診察受付時間 | |||
平日 | 8:30~11:30 | 診察 9:00~ | |
13:30~16:30 | 診察 14:00~ | ||
土曜(第1第3) | 8:30~11:30 | 診察 9:00~ | |
休診日 | |||
第2第4第5土曜終日・第1第3土曜午後 日曜・祝日・年末年始 |
病院案内カテゴリー: 追加下層ページ
病院情報の公表は、DPCデータに基づいて作成しています。
DPCは『Diagnosis<診断>・Procedure<処置(手術・検査含む)>・Combination<組み合わせ>』の頭文字をとったものです。
DPCの制度についてはこちらをご覧ください。
病院情報の公表に使用したデータ
・様式1・・診療録情報(傷病名、手術・処置・検査等、入退院情報など)
・様式4・・診療報酬請求情報(医科保険診療以外の診療の有無に係わる症例調査票)
・Dファイル・・診療報酬請求情報(診断群分類点数表による算定情報)
対象となるデータ
令和3年4月1日~令和4年3月31日の間に退院した患者
集計対象外
・入院後24時間以内の死亡の患者
・生後7日以内に死亡した新生児
・労災(労働災害)、自賠責(自動車損害賠償責任保険)、自費、正常分娩、治験、先進医療の患者、健康保険と他保険・自費を併用した患者
診断群分類別患者数について
・最終的な自院の退院を持って1カウントとします。
・転院率(%)は、最終的な退院先が「転院」の患者の割合を示しています。
その他
・患者数が10未満の場合は‐(ハイフン)としています
・年齢は、入院時点での年齢です
令和3年度 病院情報の公表
- 年齢階級別退院患者数
- 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
総合診療科 小児科 外科 整形外科 形成外科 脳神経外科 呼吸器外科 血管外科 頭頸部・耳鼻咽喉科 放射線科 脳神経内科 皮膚科 泌尿器科 産科 婦人科 呼吸器内科 循環器内科 救急科 血液内科 消化器内科 糖尿病内科 新生児内科 緩和ケア内科 - 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
- 成人市中肺炎の重症度別患者数等
- 脳梗塞のICD10別患者数等
- 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
外科 整形外科 形成外科 脳神経外科 呼吸器外科 血管外科 頭頸部・耳鼻咽喉科 脳神経内科 泌尿器科 産科 婦人科 消化器内科 新生児内科 - その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数
【定義】
令和3年度に当院を退院された患者さまを10歳刻みで集計しています。
年齢による患者構成や特徴を知ることができます。
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
患者数 | 362 | 170 | 233 | 287 | 411 | 573 | 1166 | 1759 | 1435 | 437 |
【解説】
当院では総合診療に加え、周産期医療・24時間救急・がん診療に力をいれ、幅広い年齢層の患者さまに医療を提供しております。
2021年1月より新規オープンし、2021年4月1日~2022年3月31日までのいまきいれ総合病院実績として情報公開しております。
上記一覧表をみると70代が最も多く全体の1/4を占め、70歳以上が全体の53%を占めています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
各診療科別に症例数の多いDPC14桁分類(DPCコード)ついて集計しました。
項目はDPCコード、名称、症例数、平均在院日数、転院率(%)、平均年齢を表示しており、それぞれの診療科がどのような疾患を多く診療しているかを知ることができます。
■ 内科(総合診療科)
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 | 40 | 19.28 | 20.57 | 45.00 | 85.10 | |
030250xx991xxx | 睡眠時無呼吸 睡眠検査 | 21 | 2.00 | 2.03 | 0.00 | 61.24 | ● |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 | 16 | 16.94 | 13.14 | 50.00 | 80.25 | |
130100xxxxx40x | 播種性血管内凝固症候群 | – | – | 25.51 | – | – | |
0400801499×001 | 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) | – | – | 14.36 | – | – |
【解説】
総合診療科では、不明熱や症状が多岐にわたるなどの専門科のはっきりしない疾患に対応し精査・診療しています。
主な対象疾患ですが、不明熱や原因不明の疾患に対する診断治療、尿路感染症、誤嚥性肺炎などの感染症、熱中症に対する加療を行っています。
高齢の患者さまが多く、併存する基礎疾患や合併症にて重症化する傾向があります。また、当院は生活習慣病に関わる睡眠時無呼吸症候群検査専用の病室2室を設置し、良質な環境で睡眠時無呼吸検査を行うことが可能です。
■ 小児科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
080270xxxx1xxx | 食物アレルギー 経口負荷試験 | 23 | 1.43 | 2.13 | 0.00 | 2.00 | 1・2 |
040090xxxxxx0x | 急性気管支炎、急性細気管支炎、 下気道感染症(その他) | 15 | 6.20 | 5.83 | 0.00 | 1.47 | |
040070xxxxx0xx | インフルエンザ、ウイルス性肺炎 | 11 | 6.18 | 5.95 | 0.00 | 1.55 | |
060380xxxxx00x | ウイルス性腸炎 | 11 | 4.00 | 5.53 | 0.00 | 4.64 | |
180030xxxxxx0x | その他の感染症(真菌を除く。) | 10 | 4.90 | 10.47 | 0.00 | 1.10 |
【解説】
小児科では、幼児~就学までの食物アレルギーに対する食物経口負荷試験入院が最も多く、食物アレルギー患者さまは増加傾向にあります。
その他に急性気管支炎、ウイルス感染症、腸炎や喘息、川崎病、ネフローゼ症候群、初発糖尿病の教育入院や血糖コントロール目的の入院などが入院適応症例です。また、外来では従来からのアレルギー疾患(喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー)、循環器疾患、腎疾患の他、小児内分泌外来があり、低身長症・糖尿病(1型・2型)・甲状腺疾患・副腎疾患・思春期にかかわる疾患などの専門治療を必要とする患者さまが多いのも特徴です。
入院中は医療保育専門士によるサポートを実施し、お子さんとご家族を対象とした専門的な保育を通じて、本人とご家族のQOL(生活の質)の向上を図っています。
■ 外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
060160x001xxxx | 鼠径ヘルニア(15歳以上) 手術あり | 57 | 6.42 | 4.74 | 0.00 | 73.44 | ● |
060035xx99x6xx | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 化学療法 | 50 | 3.52 | 4.54 | 0.00 | 69.24 | |
060335xx02000x | 胆嚢炎等 手術あり | 49 | 7.33 | 7.11 | 4.08 | 63.47 | ● |
060150xx03xxxx | 虫垂炎 手術あり | 23 | 6.35 | 5.40 | 0.00 | 35.83 | ● |
060035xx010x0x | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術あり | 20 | 15.20 | 15.76 | 5.00 | 72.50 |
【解説】
外科では、胃・大腸(結腸・直腸)・肝臓・胆のう・膵臓といった消化器全般から甲状腺・乳腺に至るまで、がんを中心に診断から治療(手術・化学療法・放射線療法など)まで行っています。
他の診療科と連携して診断・治療することができるため、他の領域のがんを合併している場合や心筋梗塞・腎不全などの合併症を有する場合にも対応可能なことが大きな強みです。
その他にも、鼠経ヘルニア・虫垂炎・胆石胆のう炎に対する手術も数多く行っています。
■ 整形外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
160800xx01xxxx | 股関節・大腿近位の骨折 手術あり | 185 | 24.22 | 25.32 | 93.51 | 84.33 | 1・2 |
160690xx01xxxx | 胸椎、腰椎以下骨折損傷 (胸・腰髄損傷を含む。) 手術あり | 71 | 33.24 | 30.60 | 77.46 | 74.54 | |
160690xx99xxxx | 胸椎、腰椎以下骨折損傷 (胸・腰髄損傷を含む。) | 56 | 13.46 | 19.34 | 87.50 | 82.84 | ● |
070350xx01xxxx | 椎間板変性、ヘルニア 内視鏡手術あり | 36 | 17.00 | 9.97 | 22.22 | 53.14 | |
160760xx97xx0x | 前腕の骨折 手術あり | 34 | 8.74 | 4.99 | 17.65 | 57.62 | ● |
【解説】
整形外科では外傷疾患、脊椎脊髄疾患、関節外科、スポーツ整形外科、救急外来外科、手外科を中心に診療を行っています。年々高齢の患者さまが増え、循環器疾患、糖尿病、認知症などの合併症をかかえていらっしゃる方が多く、当院では専門医によるサポート体制で最善の手術や治療が行えるよう努めています。
転倒などによる大腿骨近位部骨折の入院が最も多く、受傷後48時間以内に緊急手術を積極的に行っており、臥床による褥瘡や認知症等の合併症およびADL(日常生活動作)の低下を予防することに努めている他、骨粗しょう症の検査、治療、栄養指導などを行い、二次性骨折の予防もサポートしています。
また、脊椎感染疾患(腰椎化膿性脊椎炎など)も増えてきており、それらの疾患に対しては最先端医療で対応しています。
脊椎の内視鏡に関しては、日本では数少ない脊椎内視鏡手術の免許を持った医師がおります。手の外科では手関節・肘関節の内視鏡下手術を施行しております。
昨年からナビゲーションシステムを導入し、術中のインプラント挿入がより正確・安全に行えるようになりました。
外来からの入院、手術、リハビリテーション、転院調整、在宅復帰を目指した支援をチーム医療で提供しております。
■ 形成外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
160200xx0200xx | 顔面損傷 (口腔、咽頭損傷を含む。) 手術あり | 22 | 7.09 | 5.16 | 4.55 | 34.59 | ● |
