院内がん登録集計  悪性腫瘍手術件数

院内がん登録集計

院内がん登録の対象となる症例は、入院・外来を問わず、当院に初めて受診し、がんと診断および治療対象となった症例です。
1腫瘍1登録とし、重複がんの場合は原発の数をそれぞれ登録します。
転移・再発の場合でも、当院に初めての受診であれば登録対象となります。

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1、年別がん登録数

がん登録の件数を年別で表わしたグラフです。登録件数は増加傾向にあります。
総数・・・院内がん登録の対象となった全件数
初回治療症例・・・当該腫瘍に対して初めて治療を開始(継続を含む)した症例  ※再発・転移は除く

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2、医療圏別患者割合(2022年症例)

患者さんがどの地域から来院したかを表わしたグラフです。
約6割が鹿児島医療圏からの受診で、種子島、屋久島、奄美など離島からの患者さんも受け入れています。

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3、来院経路割合(2022年症例)

患者さんがどのような経路で当院を受診したかを表わしています。
7割が他の医療機関からの紹介で当院を受診しています。

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4、部位別登録数(2018-2022年 初回治療症例)

初回治療の対象となった登録部位を診断年ごとに表わしたグラフです。
2022年は、肺癌の登録数が最も多く、次に前立腺、大腸、造血器となっています。その他、様々ながんの治療を行っています。

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※その他:原発不明、悪性中皮腫、小腸、十二指腸、精巣等 登録件数が少ない部位含む。

5、性別・年齢別患者数(2022年症例)

患者さんの年齢別・性別の件数と割合を表わしています。
全体でみると70歳代が最も多く、男女比は6割が男性となっています。
男性の割合が高くなっている要因としては、男性特有のがんである前立腺がんの症例が多いことが考えられます。

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6、性別・年代別・原発部位別 患者数(2022年初回治療症例:754件)

どの年代でどの部位のがんが多いかをグラフ化しています。
初回治療の対象となった症例を集計対象としています。

①男性:508件
70歳代の患者数が最も多く、次に60歳代となっています。部位別では、肺がん、前立腺がん、大腸がんが多くなっています。

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②女性:246件
80歳代が最も多く、次に70歳代となっています。男性同様、最も多いのは肺がんとなり、次に大腸がんとなっております。
白血病やリンパ腫などの造血器系の腫瘍も60歳代から増加していることがわかります。
30歳代では女性特有がんである、子宮がん、乳がんの患者が多くなっています。

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7、診療科別治療内容件数 (2022年初回治療症例:754件)

初回治療として選択された治療内容を診療科別で表わしています。
診療科別の治療数をみると泌尿器科が最も多く、消化器内科、呼吸器外科となっております。

手術療法、内視鏡治療、薬物療法、放射線療法を主として総合病院としてさまざまな治療を行っており、それらの治療を組み合わせて行うことで、患者さん個々に合った最善の治療を実施しています。

手術:開腹/開胸、鏡視下手術、ロボット手術
内視鏡:内視鏡的粘膜剥離術(ESD)、内視鏡的粘膜切除術(EMR)、経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT)等
薬物療法:化学療法(分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬含む)、ホルモン療法
その他:免疫療法、焼灼療法、瀉血(しゃけつ)、血液がんの輸血 等

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8、ステージ別治療内容割合 (2022年初回治療症例:754件)

ステージ別で実施した治療内容を表わしたグラフです。比較的早期のがんは手術・内視鏡のみでの治療が多くを占めますが、進行がんになると、手術の割合(適応)は少なく、薬物療法や放射線療法、治療なし(経過観察)の症例が増えていることがわかります。

【がんの進行度】

0期 がん細胞が粘膜内(上皮細胞内)にとどまっており、リンパ節に転移していない
Ⅰ期 がんの腫瘍が少し広がっているが筋肉の層までとどまっており、リンパ節に転移していない
Ⅱ期 リンパ節には転移していないが、筋肉の層を超えて少し浸潤(広がること)している。または、がんの腫瘍は広がっていないが、リンパ節に少し転移している
Ⅲ期 がんの腫瘍が浸潤し、リンパ節転移もみられる
Ⅳ期 がんが始めにできた原発部位を越えて、離れた他の臓器へ転移している
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悪性腫瘍手術件数

■2021年 悪性腫瘍手術件数 PDFは コチラ
■2020年 悪性腫瘍手術件数 PDFは コチラ