多職種と効果的に協働する能力を身につける。
- ・医師の指示の下、手順書により、身体所見、検査所見、画像所見等が医師から指示された病状の範囲にあることを確認
- し、安全に特定行為を行うことを目指す。
2.教育目標
1) 医師の治療方針を明確に理解する知識を習得する。
2) 医療安全を確保する上で必要な行動を理解する。
3) 医師またはその他の医療専門職とディスカッションを行う上で必要となる十分なコミュニケーション能力を習得する。
3.研修の特色
全日本病院協会S-QUE e-ラーニングの講義に加え、各学会認定の指導医・専門医資格などを有する医師と特定行為研修を修了した看護師等による講義と演習を行う。実践的な演習を行うことにより、総合的な対応力を養う研修とする。
4.開講する特定行為研修
【術中麻酔管理領域パッケージ】 | |
特定行為区分 | 特定行為 |
呼吸器(気道確保に係るもの)関連 | 経口用気管チューブ又は経鼻用気管チューブの位置の調整 |
呼吸器(人工呼吸器に係るもの)関連 | 侵襲的陽圧換気の設定の変更 人工呼吸器からの離脱 |
動脈血液ガス分析関連 | 直接動脈穿刺法による採血 橈骨動脈ラインの確保 |
栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連 | 脱水症状に対する輸液による補正 |
術後疼痛管理関連 | 硬膜外カテーテルによる鎮痛剤の投与及び投与量の調整 |
循環動態に係る薬剤投与関連 | 持続点滴中の糖質輸液または電解質輸液の投与量の調整 |
【いまきいれIコース】 | |
特定行為区分 | 特定行為 |
栄養に係るカテーテル管理(末梢留置型中心静脈注射用カテーテル管理)関連 |
末梢留置型中心静脈注射用カテーテルの挿入 |
動脈血液ガス分析関連 | 直接動脈穿刺法による採血 橈骨動脈ラインの確保 |
栄養および水分管理に係る薬剤投与関連 | 持続点滴中の高カロリー輸液の投与量の調整 脱水症状に対する輸液による補正 |
【いまきいれMコース】 | |
特定行為区分 | 特定行為 |
創傷管理関連 | 褥瘡又は慢性創傷の治療における血流のない壊死組織の除去 創傷に対する陰圧閉鎖療法 |
栄養および水分管理に係る薬剤投与関連 | 持続点滴中の高カロリー輸液の投与量の調整 脱水症状に対する輸液による補正 |
5.研修内容と時間数
研修科目及び時間数は以下のとおりとし、受講者は共通科目250時間に加えて、選択した区分別科目を履修するものとする。
1) 共通科目(*演習、実習、試験時間含む)
共通科目名 | 時間数 | 小計 |
臨床病態生理学 | 30時間 | 250時間 |
臨床推論 | 45時間 | |
フィジカルアセスメント | 45時間 | |
臨床薬理学 | 45時間 | |
疾病・臨床病態概論 | 40時間 | |
医療安全学/特定行為実践 | 45時間 |
2) 区分別科目(選択科目)
術中麻酔管理領域 | ||
特定行為区分 | 時間数 | 小計 |
呼吸器(気道確保に係るもの)関連 | 10 | 76時間 |
呼吸器(人工呼吸器に係るもの)関連 | 18 | |
動脈血液ガス分析関連 | 14 | |
栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連 | 12 | |
術後疼痛管理関連 | 9 | |
循環動態に係る薬剤投与関連 | 13 |
いまきいれIコース | ||
特定行為区分 | 時間数 | 小計 |
栄養に係るカテーテル管理(末梢留置型中心静脈注射用カテーテル管理)関連 | 8 | 38時間 |
動脈血液ガス分析関連 | 14 | |
栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連 | 16 |
いまきいれMコース | ||
特定行為区分 | 時間数 | 小計 |
創傷管理関連 | 34 | 50時間 |
栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連 | 16 |
6.募集定員 ※院内外問いません
(1)術中麻酔管理領域 3名
(2)いまきいれIコース 3名
(3)いまきいれMコース 3名
7.研修期間