080007xx010xxx | 皮膚の良性新生物 手術あり | 19 | 5.79 | 4.01 | 0.00 | 46.26 | |
020230xx97x0xx | 眼瞼下垂 手術あり | 17 | 7.88 | 2.94 | 0.00 | 70.94 | |
100100xx97x0xx | 糖尿病足病変 手術あり | 16 | 31.25 | 24.37 | 18.75 | 64.69 | |
070010xx010xxx | 骨軟部の良性腫瘍 (脊椎脊髄を除く。) 手術あり | 12 | 4.92 | 5.49 | 0.00 | 57.33 |
【解説】
形成外科では、先天性および後天性の体の表面的な形や色の異常に対する整容面と機能面の治療を行っています。
顔面骨の骨折、皮膚腫瘍、眼瞼下垂症に対する手術目的入院が多く、乳がんに対する切除後の遊離皮弁や人工乳房による乳房再建術も行っています。また、耳鼻咽喉科と連携して、頭頚部再建と遊離皮弁も行っております。指切断の救急症例もあり、顕微鏡下で神経・血管・骨・腱などをつなぐ再接合術などのハイレベルな緊急手術にも対応しています。
その他、褥瘡や皮膚潰瘍、腋臭症(ワキガ)治療、乳幼児血管腫に対する内服加療やリンパ浮腫の外科的治療も行っております。
■ 脳神経外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
160100xx97x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 手術あり | 25 | 18.12 | 9.78 | 36.00 | 78.76 | ● |
160100xx99x00x | 頭蓋・頭蓋内損傷 | 24 | 15.00 | 8.30 | 29.17 | 72.33 | |
010040x099000x | 非外傷性頭蓋内血腫 (非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) | 13 | 23.69 | 18.90 | 69.23 | 79.69 | |
030400xx99xxxx | 前庭機能障害 | 12 | 6.17 | 4.92 | 8.33 | 67.00 | |
010020x001x1xx | くも膜下出血、破裂脳動脈瘤 (JCS10未満) 手術あり | – | – | 40.16 | – | – | ● |
【解説】
脳神経外科では、地域の医療機関と連携し脳血管障害症例の確定診断や根治手術の適応判定に関する脳血管造影や脳血流測定など紹介を受けています。
また、救急医療にも力を入れており地域の救急隊と連携をとり、頭部外傷や脳血管障害などの24時間受入体制が整っております。
脳の病気は、早期発見・治療することにより脳卒中のリスク予防にもなりますので、脳ドックも行っております。
■ 呼吸器外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
040040xx97x00x | 肺の悪性腫瘍 手術あり | 86 | 11.36 | 10.47 | 3.49 | 70.64 | ● |
040200xx01x00x | 気胸 手術あり | 22 | 8.91 | 9.86 | 0.00 | 36.50 | ● |
040040xx99041x | 肺の悪性腫瘍 化学療法・副傷病あり | 18 | 13.89 | 14.96 | 0.00 | 72.06 | |
040040xx9910xx | 肺の悪性腫瘍 気管支鏡検査 | 15 | 3.33 | 3.30 | 0.00 | 74.73 | ● |
040200xx99x00x | 気胸 | 13 | 5.54 | 9.28 | 15.38 | 47.15 |
【解説】
呼吸器外科では、主に肺がんの手術を行っており、肺がん症例は年間80件近く施行しています。
早期のものに関してはより低侵襲な胸腔鏡下手術が80%を占め、肺温存を目指し区域切除も積極的に行っています。縦隔リンパ節転移陽性例や隣接臓器への直接浸潤した、いわゆる進行肺がんに対しても、術前補助療法を行ったのちに積極的に外科治療の可能性を探求する姿勢をもっており、症例群によっては手術によって満足のいく結果を得ています。
また2021年6月より肺がんに対するロボット支援下手術(ダビンチ手術)を行っており、今後のロボットの活躍が期待されます。
切除が困難な症例に関しては、呼吸器内科および放射線科と協力し集学的治療(手術のみならず、化学療法、放射線治療など)を行っております。
その他にも、気管・気管支病変(腫瘍、外傷、狭窄など)、縦隔腫瘍(胸腺腫、胸腺癌や良性腫瘍など)、胸膜腫瘍(胸膜中皮腫など)、胸壁腫瘍、肺気腫・気胸、膿胸や胸部外傷(救急搬送される外傷性気胸など)の治療も行っております。
■ 血管外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
050170xx03000x | 閉塞性動脈疾患 手術あり | 28 | 4.11 | 5.32 | 3.57 | 74.14 | ● |
050170xx03001x | 閉塞性動脈疾患 手術・副傷病あり | 27 | 5.89 | 9.61 | 22.22 | 72.93 | ● |
050180xx02xxxx | 静脈・リンパ管疾患 手術あり | 14 | 2.00 | 2.75 | 0.00 | 66.93 | ● |
050180xx99xx0x | 静脈・リンパ管疾患 | – | – | 14.05 | – | – | |
050170xx0320xx | 閉塞性動脈疾患 形成手術あり | – | – | 51.34 | – | – | ● |
【解説】
血管外科では閉塞性動脈硬化症や下肢静脈瘤の手術治療を行っていますが、皮膚潰瘍や蜂窩織炎、壊疽などの合併症もあり、皮膚科や形成外科での入院治療も行っています。糖尿病や透析患者さまも糖尿病内科や泌尿器科と診療連携で治療を行っています。
■ 頭頸部・耳鼻咽喉科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
030350xxxxxxxx | 慢性副鼻腔炎 | 95 | 6.97 | 6.47 | 0.00 | 53.08 | |
030230xxxxxxxx | 扁桃、アデノイドの慢性疾患 | 79 | 7.59 | 7.84 | 1.27 | 23.44 | |
030428xxxxxxxx | 突発性難聴 | 63 | 8.33 | 8.75 | 0.00 | 58.73 | |
030240xx99xxxx | 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、 急性咽頭喉頭炎 | 32 | 6.22 | 5.71 | 0.00 | 44.25 | |
030150xx97xxxx | 耳・鼻・口腔・咽頭・ 大唾液腺の腫瘍 手術あり | 27 | 7.04 | 7.03 | 0.00 | 61.30 |
【解説】
頭頸部・耳鼻咽喉科では、慢性扁桃炎に対する口蓋扁桃手術、慢性副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎に対する内視鏡下の鼻手術の症例が上位を占めます。
また、突発性難聴では高気圧酸素(気圧の高いカプセル内で100%酸素を注入し全身に酸素を供給する)治療を行っております。
咽喉頭急性感染症に対する入院治療、顎下腺唾石症、頚部のう胞の手術も行っております。
クリニックなど、患者さまのかかりつけ医からの紹介が多く、急性期治療は当院にて実施、退院後はかかりつけ医と連携し、フォローアップに努めています。
また、頭頸部がんに対する手術や放射線治療、化学療法も行っております。
■ 放射線科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
060040xx99x2xx | 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の 悪性腫瘍 放射線療法 | – | – | 23.06 | – | – | |
070040xx99x2xx | 骨の悪性腫瘍(脊椎を除く。) 放射線療法 | – | – | 20.77 | – | – | |
010010xx9903xx | 脳腫瘍 放射線療法 | – | – | 17.10 | – | – | |
010010xx9900xx | 脳腫瘍 | – | – | 10.65 | – | – | |
040040xx9902xx | 肺の悪性腫瘍 放射線療法 | – | – | 20.68 | – | – |
【解説】
放射線科では、CTやMRIなどの日常的な画像診断以外で、治療部門において放射線治療専門医1名に加え、放射線治療認定技師3名及び放射線治療認定看護師1名を中心に、がん治療において専門の他診療科と連携を図り、放射線治療(2021年1月に最新鋭のリニアック照射装置:エレクタ社 インフィニティを導入)を行っております。また、放射線腫瘍学会認定施設及び鹿児島県がん診療連携拠点病院として、他施設からの紹介による放射線治療も積極的に受け入れております。
IVR(介入的放射線診療)部門では、原発性肝がんや転移性肝がんに対する肝動注化学(塞栓)療法や膀胱がんなどへの動注化学療法、外傷に伴う肝臓・脾臓・腎臓などの臓器損傷や喀血・血胸・腫瘍性病変からの出血に対するカテーテルを用いた動脈塞栓術・超音波/CTガイド下生検・膿瘍ドレナージなどに取り組んでいます。その他、院内各診療科と協力してIVCフィルター留置・消化管ステント・四肢などの血管奇形に対する血管内治療も行っています。
また、当科は他科(整形外科・呼吸器・消化器・循環器・脳神経・泌尿器)とのカンファレンスに積極的に参加し、画像診断・日常診療の質の向上に努めています。
■ 脳神経内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
010230xx99x00x | てんかん | 15 | 11.07 | 7.22 | 20.00 | 49.40 | |
010080xx99x0x1 | 脳脊髄の感染を伴う炎症 | 14 | 16.93 | 16.74 | 7.14 | 49.07 | |
010090xxxxx0xx | 多発性硬化症 | 13 | 22.69 | 14.19 | 7.69 | 46.23 | |
010160xx99x00x | パーキンソン病 | 11 | 17.91 | 17.86 | 27.27 | 73.64 | |
010061xxxxx0xx | 一過性脳虚血発作 | 10 | 6.70 | 6.40 | 0.00 | 74.50 |
【解説】
脳神経内科では、てんかん・頭痛・めまい・しびれなどの症状や、脳卒中・パーキンソン病・アルツハイマー認知症などの一般神経内科領域の治療から、難病疾患治療、急性期神経疾患の救命救急医療、急性期リハビリテーションまで多岐に渡る診療を行なっております。末梢神経障害においては、指定難病のギラン・バレー症候群やCIDP(慢性炎症性脱髄性多発神経炎)の他、手根管症候群などに電気生理診断も行なっております。
また、パーキンソン病は、内科的治療(薬剤調整)やリハビリ、MIBGシンチグラフィ、ダットスキャンなどの画像診断を行なっております。
■ 皮膚科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
080010xxxx0xxx | 膿皮症 | 14 | 13.64 | 13.07 | 28.57 | 72.43 | |
080020xxxxxxxx | 帯状疱疹 | – | – | 9.22 | – | – | |
100100xx99x0xx | 糖尿病足病変 | – | – | 21.80 | – | – | |
080110xxxxx0xx | 水疱症 | – | – | 29.17 | – | – | |
100100xx99x1xx | 糖尿病足病変 処置あり | – | – | 27.73 | – | – |
【解説】
皮膚科では、蜂巣炎・皮膚膿瘍、帯状疱疹や薬疹などの症例が多くあります。
他に湿疹、アレルギー疾患、細菌、真菌、ウイルス感染症、膿瘍性疾患など皮膚疾患全般の治療を行っております。
なお、他診療科からの診療依頼も多く受け入れ、患者さまの症状に応じたケアを行っております。
■ 泌尿器科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
110070xx03x0xx | 膀胱腫瘍 手術あり | 78 | 7.83 | 7.02 | 7.69 | 76.51 | ● |
110080xx991xxx | 前立腺の悪性腫瘍 前立腺針生検法 | 77 | 2.35 | 2.50 | 2.60 | 70.21 | ● |
110080xx01xxxx | 前立腺の悪性腫瘍 手術あり | 52 | 11.02 | 11.63 | 0.00 | 69.98 | ● |
110200xx02xxxx | 前立腺肥大症等 手術あり | 24 | 8.25 | 8.23 | 0.00 | 74.08 | ● |
11012xxx020x0x | 上部尿路疾患 手術あり | 21 | 5.48 | 5.56 | 4.76 | 66.14 |
【解説】
泌尿器科では、前立腺・腎・膀胱の悪性腫瘍から前立腺肥大症や尿管結石症などの治療を行っております。悪性腫瘍に対しては化学療法・手術療法・放射線療法など個々の患者さまにあった治療方法の選択が可能となっております。男性の高齢者に多く見られる前立腺がんは、PSA検査や針生検法の検査入院も行っており、検査から治療までの一貫した治療を行っております。手術だけではなく、化学療法や放射線治療にも患者さまに合ったスタイル(入院・外来通院)で提供しております。
救急体制も完備しており緊急手術・処置を24時間対応することが可能となっております。
■ 産科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
120180xx01xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常 帝王切開術等 | 25 | 10.20 | 9.39 | 0.00 | 33.64 | 1・2 |
120260xx01xxxx | 分娩の異常 帝王切開術等 | 18 | 9.94 | 9.38 | 0.00 | 34.06 | 1・2 |
120170x199xxxx | 早産、切迫早産(妊娠週数34週未満) | – | – | 21.53 | – | – | |
120160xx01xxxx | 妊娠高血圧症候群関連疾患 帝王切開術等 | – | – | 12.77 | – | – | 1・2 |
120170x101xxxx | 早産、切迫早産(妊娠週数34週未満) 帝王切開術等 | – | – | 37.40 | – | – | 1・2 |
【解説】
産科では、正常分娩はもちろん、新生児内科があることから、地域周産期母子医療センターとして多胎妊娠、早産や高齢出産、妊娠合併症などのリスクの高い妊娠・分娩管理、一次医療機関からの母体搬送要請があった際は受け入れを行っております。※骨盤位、※前置胎盤などの場合に分娩を安全に終了させるために、母体及び胎児の状況で緊急時の帝王切開も対応しています。
※骨盤位・・・産道からみて胎児の頭部より骨盤部が先進している状態(逆子)
※前置胎盤・・・骨盤が正常より低い位置に付着し、胎盤が子宮の出口(内子宮口)にかかっていたり覆っていたりする状態
(正常分娩は保険適応外のため、症例件数には含まれておりません)
■ 婦人科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
120060xx01xxxx | 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 | 22 | 9.05 | 9.46 | 0.00 | 44.86 | ● |
120010xx99x50x | 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 化学療法 | 21 | 4.29 | 4.23 | 0.00 | 64.95 | |
120070xx02xxxx | 卵巣の良性腫瘍 腹腔鏡下手術 | 20 | 6.10 | 6.11 | 0.00 | 36.95 | ● |
12002xxx99x40x | 子宮頸・体部の悪性腫瘍 化学療法 | 17 | 4.24 | 4.34 | 0.00 | 61.76 | |
120070xx01xxxx | 卵巣の良性腫瘍 開腹手術 | 14 | 9.86 | 9.86 | 0.00 | 43.36 | ● |
【解説】
婦人科では、子宮筋腫や卵巣のう腫、悪性腫瘍に対して子宮全摘術や子宮付属器摘出術の開腹手術・腹腔鏡下手術を行っており、症例数も多く推移しております。
子宮がん検診、月経困難症、更年期障害などの一般外来、良悪性腫瘍の治療(薬物療法・手術療法)を行っています。
また、女性の下腹部痛を主訴とする婦人科救急疾患など24時間対応可能です。
■ 呼吸器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
040040xx99040x | 肺の悪性腫瘍 化学療法あり | 64 | 8.06 | 9.07 | 0.00 | 68.95 | |
040110xxxxx0xx | 間質性肺炎 | 60 | 18.47 | 18.42 | 11.67 | 72.85 | |
040040xx9910xx | 肺の悪性腫瘍 気管支鏡検査 | 52 | 2.98 | 3.30 | 0.00 | 70.13 | ● |
040040xx99041x | 肺の悪性腫瘍 化学療法・副傷病あり | 16 | 16.25 | 14.96 | 0.00 | 72.38 | |
040150xx99x0xx | 肺・縦隔の感染、膿瘍形成 | 16 | 28.25 | 22.84 | 18.75 | 74.81 |
【解説】
呼吸器内科では、感染症、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺線維症や肺がんなど幅広い呼吸器疾患の診断と治療を行なっています。肺炎やCOPD急性増悪などによる重症呼吸不全にも対応しております。
肺がんの診断は気管支鏡検査が中心となり、1泊2日で行っております。平成31年4月より超音波気管支鏡検査(E-BUS)を新たに導入し、より精度の高い診断が可能になりました。
肺がん治療は化学療法(抗がん剤による治療)が中心となり、適応患者さまには免疫チェックポイント阻害剤(オプジーボ・キイトルーダ・テセントリク・イミフィンジ)や放射線治療も積極的に施行しています。同時に鎮痛などの緩和治療も併行して行っています。
また、外来化学療法室があり、化学療法を受けられる患者さまやご家族への支援、投与管理、栄養指導なども行っています。
他にも、呼吸器外科と緊密に連携し膿胸や気胸などの治療を行っています。
■ 循環器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
050130xx9900xx | 心不全 | 35 | 19.14 | 17.35 | 22.86 | 83.37 | |
050130xx9902xx | 心不全 処置あり | 20 | 29.45 | 23.83 | 25.00 | 80.85 | |
050210xx97000x | 徐脈性不整脈 手術あり | 14 | 11.21 | 10.24 | 7.14 | 81.21 | ● |
030400xx99xxxx | 前庭機能障害 | – | – | 4.92 | – | – | |
0400801499×012 | 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) | – | – | 18.75 | – | – |
【解説】
循環器内科では院長濱崎を中心に、冠動脈CTや心筋血流シンチグラム・ホルター心電図・心臓超音波検査・MRIなどの検査機器を活かし、虚血性心疾患をはじめ高血圧・心不全・不整脈などの診断と治療を行っております。外来は診療アクセスの容易さを心がけており、2021年10月から土曜午前はペースメーカー外来や二次健診外来を中心に行う他に、救急の患者さまにも積極的に対応しております。
旧病院で2020年に新たに血管外科が立ち上がり、それに伴い内科的に対応できない患者さまの対応が迅速になり治療のオプションが広がっております。2021年高麗町への移転に伴い、設備・マンパワーのさらなる充実がなされております。鹿児島市立病院はじめ、鹿児島医療センター・鹿児島大学病院など最先端医療を担う施設とも緊密に連携し、より多様な患者さまのニーズにお答えできるよう努めております。
■ 救急科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
161070xxxxx00x | 薬物中毒(その他の中毒) | 20 | 3.15 | 3.70 | 10.00 | 44.90 | ● |
030400xx99xxxx | 前庭機能障害 | 11 | 5.82 | 4.92 | 18.18 | 71.55 | ● |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 | 10 | 17.10 | 20.57 | 60.00 | 85.70 | |
160610xx99xxxx | 四肢筋腱損傷 | 10 | 12.00 | 13.71 | 40.00 | 74.90 | |
160660xxxx0x0x | 皮下軟部損傷・挫滅損傷、開放創 | – | – | 8.98 | – | – |
【解説】
当院救急センターは、急性薬物中毒や突発性のめまい、誤嚥性肺炎や窒息などの救急疾患に対して24時間体制で受け入れを行っています。
2021年8月よりドクターカーを導入し、より迅速な救急医療体制の構築と運用を行うことが可能となりました。原則として初期診療を救急担当医が行い、多発外傷、中毒、環境障害、重症敗血症・多臓器不全などの重症患者管理は救急科医師が引続きHCU(高度治療室)にて急性期の治療を行います。また脳血管障害、虚血性心疾患、消化管出血、急性腹症、喘息などは、救急担当医による初期診療後、専門診療科医師が引継いで治療を行います。他医療機関や救急隊との連携のもと、地域に根差した救急医療を実践し、貢献できるよう取り組んでおります。