2025年4月1日 ~ 2026年3月31日 12か月
8.研修場所
いまきいれ総合病院 (感染状況によっては、インターネットによるオンライン研修の場合もある)
9.講義時間及び研修スケジュール
期間 | 時間 | 内容 | |
4月1日 | ~6月1日 | 毎週木曜日午後 | e-learning 受講状況確認 |
6月2日 | ~6月8日 | 9時~17時 | 共通科目の演習 |
共通科目の実習 | |||
6月9日 | ~6月15日 | 9時~17時 | 共通科目の筆記試験 |
6月16日 | ~8月17日 | 毎週木曜日午後 | e-learning 受講状況確認 |
8月18日 | ~8月31日 | 9時~17時 | 共通科目の演習 |
共通科目の実習 | |||
9月1日 | ~9月7日 | 9時~17時 | 共通科目の筆記試験 |
9月8日 | ~11月2日 | 毎週木曜日午後 | e-learning 受講状況確認 |
11月3日 | ~11月16日 | 9時~17時 | 区分別科目の演習・OSCE |
11月17日 | ~11月23日 | 9時~17時 | 区分別科目の試験 |
11月24日 | ~3月15日 | 8時30分~17時 | 区分別科目実習 |
術中麻酔管理領域 いまきいれIコース いまきいれMコース |
*e-learning受講状況確認は指導者他が行う。
*期間中週1日は図書室学習コーナーでの自己学習日を設ける予定
*感染状況によってはインターネットによるオンライン研修の場合もある
※入講式、講義、演習、実習、試験等の詳細については別途配付する。
10.修了条件
本研修を修了するためには、次の条件を満たす必要がある。
共通科目を履修して筆記試験等に合格した後、特定行為区分別科目を履修し、実技試験、実習の観察評価、筆記試験等の科目毎の合格を条件とする。
さらに、修了認定は、関係指導者等による特定行為研修管理委員会で行う。
11.出願資格
入講の時点において次の各号を全て満たしていなければならない。
(1)日本国内における看護師免許を有すること
(2)看護師の免許取得後、通算3年以上の実務経験を有すること
(3)日本看護協会看護師賠償責任保険等の賠償責任保険に加入していること
(4)所属施設の病院長(施設長)ならびに看護部長の推薦を有すること
(5)パソコンで資料作成やプレゼンテーションするなど、基本的なパソコン使用のスキルを有すること
12.出願期間
2025年1月6日(月) ~ 1月24日(金)
募集要項は当院のホームページ上で配信する。
出願希望者は、担当者・前野までe-mailまたは、TELにて連絡
問合せ先 【 e-mail:maeno@imakiire.or.jp / TEL 099-222-1800 (上町いまきいれ病院) 】
13.出願提出書類
*1/24(金)までに提出または必着。また提出された書類は返却しない。
(1)受講申請書
(2)履歴書
(3)志願理由書
(4)勤務している場合、所属長(看護部長又は所属長)の推薦書
(5)看護師免許の写し
(6)既修得科目履修免除申請書 既に修了した科目について履修免除を申請する場合のみ提出する。
特定行為研修修了証等の修了を証明する書類、修了した研修の内容、履修時のシラバスも同封すること
(7)受講審査料10,000円(消費税込)の振込を確認できる書類の写し
受講審査料は、出願期間中に以下の受講審査料振込先に志願者本人名で振り込むこと
受講審査料の振込手数料は、志願者の負担となる。
受講審査料振込先
[銀行名] 福岡銀行 鹿児島営業部
[口座番号] 普通預金 1210711
[口座名] 公益社団法人昭和会
14.出願書類提出方法
上記の出願書類を封入のうえ、封筒表に「特定行為研修受講出願書類在中」と朱書きのうえ、以下の送付先に必ず
「簡易書留」で送付するか、または直接持参すること。
2025年1月24日(金)17:00(必着) ※これ以降は一切受け付けません。
(送付先及び問合せ窓口)
〒892-0854 鹿児島市長田町5番24号
上町いまきいれ病院 人事総務経理課 前野 宛
15.選考方法及び日時
選考方法:書類審査及び面接、筆記試験、小論文(テーマについては当日伝えます) (試験1時間・面接・小論文1時間を予定)