■ 血液内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
130030xx99x5xx | 非ホジキンリンパ腫 リツキシマブ+GCSF | 37 | 16.43 | 19.92 | 8.11 | 77.65 | |
130030xx99x4xx | 非ホジキンリンパ腫 リツキシマブ | 26 | 18.31 | 10.66 | 19.23 | 71.58 | |
130030xx99x3xx | 非ホジキンリンパ腫 化学療法あり | 18 | 22.44 | 15.64 | 27.78 | 79.22 | |
130040xx99x5xx | 多発性骨髄腫 化学療法あり | 18 | 18.89 | 20.95 | 11.11 | 72.06 | |
130030xx99x7xx | 非ホジキンリンパ腫 モガムリズマブ | 15 | 14.67 | 17.65 | 6.67 | 77.67 |
【解説】
血液内科では現在常勤3名で診療しています。
悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などの造血器腫瘍や、特発性血小板減少性紫斑病などの非造血器腫瘍も診療しています。2021年1月からはクリーン・ルームを2室設置し、骨髄異形成症候群や白血病の対応も可能となりました。鹿児島大学病院やその関連病院の他、県内の多くの病院よりご紹介を頂いています。受け入れの遅延が無いよう努めております。
■ 消化器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
060100xx01xxxx | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ切除術 | 45 | 4.00 | 2.65 | 0.00 | 69.64 | ● |
060035xx03xxxx | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 | 34 | 8.47 | 6.78 | 8.82 | 73.62 | ● |
060020xx04xxxx | 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ切除術 | 28 | 9.36 | 7.96 | 0.00 | 71.54 | ● |
060102xx99xxxx | 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 | 26 | 7.46 | 7.70 | 0.00 | 69.08 | |
060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹膜膿瘍手術等 | 24 | 11.54 | 9.21 | 12.50 | 73.58 |
【解説】
当院は地域がん診療拠点病院であり、消化器内科においても積極的にがんの早期発見に取り組み、放射線科、病理診断科、外科と連携し、診断から治療まで一貫して行い、質の高いがん医療の提供に努めています。
離島を含め県内各地、多数の医療機関と病診連携をとり、地域から信頼される質の高い安心安全な診療を目標として、地域医療にも力を入れています。
当院が急性期の総合病院である特色から、消化管出血、閉塞性黄疸・急性胆管炎、急性膵炎、腸閉塞など、軽症から重症まで、急性期消化器疾患の患者さまを広く受け入れています。
当科診療の3本柱として、最新の医療機器を用いたIEE(画像強調内視鏡)・ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)をはじめとした消化管内視鏡診断治療、ERCP(内視鏡的逆行性膵胆管造影)・EUS(超音波内視鏡)を駆使した胆膵診断治療、肝炎・肝硬変の診断治療、肝腫瘍に対するラジオ波・TACE(肝動脈化学塞栓術)などの肝疾患診療があります。
また、化学療法室が整備され、消化器がんに対する最新の薬物療法も積極的に行っています。
■ 糖尿病内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
10007xxxxxx1xx | 2型糖尿病 (糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) インスリン製剤 | 36 | 13.47 | 14.41 | 11.11 | 65.33 | |
10007xxxxxx0xx | 2型糖尿病 (糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) | 11 | 10.45 | 11.15 | 9.09 | 62.73 | |
100040xxxxx00x | 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 | – | – | 13.25 | – | – | |
100285xxxxxxxx | ADH分泌異常症 | – | – | 17.64 | – | – | |
10008xxxxxx1xx | その他の糖尿病 (糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) インスリン製剤 | – | – | 18.82 | – | – |
【解説】
糖尿病内科では、1型・2型糖尿病、妊娠糖尿病などの糖尿病診療の他に、甲状腺疾患や副腎疾患などの内分泌患者さまの診療を行っています。成人の糖尿病だけではなく、小児科より紹介された16歳以上の患者さまの治療も小児科と連携して行っております。血糖コントロールや教育入院、高血糖・低血糖の緊急症例だけではなく、内分泌疾患や電解質異常の精査も行っています。
■ 新生児内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
140010x299x2xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害 (低出生体重児)パリビズマブ | 48 | 30.50 | 28.14 | 4.17 | 0.00 | ● |
140010x199x0xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害 (出生時体重2500g以上) | 21 | 7.52 | 6.13 | 9.52 | 0.00 | ● |
140010x399x2xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害 (極低出生体重児) パリビズマブ | 20 | 34.55 | 51.84 | 0.00 | 0.00 | ● |
140010x297x2xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害 (低出生体重児)手術あり パリビズマブ | 18 | 34.89 | 33.86 | 0.00 | 0.00 | ● |
140010x299x0xx | 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害 (低出生体重児) | 14 | 25.36 | 11.01 | 0.00 | 0.00 | ● |
【解説】
新生児内科では、他病院と連携して地域の周産母子医療を担っております。低出生体重児で生まれてくる新生児に対して人工呼吸管理や光線療法を行い、また早期からリハビリを実施することにより、運動機能の発達の遅れを取り戻し、発育向上に努めております。パリビズマブとは、RSウイルス感染による呼吸器感染症の重症化を抑えるお薬です。
退院後もフォローアップ外来で引き続き治療を行っており、2022年4月1日に「いまきいれ子ども発達支援センターまぁる」が開設したことで、発達支援サービスがよりきめ細かく対応できるようになりました。
■ 緩和ケア内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
040040xx9900xx | 肺の悪性腫瘍 | 11 | 11.36 | 13.12 | 36.36 | 69.45 | |
070040xx99x2xx | 骨の悪性腫瘍(脊椎を除く。) 放射線療法 | – | – | 20.77 | – | – | |
010010xx9900xx | 脳腫瘍 | – | – | 10.65 | – | – | |
060035xx97x0xx | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 その他手術あり | – | – | 13.76 | – | – | |
110060xx99x0xx | 腎盂・尿管の悪性腫瘍 | – | – | 7.82 | – | – |
【解説】
緩和ケア内科では、主にがんと診断された患者さまの、痛みなどの症状を和らげたり、患者さまとご家族の気もちのつらさを受けとめ、療養の方針・療養の場所などについて話合ったりしながら、よりよい療養のお手伝いをしています。また薬剤師、社会福祉士、管理栄養士、理学療法士などの多職種も加えた緩和ケアチームで外来・入院に対応するだけでなく、無料で相談できるがん相談支援センターなど、安心して療養・生活するための体制を作っています。どうぞお気軽にご相談ください。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
【定義】
「初発」とは、①当院でがんの診断を行った場合 ②他院でがんの診断がされ、当院にて治療を開始した場合等 を指します。
「再発」とは、当院・他施設を問わず同じ部位への再発(局所再発)、別の部位への転移(遠隔転移)をきたした場合等 を指します。
本件の集計は延べ患者数の入院件数であり、化学療法などの繰り返し入院の場合は入院の都度集計対象となっています。
初発 | 初発 | 初発 | 初発 | 初診 | 再発 | 病期分類 基準(※) | 版数 | |
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 42 | – | 20 | 32 | – | 11 | 1 | 8 |
大腸癌 | 22 | 19 | 34 | 58 | – | 46 | 1 | 8 |
乳癌 | – | – | – | – | – | – | 1 | 8 |
肺癌 | 83 | 23 | 77 | 105 | – | 155 | 1 | 8 |
肝癌 | – | – | – | – | – | 12 | 1 | 8 |
【解説】
当院では、がん診療連携拠点病院として、上記の5大癌以外にも、幅広いがん診療を行っております。
5大癌の中では、肺癌の症例が最も多くなっています。2021年より肺癌に対し手術支援ロボット”ダビンチ”を導入し、より患者さまへの負担が少ない低侵襲かつ安全性の高い治療が可能となりました。
胃癌や大腸癌といった消化器系の癌については、内視鏡治療(EMR・ESDなど)・腹腔鏡手術に加え、総合病院の強みを生かした『腹腔鏡・内視鏡合同手術(LECSなど)』(外科医と消化器内科医による必要最小限の侵襲で腫瘍切除を行う手術)を行っています。乳房がん手術には腫瘍切除の他に、自家組織(遊離皮弁)による顕微鏡下乳房再建術を行なっております。
Stage IVや再発患者さまに対する主な治療は化学療法が基本となり、繰り返し入院での治療が行われるため件数が多くなっています。
がん診療は、手術、薬物療法、放射線療法、緩和ケアなどの治療があり、Stageや身体の状態に合わせた治療法を選択します。医師、看護師をはじめとした全職員がチーム医療で最善を尽くしております。
また、がん患者さまの支援として、がんに関する質問や相談にお応えするがん相談支援センターの設置、セカンドオピニオンに関する対応も可能です。
成人市中肺炎の重症度別患者数等
【定義】
様式1の「入院の契機となった傷病名に対するICD10」および「医療資源を最も投入した傷病名に対するICD10」がどちらも「J13」~「J18$」で始まるもののうち、年齢が20歳以上で様式1の「肺炎の重症度」の7桁目が「5:市中肺炎」の場合。
下記項目にて1項目該当=1点、2項目該当=2点とし、その合計点数にて分類されます。
肺炎重症度分類(A-DROP)
・ Age(年齢) 男性70歳以上、女性75歳以上
・ Dehydration(脱水) BUN 21mg/dL以上または脱水あり
・ Respiration(呼吸) SpO2<=90%(PaO2 60Torr 以下)
・ Orientation(意識障害) 意識障害あり
・ Pressure(収縮期血圧) 収縮期血圧90mmHg以下
ただし、ショックがある場合は、合計点数に関わらず「超重症」に分類されます。
患者数 | 平均 在院日数 | 平均年齢 | |
軽症 | – | – | – |
中等症 | 59 | 13.56 | 80.71 |
重症 | – | – | – |
超重症 | – | – | – |
不明 | – | – | – |
【解説】
市中肺炎とは普段の社会生活の中でかかる肺炎のことです。
この指標では細菌による肺炎を集計しているため、COVID-19やインフルエンザウイルスなどのウイルスによる肺炎や誤嚥による肺炎などは集計対象外です。当院では軽症および中等度の患者数が多く、高齢になるほど重症化し、入院日数が長くなります。
治療は、急性呼吸不全の管理、薬剤投与が中心となります。最新の機器(人工呼吸器、NPPV、ネーザルハイフローなど※)を活用し、様々な病態に応じた呼吸管理を行っています。
※NPPV(非侵襲的陽圧換気療法):気管切開や気管挿管をすることなく、マスクを介して換気を行う治療法です。
※ネーザル・ハイフロー:鼻のカニューレにより高流量(30-60L/分)の酸素を流す治療法です。
今回の集計では主な疾患が肺炎の場合に集計対象となっているため、基礎疾患(がんや脳卒中、糖尿病など)をお持ちで肺炎を併発された患者さまは肺炎として集計されていない場合があります。このため、実際の市中肺炎の患者数は集計値よりも多いです。
脳梗塞の患者数等
【定義】
脳梗塞の病型別の患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率(%)を集計しました。
最も医療資源を投入した傷病名のICD-10コードの上3桁で集計しています。
発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率(%) |
3日以内 | 59 | 31.51 | 77.66 | 41.43 |
その他 | 11 | 22.27 | 78.45 | 10.00 |
【解説】
当院では発症3日以内の入院が多く、超急性期治療~急性期の検査・治療、脳梗塞後遺症に対する胃瘻造設術など、幅広く治療を行っております。
脳SPECTや脳血管造影などの検査や、血栓溶解療法、脳保護療法、抗脳浮腫療法、抗血栓療法、リハビリテーションなどの治療を行い、再発予防に努めてます。
また、発症して間もない超急性期脳梗塞に対しては、状況に応じてt-PA療法、血栓回収療法も行っております。
診療科別主要手術別患者数等
診療科別の主要手術(上位3位)について、患者数、術前術後の平均在院日数、転院率、平均年齢について集計しました。
・厚生労働省が定める、医科点数表に基づくKコード・名称を使用しています。
・各診療科別に手術件数の多い順に3つ選択。但し軽微な手術、件数が10件未満及び、臓器移植については集計対象外です。
・複数の手術を同時に行った場合、主たる手術(又は点数の高い手術)を集計しています。
■ 外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 58 | 1.03 | 5.71 | 5.17 | 64.33 | ● |
K634 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) | 33 | 1.21 | 4.09 | 0.00 | 71.91 | 1・2 |
K6335 | 鼠径ヘルニア手術 | 24 | 1.17 | 4.42 | 0.00 | 75.54 | 1・2 |
K718-21 | 腹腔鏡下虫垂切除術 (虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) | 23 | 0.87 | 4.48 | 0.00 | 35.83 | ● |
K719-3 | 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 | 21 | 2.19 | 12.95 | 9.52 | 73.43 |
【解説】
外科では、鼠経ヘルニア・虫垂炎・胆石胆のう炎に対する手術を腹腔鏡手術を中心に数多く行っています。
他にも胃・大腸・肝臓・胆のう・膵臓等の消化器全般から甲状腺・乳腺に至るまで、がんを中心に診断から治療(手術・化学療法・放射線療法等)まで行っています。
また、手術に関しては他の診療科と連携して診断・治療することができるため、他の領域のがんを合併している場合や心筋梗塞・腎不全等の合併症を有する場合にも対応可能なことが大きな強みです。
■ 整形外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
K0461 | 骨折観血的手術(大腿) | 122 | 2.98 | 17.68 | 86.89 | 81.17 | ● |
K1422 | 脊椎固定術、椎弓切除術、 椎弓形成術(後方又は後側方固定) | 116 | 7.49 | 25.90 | 75.86 | 73.57 | |
K0811 | 人工骨頭挿入術(股) | 90 | 5.01 | 19.81 | 94.44 | 83.73 | ● |
K0821 | 人工関節置換術(股) | 56 | 2.63 | 25.79 | 19.64 | 70.57 | |
K134-22 | 内視鏡下椎間板摘出(切除)術(後方摘出術) | 41 | 5.17 | 12.00 | 21.95 | 53.98 |
【解説】
整形外科では四肢の骨折、脊椎・関節の変形・骨折に対する手術を多く行っております。高齢者による転倒や転落による受傷が多く、高齢による骨粗鬆症も要因の一つです。交通事故外傷などによる高度な脊髄損傷、胸腰椎骨折、四肢の骨折、関節内骨折・関節変形などの救急手術にも対応できるよう専門医と連携し、24時間の救急体制をとっています。脊椎・脊髄疾患に対する手術(脊椎固定術・内視鏡下手術など)は年間300件以上行っています。頭部から骨盤まで前方・後方とありとあらゆるアプローチで手術を施行しています。昨年からナビゲーションシステムを導入し立体的な高精度の脊椎3D-CT画像とともに術中インプラントをより正確に安全に挿入することが可能となりました。関節に関しては、先天性の高位脱臼関節の原臼位置での人工関節手術、またその再置換術、人工関節術後のインプラント周囲骨折、術後の感染などの難治症例に対して積極的に手術を施行しております。
手の外科では手関節周囲の疾患に対して、TFCC(三角線維軟骨複合体)損傷・CM関節(母指手根中手関節)症・手根骨骨折後の後遺症などに関して保存的な治療で回復していない症例に対して、関節鏡を加えた外科的手術で加療しています。
整形外科の疾患に関しては専門書一冊を網羅するぐらいの症例数です。様々な診療科と連携を取り、高度で専門的な治療を施行できるのが当科の強みです。
■ 形成外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
K0021 | デブリードマン(100cm2未満) | 24 | 1.08 | 25.46 | 8.33 | 61.96 | |
K0301 | 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(上腕) | 22 | 1.00 | 3.36 | 0.00 | 59.23 | |
K0022 | デブリードマン (100cm2以上3000cm2未満) | 15 | 6.40 | 54.53 | 40.00 | 65.80 | |
K2191 | 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) | 13 | 1.00 | 6.31 | 0.00 | 69.77 | |
K227 | 眼窩骨折観血的手術 (眼窩ブローアウト骨折手術を含む) | 10 | 1.30 | 6.10 | 10.00 | 41.70 |
【解説】
形成外科では、皮膚潰瘍や褥瘡、外傷等により感染・壊死組織を除去し治癒を促進するデブリードマンが最も多く、次に多い手術は脂肪腫、粉瘤などの皮膚良性腫瘍に対する摘出手術です。また、加齢や麻痺などに伴って起こるまぶたのたるみを正しい位置に戻す眼瞼下垂症手術が多く行われています。その他、皮膚悪性腫瘍切除や切断された指の再接合手術、手術や怪我の自然治癒後に発生する拘縮(ひきつれ)に対する瘢痕形成手術、皮膚損傷、熱傷に対する植皮術、皮弁術等も行っており、乳がんや頭頚部がんにおいては自家組織を用いた遊離皮弁術も行います。乳幼児から高齢の方まで年齢問わず体表を治す外科であり、他の外科にはない特徴があります。そして1日でも早く日常生活に戻れる(整容的・機能的)ことを最大の目的としています。
※なお、労働災害や自動車損害賠償保険を使用した手術件数の実績は表には含まれておりません。
■ 脳神経外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
K164-2 | 慢性硬膜下血腫洗浄・除去術(穿頭) | 20 | 4.95 | 26.65 | 50.00 | 82.15 | ● |
K1692 | 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) | – | – | – | – | – | |
K1742 | 水頭症手術(シャント手術) | – | – | – | – | – | |
K1771 | 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) | – | – | – | – | – | ● |
K178-4 | 経皮的脳血栓回収術 | – | – | – | – | – |
【解説】