面接日時:2025年2月28日(金)
面接場所:いまきいれ総合病院 ※詳細は別途通知
16.合否発表
2025年3月7日(金)
合否結果は、本人宛簡易書留にて郵送する。なお、電話、FAX、メールでの問合せには対応しない。
合格通知の際に、選考結果通知書、受講許可書及び誓約書を送付するので、誓約書は3月21日(金)までに提出すること。
2025年3月21日(金) 10:00~ 会議室1にて開講式
17.看護師特定行為研修にかかる費用
*当院の職員の研修受講料は、定められた条件の元、病院より貸与される。詳細は個別に説明する。
1)科目別研修費用(演習・実習の費用を含む)
共通科目 | |
臨床病態生理学 | ¥19,000- |
臨床推論 | ¥45,000- |
フィジカルアセスメント | ¥17,000- |
臨床薬理学 | ¥27,000- |
疾病・臨床病態概論 | ¥26,000- |
医療安全学/特定行為実践 | ¥49,000- |
共通科目 計(消費税別) | ¥183,000 |
術中麻酔管理領域 | |
呼吸器(気道確保に係るもの)関連 | ¥54,000- |
呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連 | ¥53,000- |
動脈血液ガス分析関連 | ¥59,000- |
栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連 | ¥47,000- |
術後疼痛管理関連 | ¥47,000- |
医循環動態に係る薬剤投与関連 | ¥47,000- |
術中麻酔管理領域 計(消費税別) | ¥307,000- |
いまきいれIコース | |
栄養に係るカテーテル管理(末梢留置型中心静脈注射用カテーテル管理)関連 | ¥60,000- |
動脈血液ガス分析関連 | ¥59,000- |
栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連 | ¥47,000- |
いまきいれIコース 計(消費税別) | ¥166,000- |
いまきいれMコース | |
創傷管理関連 | ¥59,000- |
栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連 | ¥47,000- |
いまきいれMコース 計(消費税別) | ¥106,000- |
2)教材費
月あたり | 1年間の費用 | |
SQUE e-learning | ¥10,000- | ¥120,000- |
書籍等 使用料 | ¥1,000- | ¥12,000- |
教材費 計(消費税別) | ¥132,000- |
*研修費用は、1)のうち選択した科目の費用と2)教材費の合計に消費税分を合わせた額となる。
*共通科目と術中麻酔管理領域パッケージ研修 684,000円
*共通科目が履修免除された場合の術中麻酔管理領域パッケージ研修 482,900円
3)その他、当研修において各学会などが推奨する教材等の購入が必要な場合あり。
(履修免除)
共通科目及び区分別科目において、規定の条件を満たせば履修免除を行う。
(1) 本院又は他機関が実施した特定行為研修等において、共通科目及び区分別科目の講義を修了し履修免除を受けようとする出願者は、出願時に履修免除申請書に共通科目及び区分別科目の講義修了証を添えて申請するものとする。
(2) 前項の申請があったときは、特定行為研修管理委員会において共通科目及び区分別科目の講義履修免除の可否を決定する。
(3) 前項の規定により共通科目の講義履修免除が認定されたときは、別表に規定する共通科目及び区分別科目の講義受講料を免除する。
18.個人情報の取扱いについて
個人情報については,いまきいれ総合病院が保有する個人情報の保護管理に関する規則」に基づいて取り扱う。
また、出願に当たって知り得た氏名,住所その他の個人情報については,本院の特定行為研修及びこれらに付随する事項にのみ利用し,他の目的には利用しない。
19.その他
本院での研修は、一部 e-learning となるため、各自パソコンまたはタブレットを準備すること。
また、研修期間中は看護職賠償責任保険制度への加入が必要となる。