慢性硬膜下血腫は頭部打撲後やアルコールをよく飲まれる方、高齢者に多く見られ、高齢化の影響で近年増加傾向にあります。認知症、頭痛や片麻痺などの出現がみられます。タイミングを逸することなく治療が行われると完治しやすい病気になります。高齢者で頭部打撲後や転倒歴がある方で上記症状があるかたは病院受診をお勧めします。脳動脈に出来た血管のこぶに対してクリッピング術が行われます。手術をすることにより脳動脈瘤の破裂、くも膜下出血のリスクを下げることが出来ます。このほかにも脳腫瘍摘出術や水頭症手術、経皮的脳血栓回収術、開頭血腫除去術等も手術できる体制が整っております。
■ 呼吸器外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
K514-23 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 (肺葉切除又は1肺葉を超える) | 41 | 1.27 | 9.17 | 0.00 | 69.61 | ● |
K5131 | 胸腔鏡下肺切除術 (肺嚢胞手術(楔状部分切除)) | 25 | 3.28 | 5.52 | 0.00 | 38.92 | ● |
K514-21 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) | 24 | 1.67 | 8.29 | 12.50 | 74.42 | ● |
K514-22 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(区域切除) (ダビンチ) | 13 | 1.46 | 9.46 | 0.00 | 74.77 | ● |
K513-4 | 胸腔鏡下肺縫縮術 | 10 | 7.50 | 9.50 | 30.00 | 68.60 |
【解説】
呼吸器外科では、主に肺がん手術で完全鏡視下手術を行っており、肺がん手術は年間80件以上施行しております。
また2021年6月より肺がんに対するロボット支援下手術(ダビンチ手術)を行っております。
ロボット支援下手術の利点は手術操作が精緻で、開胸手術に比べ侵襲が小さいことです。呼吸器外科領域では胸腔鏡手術と比べると患者さまの利益は変わらないとされていますが、術者は見たいところを3Dで、大きく見ることができ、鉗子の動きが精緻で術者の意図する動きを精確に行えるため、疲れにくく、集中力を持続されることができます。特に縫合にはその威力を発揮し、気管支を切って繋げる気管支形成術などには大変有用ですので、今後ロボットの活躍が期待されます。
その他、気胸・膿胸・胸部外傷などの手術・治療にも力を入れております。
■ 血管外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
K616 | 四肢の血管拡張術・血栓除去術 | 57 | 1.42 | 2.53 | 12.28 | 73.40 | ● |
K617-4 | 下肢静脈瘤血管内焼灼術 | 14 | 0.00 | 1.00 | 0.00 | 66.93 | ● |
K6093 | 動脈血栓内膜摘出術(その他) | – | – | – | – | – |
【解説】
血管外科では主に閉塞性動脈硬化症に対して血管内治療(カテーテル治療)を4日間の入院をクリニカルパスを用いて安全かつ効率的に行っています。また、下肢静脈瘤に対して血管内レーザー焼灼術を日帰りまたは1泊で行っています。その他にも下肢静脈瘤血管内塞栓術も可能となっています。病状次第ですが、早期の日常生活への復帰を考えています。
■ 頭頸部・耳鼻咽喉科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
K3772 | 口蓋扁桃摘出術 | 68 | 0.96 | 5.75 | 1.47 | 28.16 | |
K340-6 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術4型 (汎副鼻腔手術) | 48 | 1.00 | 5.02 | 0.00 | 53.98 | |
K340-5 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型 (選択的(複数洞)副鼻腔手術) | 43 | 1.07 | 4.98 | 0.00 | 52.84 | |
K347-3 | 内視鏡下鼻中隔手術1型 (骨、軟骨手術) | 17 | 1.00 | 4.06 | 0.00 | 39.29 | |
K370 | アデノイド切除術 | 15 | 1.00 | 5.13 | 0.00 | 5.73 |
【解説】
頭頸部・耳鼻咽喉科では、慢性扁桃炎に対する口蓋扁桃摘出手術を最も多く施行しています。
慢性副鼻腔炎に対する手術は、全身麻酔下に、内視鏡を使ってテレビモニターで観察しながら鼻内の手術として行っております。
声帯ポリープや喉頭腫瘍などに対して顕微鏡を用いて切除術を行っております。また、慢性中耳炎と真珠腫性中耳炎に対して鼓膜形成術や鼓室形成術も行っています。2020年4月より医師が増員となり、現在は甲状腺腫瘍や頭頚部がんの集学的治療も積極的に行っています。
■ 脳神経内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 (長径2センチメートル未満) | 14 | 7.21 | 12.21 | 7.14 | 70.57 | |
K664 | 胃瘻造設術 | – | – | – | – | – | |
K386 | 気管切開術 | – | – | – | – | – | |
K637-2 | 経皮的腹腔膿瘍ドレナージ術 | – | – | – | – | – | |
K616 | 四肢の血管拡張術・血栓除去術 | – | – | – | – | – |
【解説】
脳神経内科では、精密検査に合わせて偶発的に発見された大腸ポリープ切除で良性・悪性の鑑別や原疾患精査を追求することがあり、その他にも長期的な神経疾患の難病患者さまに対し、胃瘻造設や気管切開術を行っております。多数の診療科と連携することで総合的な医療を提供しています。
■ 泌尿器科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
K8036イ | 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術) (電解質溶液利用) | 79 | 1.32 | 5.49 | 7.59 | 76.58 | ● |
K843-4 | 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(ダビンチ) | 51 | 1.27 | 8.92 | 0.00 | 69.78 | ● |
K7811 | 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) | 20 | 1.55 | 2.65 | 0.00 | 65.15 | ● |
K841-5 | 経尿道的前立腺核出術 | 20 | 1.10 | 5.70 | 0.00 | 72.95 | ● |
K773-2 | 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 | 19 | 1.89 | 8.95 | 5.26 | 77.11 | ● |
【解説】
泌尿器で特に手術が多く行われているのは悪性腫瘍手術(前立腺・膀胱・腎)です。前立腺・腎の悪性腫瘍手術は腹腔鏡下で手術することにより開腹で手術するより傷が小さく入院期間も10日前後で退院することが出来ます。また、令和3年1月からロボット技術(ダビンチ)を導入し前立腺がん、腎がんに対してロボット支援下手術を行っております。
このほかにも前立腺肥大症・尿管結石症等も手術の多く最近では骨盤臓器脱に対する腹腔鏡下仙骨膣固定術にも力を入れております。
検査から手術まで一貫した治療ができ、県内(離島を含む)の医療機関から手術目的の紹介を多く受けております。
■ 産科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
K8981 | 帝王切開術(緊急帝王切開) | 41 | 3.49 | 8.20 | 0.00 | 33.68 | 1・2 |
K8982 | 帝王切開術(選択帝王切開) | 21 | 2.00 | 7.95 | 0.00 | 33.33 | 1・2 |
K9091イ | 流産手術(妊娠11週まで) (手動真空吸引法) | – | – | – | – | – | ● |
K8881 | 子宮附属器腫瘍摘出術 (両側)(開腹) | – | – | – | – | – | ● |
K9122 | 異所性妊娠手術(腹腔鏡) | – | – | – | – | – | ● |
【解説】
産科では、※骨盤位、※前置胎盤などの場合に分娩を安全に終了させるために帝王切開を行います。
正常分娩はもちろん、早産や高齢出産などリスクの高い分娩にも対応している点が大きな特徴です。また、母体及び胎児の状況で緊急時の帝王切開も対応しています。
※骨盤位・・・産道からみて胎児の頭部より骨盤部が先進している状態(逆子)
※前置胎盤・・・骨盤が正常より低い位置に付着し、胎盤が子宮の出口(内子宮口)にかかっていたり覆っていたりする状態
■ 婦人科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
K8882 | 子宮附属器腫瘍摘出術 (両側)(腹腔鏡) | 28 | 0.86 | 4.43 | 0.00 | 36.29 | ● |
K877 | 子宮全摘術 | 22 | 0.91 | 9.23 | 4.55 | 50.09 | ● |
K8881 | 子宮附属器腫瘍摘出術 (両側)(開腹) | 17 | 1.41 | 7.35 | 0.00 | 43.18 | ● |
K867 | 子宮頸部(腟部)切除術 | – | – | – | – | – | ● |
K8654 | 子宮脱手術 (腟壁形成手術及び子宮全摘術) (腟式、腹式) | – | – | – | – | – |
【解説】
婦人科では、卵巣腫瘍に対する子宮付属器(卵管・卵巣)腫瘍摘出手術を最も多く施行しています。
子宮の悪性腫瘍、巨大子宮筋腫、子宮腺筋症などに対する子宮全摘術術後の入院から退院までの日数は、7-10日程度となっています。
■ 消化器内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 (長径2cm未満) | 44 | 1.55 | 1.93 | 0.00 | 70.52 | ● |
K721-4 | 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 | 43 | 1.49 | 6.05 | 6.98 | 72.00 | ● |
K6532 | 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜) | 28 | 0.39 | 7.96 | 0.00 | 71.54 | ● |
K664 | 胃瘻造設術 | 28 | 1.71 | 9.68 | 64.29 | 76.89 | ● |
K722 | 小腸結腸内視鏡的止血術 | 24 | 1.33 | 7.67 | 4.17 | 77.92 |
【解説】
当院は地域がん診療拠点病院であり、消化器内科においても積極的にがんの早期発見に取り組み、放射線科、病理診断科、外科と連携し、診断から治療まで一貫して行い、質の高いがん医療の提供に努めています。
離島を含め県内各地、多数の医療機関と病診連携をとり、地域から信頼される質の高い安心安全な診療を目標として、地域医療にも力を入れています。
当院が急性期の総合病院である特色から、消化管出血、閉塞性黄疸・急性胆管炎、急性膵炎、腸閉塞など、軽症から重症まで、急性期消化器疾患の患者さまを広く受け入れています。
当科診療の3本柱として、最新の医療機器を用いたIEE(画像強調内視鏡)・ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)をはじめとした消化管内視鏡診断治療、ERCP(内視鏡的逆行性膵胆管造影)・EUS(超音波内視鏡)を駆使した胆膵診断治療、肝炎・肝硬変の診断治療、肝腫瘍に対するラジオ波・TACE(肝動脈化学塞栓術)などの肝疾患診療があります。
また、化学療法室が整備され、消化器がんに対する最新の薬物療法も積極的に行っています。
■ 新生児内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
K9131 | 新生児仮死蘇生術(仮死第1度) | 46 | 0.00 | 34.65 | 0.00 | 0.00 | ● |
K9132 | 新生児仮死蘇生術(仮死第2度) | – | – | – | – | – | ● |
【解説】
新生児内科では、新生児仮死蘇生術を行っております。
新生児仮死蘇生術(仮死第1度)は、出生時に心停止や呼吸停止はなく、元気のない新生児に対する蘇生処置で、新生児仮死蘇生術(仮死第2度)は、心停止や呼吸停止の状態で出生した新生児に対する蘇生処置です。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
【定義】
様式1の「医療資源を最も投入した傷病名に対するICD10」が、診断群分類の「130100」(播種性血管内凝固症候群)、「180010」(敗血症)、「180035」(その他の真菌感染症)、「180040」(手術・処置等の合併症)のいずれかに該当する場合に集計対象となります。
なお、様式1の「入院の契機となった傷病名のICD10」から判断される診断群分類(頭6桁)が「医療資源を最も投入した傷病名に対するICD10」から判断される診断群分類(頭6桁)と同じであれば「同一」行に、異なる場合は「異なる」行に集計します。
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 (%) |
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 異なる | – 19 | – 0.28 |
180010 | 敗血症 | 同一 異なる | – – | – – |
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 異なる | – – | – – |
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 異なる | 40 10 | 0.59 0.15 |
【解説】
入院時の疾患と退院時(請求)の疾患が異なるのは、入院中に基礎疾患が重症化しDICや敗血症などの感染症を引き起こしたためです。
この集計は「医療資源を最も投入した傷病名」(請求病名)が上記である場合のみ集計対象となっているため、実際の発生数とは異なります。
「手術・処置等の合併症」について、ここでの合併症とは「手術や処置・検査後にそれらが元になって起こることのある疾患」であり、医療過誤とは異なります。
人工物挿入(人工関節や人工股関節)後のゆるみや脱臼、術後の創離開や感染、出血など、疾患は様々ですが、注意深く手術を行っても防ぐことができない場合もあります。
特に、高齢者など転倒リスクがあったり糖尿病などの合併症があったりする患者さまは発生しやすい傾向にあります。
手術などの医療行為によって起こりうる合併症やリスクは、施行前に患者さまへお伝えし、十分理解された上で治療を遂行するよう努めています。
更新履歴
2022/9/30 いまきいれ総合病院 令和3年度 病院情報を公開しました。
Googleストリートビューで院内をご覧いただけます
※映像は2021年1月現在のものです。
病院情報の公表は、DPCデータに基づいて作成しています。
DPCは『Diagnosis<診断>・Procedure<処置(手術・検査含む)>・Combination<組み合わせ>』の頭文字をとったものです。
DPCの制度についてはこちらをご覧ください。
病院情報の公表に使用したデータ
・様式1・・診療録情報(傷病名、手術・処置・検査等、入退院情報など)
・様式4・・診療報酬請求情報(医科保険診療以外の診療の有無に係わる症例調査票)
・Dファイル・・診療報酬請求情報(診断群分類点数表による算定情報)
対象となるデータ
令和2年4月1日~令和3年3月31日の間に退院した患者
集計対象外
・入院後24時間以内の死亡の患者
・生後7日以内に死亡した新生児
・労災(労働災害)、自賠責(自動車損害賠償責任保険)、自費、正常分娩、治験、先進医療の患者
診断群分類別患者数について
・最終的な自院の退院を持って1カウントとします。
・転院率(%)は、最終的な退院先が「転院」の患者の割合を示しています。
その他
・患者数が10未満の場合は‐(ハイフン)としています
・年齢は、入院時点での年齢です
令和2年度 病院情報の公表
- 年齢階級別退院患者数
- 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
総合診療科 呼吸器内科 循環器内科 血液内科 消化器内科 脳神経内科 外科 呼吸器外科 血管外科 整形外科 形成外科 脳神経外科 小児科 新生児内科 眼科 頭頸部・耳鼻咽喉科 放射線科 皮膚科 泌尿器科 産科 婦人科 緩和医療科 - 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
- 成人市中肺炎の重症度別患者数等
- 脳梗塞のICD10別患者数等
- 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
外科 整形外科 形成外科 脳神経外科 呼吸器外科 血管外科 新生児内科 眼科 頭頸部・耳鼻咽喉科 泌尿器科 消化器内科 産科 婦人科 - その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数
<定義>
令和2年度に当院を退院された患者さまを10歳刻みで集計しています。
年齢による患者構成や特徴を知ることができます。
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
患者数 | 322 | 194 | 246 | 272 | 467 | 574 | 1271 | 1955 | 1614 | 407 |
【解説】
当院では総合診療に加え、周産期医療・24時間救急・がん診療に力をいれ、幅広い年齢層の患者さまに医療を提供しております。
今年度の当院実績は2020年4月1日~12月31日まで旧今給黎総合病院実績、2021年1月より新規オープンに伴い1月1日~3月31日までは新病院 いまきいれ総合病院実績として情報公開しております。
上記一覧表をみると70代が最も多く全体の1/4を占め、70歳以上が全体の54%を占めています。
年代別の入院治療を多い順に挙げますと、0歳児は出生後の集中治療並びに回復期治療(NICU・GCU)1~9歳では肺炎や急性扁桃炎、10代では外傷、急性扁桃炎、気胸が多く、20代では急性扁桃炎、気胸、卵巣腫瘍、30代では妊娠・分娩の合併症に関する治療や扁桃炎、外傷、40代では胆石症、肺がん、子宮がん、50代では肺がん、胃がん、白内障、大腸ポリープ、60代・70代では肺がん、白内障、前立腺癌、大腸ポリープ・大腸癌80代・90代では白内障、大腿骨骨折、肺がん、腰椎骨折、誤嚥性肺炎が多く、総合病院の特徴として様々な疾患に対応しています。
(新規移転に伴い、眼科は系列病院の上町いまきいれ病院にて現在診療しております)
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
各診療科別に症例数の多いDPC14桁分類(DPCコード)ついて集計しました。
項目はDPCコード、名称、症例数、平均在院日数、転院率(%)、平均年齢を表示しており、それぞれの診療科がどのような疾患を多く診療しているかを知ることができます。
■ 内科(総合診療科)
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
110310xx99xxxx | 腎臓又は尿路の感染症 | 29 | 13.72 | 13.00 | 20.68 | 81.00 | |
030250xx991xxx | 睡眠時無呼吸 睡眠検査 | 28 | 2.21 | 20.51 | 0 | 51.82 | ● |
040081xx99x0xx | 誤嚥性肺炎 | 26 | 22.69 | 14.60 | 26.92 | 84.85 | |
10007xxxxxx1xx | 2型糖尿病 (糖尿病性ケトアシドーシスを除く) | 22 | 13.14 | 10.51 | 4.54 | 62.64 | |
100380xxxxxxxxx | 体液性減少症(脱水) | 10 | 9.70 | 2.040 | 10.00 | 76.50 |
【解説】
総合診療科では、不明熱や症状が多岐にわたるなどの専門科のはっきりしない疾患に対応し精査・診療しています。
主な対象疾患ですが、不明熱や原因不明の疾患に対する診断治療、尿路感染症、誤嚥性肺炎などの感染症、熱中症に対する加療を行っています。
高齢の患者さまが多く、併存する基礎疾患や合併症にて重症化する傾向があります。また、新病院においては生活習慣病に関わる睡眠時無呼吸症候群検査専用の病室2室を設置し、これまで以上の検査が可能となっています。
■ 呼吸器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
040110xxxxx0xx | 間質性肺炎 | 50 | 24.62 | 18.61 | 16.00 | 69.76 | |
040040xx9910xx | 肺の悪性腫瘍 気管支鏡検査 | 37 | 2.30 | 3.39 | 0 | 71.51 | ● |
040040xx99080x | 肺の悪性腫瘍 サイラムザ・アバスチン | 33 | 11.94 | 9.40 | 3.03 | 66.00 | |
040040xx99040x | 肺の悪性腫瘍 化学療法有り | 28 | 10.29 | 9.42 | 0 | 68.32 | |
040040xx9905xx | 肺の悪性腫瘍 イレッサ・ジオトリフ・ タルセバ・カルボプラチン+パクリタキセル | 18 | 28.67 | 19.51 | 5.56 | 71.39 |
【解説】
呼吸器内科では、感染症、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺線維症や肺がんなど幅広い呼吸器疾患の診断と治療を行なっています。肺炎やCOPD急性増悪などによる重症呼吸不全にも対応しております。
肺がんの診断は気管支鏡検査が中心となり、1泊2日で行っております。平成31年4月より超音波気管支鏡検査(E-BUS)を新たに導入し、より精度の高い診断が可能になりました。
肺がん治療は化学療法(抗がん剤による治療)が中心となり、適応患者さまには免疫チェックポイント阻害剤(オプジーボ・キイトルーダ・テセントリク・イミフィンジ)や放射線治療も積極的に施行しています。同時に鎮痛などの緩和治療も併行して行っています。
また、外来化学療法室があり、化学療法を受けられる患者さまやご家族への支援、投与管理、栄養指導なども行っています。
他にも、呼吸器外科と緊密に連携し膿胸や気胸などの治療を行っています。
■ 循環器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
050130xx9900xx | 心不全 | 21 | 17.33 | 17.23 | 14.30 | 84.43 | |
050130xx9902xx | 心不全 処置あり | 21 | 29.14 | 24.18 | 33.40 | 81.05 | |
050070xx9900xx | 頻脈性不整脈 | – | – | 7.090 | – | – | |
050210xx97000x | 徐脈性不整脈 手術有り | – | – | 10.56 | – | – | |
050190xx99x2xx | 肺塞栓症 手術なし 処置あり | – | – | 18.21 | – | – |
【解説】
循環器内科では院長濱崎を中心に、冠動脈CTや心筋血流シンチグラム・ホルター心電図・心臓超音波検査・MRIなどの検査機器を活かし、虚血性心疾患をはじめ高血圧・心不全・不整脈などの診断と治療を行っております。外来は診療アクセスの容易さを心がけており、2021年10月から土曜午前はペースメーカー外来や二次健診外来を中心に行います。受診人数は年間延べ7900人、救急の患者さまにも積極的に対応しております。
2020年院内に新たに血管外科が立ち上がり、それに伴い内科的に対応できない患者さまの対応が迅速になり治療のオプションが広がっております。2021年高麗町への移転に伴い、設備・マンパワーのさらなる充実が予定されております。鹿児島市立病院はじめ、鹿児島医療センター・鹿児島大学病院など最先端医療を担う施設とも緊密に連携し、より多様な患者様のニーズにお答えできるよう努めております。
■ 血液内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
130030xx99x5xx | 非ホジキンリンパ腫 リツキシマブ+GCSF | 47 | 18.30 | 20.27 | 2.12 | 75.94 | |
130040xx99x5xx | 多発性骨髄腫 化学療法有り | 39 | 22.39 | 21.52 | 15.38 | 77.00 | |
130030xx99x4xx | 非ホジキンリンパ腫 リツキシマブ | 27 | 13.93 | 11.14 | 7.40 | 75.59 | |
130030xx99x3xx | 非ホジキンリンパ腫 化学療法有り | 17 | 21.12 | 16.62 | 17.64 | 72.94 | |
130030xx97x3xx | 非ホジキンリンパ腫 手術有り 化学療法有り | 14 | 23.64 | 30.79 | 21.43 | 76.93 |
【解説】
血液内科では現在常勤3名(血液専門医2名、リウマチ専門医1名)で診療しています。
血液疾患は主に悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などの造血器腫瘍や、特発性血小板減少性紫斑病等の非造血器腫瘍も診療しています。2021年1月からはクリーン・ルームを2室設置し、骨髄異形成症候群や白血病の対応も可能となりました。また、2021年4月からはリウマチ専門医も加わり、関節リウマチ等の自己免疫疾患も診療も可能になりました。
■ 消化器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
060100xx01xxxx | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 | 131 | 2.52 | 2.66 | 0.76 | 69.73 | ● |
060340xx03x00x | 胆管(肝内外) 結石、胆管炎 限局性腹膜膿瘍手術等 | 38 | 12.76 | 9.53 | 0 | 73.53 | |
060020xx04xxxx | 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 | 31 | 8.90 | 8.11 | 6.45 | 71.94 | ● |
060035xx03xxxx | 結腸(虫垂を含む)の悪性腫瘍 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 | 24 | 7.08 | 6.85 | 0 | 66.50 | ● |
060102xx99xxxx | 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 | 24 | 7.58 | 7.74 | 4.16 | 66.33 |
【解説】
消化器内科では、消化器内視鏡に関するほぼ全領域の検査【上・下部内視鏡検査・ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査)・肝炎ウイルス検査など】から治療【肝臓・胆のう・膵臓疾患に対する高度医療、早期がんに対するESD(内視鏡切除術)など】をまんべんなく取り扱っており、放射線科、病理診断科、外科と連携し、診断から治療まで一貫して行っております。当院が急性期の総合病院である特色から、他科疾患合併症を有するリスクの高い患者さまや緊急処置を必要とする患者さまの救急搬送を多く受け入れております。
外来は離島を含め県内各地の多数の医療機関と病診連携をとっています。また、地域がん診療連携拠点病院であり、質の高いがん医療の提供に努めており、当科では専門医が超音波内視鏡検査など高度の画像診断技術を用いたがんの早期発見・治療に積極的に取り組んでいます。
■ 脳神経内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
010230xx99x00x | てんかん | 23 | 14.39 | 7.48 | 8.69 | 54.78 | |
010080xx99x0x1 | 脳脊髄の感染を伴う炎症 15歳以上 | 18 | 15.22 | 17.00 | 0 | 42.72 | |
030410xxxxxxxx | めまい(末梢前庭以外) | 18 | 5.33 | 5.09 | 0 | 71.61 | |
010061xxxxx0xx | 一過性脳虚血発作 | 15 | 9.00 | 6.36 | 6.66 | 75.66 | |
010160xx99x10x | パーキンソン病 | 11 | 23.63 | 19.69 | 30.00 | 70.09 |
【解説】
脳神経内科では、頭痛・めまい・しびれなどの症状や、脳卒中・パーキンソン病・アルツハイマー認知症などの一般神経内科領域の治療から、難病疾患治療、急性期神経疾患の救命救急医療、急性期リハビリテーションまで多岐に渡る診療を行なっております。末梢神経障害においては、指定難病のギラン・バレー症候群やCIDP(慢性炎症性脱髄性多発神経炎)の他、手根管症候群などに電気生理診断も行なっております。
また、パーキンソン病は、内科的治療(薬剤調整)やリハビリ、MIBGシンチグラフィ、ダットスキャンなどの画像診断を行なっております。
■ 外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
060160x001xxxx | 鼠径ヘルニア(15歳以上)手術有り | 44 | 7.16 | 4.51 | 4.54 | 71.09 | ● |
060035xx99x6xx | 結腸(虫垂を含む)の悪性腫瘍 化学療法 | 43 | 3.98 | 4.86 | 0 | 74.37 | |
060335xx02000x | 胆嚢炎等 手術有り | 30 | 9.23 | 5.44 | 6.66 | 62.07 | ● |
060150xx03xxxx | 虫垂炎 手術有り | 27 | 7.37 | 7.23 | 0 | 42.78 | ● |
060150xx99xx0x | 虫垂炎 手術なし | 23 | 8.04 | 7.17 | 0 | 43.26 |
【解説】
外科では、胃・大腸(結腸・直腸)・肝臓・胆のう・膵臓といった消化器全般から甲状腺・乳腺に至るまで、がんを中心に診断から治療(手術・化学療法・放射線療法等)まで行っています。
他の診療科と連携して診断・治療することができるため、他の領域のがんを合併している場合や心筋梗塞・腎不全等の合併症を有する場合にも対応可能なことが大きな強みです。
その他にも、鼠経ヘルニア・虫垂炎・胆石胆のう炎に対する手術も数多く行っています。
■ 呼吸器外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
040040xx97x00x | 肺の悪性腫瘍 手術有り | 76 | 13.13 | 10.83 | 0 | 69.18 | ● |
040200xx01x00x | 気胸 手術有り | 18 | 10.89 | 22.63 | 0 | 29.89 | ● |
040150xx99x0xx | 膿胸 手術無し | 17 | 21.06 | 10.08 | 47.05 | 74.29 | |
040040xx9910xx | 肺の悪性腫瘍 気管支鏡検査 | 16 | 4.94 | 3.39 | 0 | 73.75 | |
040200xx99x00x | 気胸 手術無し | 12 | 7.92 | 9.18 | 8.33 | 38.25 |
【解説】
呼吸器外科では、主に肺がんの手術を行っており、肺がん症例は年間80件近く施行しています。
早期のものに関してはより低侵襲な胸腔鏡下手術が80%を占め、肺温存を目指し区域切除も積極的に行っています。縦隔リンパ節転移陽性例や隣接臓器への直接浸潤した、いわゆる進行肺がんに対しても、術前補助療法を行ったのちに積極的に外科治療の可能性を探求する姿勢をもっており、症例群によっては手術によって満足のいく結果を得ています。
また2021年6月より肺がんに対するロボット支援下手術(ダビンチ手術)を行っており、今後のロボットの活躍が期待されます。
切除が困難な症例に関しては、呼吸器内科および放射線科と協力し集学的治療(手術のみならず、化学療法、放射線治療など)を行っております。
その他にも、気管・気管支病変(腫瘍、外傷、狭窄など)、縦隔腫瘍(胸腺腫、胸腺癌や良性腫瘍など)、胸膜腫瘍(胸膜中皮腫など)、胸壁腫瘍、肺気腫・気胸、膿胸や胸部外傷(救急搬送される外傷性気胸など)の治療も行っております。
■ 血管外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
050180xx02xxxx | 静脈・リンパ管疾患 手術有り | 28 | 2.07 | 2.74 | 0 | 70.11 | ● |
050170xx03000x | 閉塞性動脈疾患 手術有り 副傷病無し | – | – | 5.43 | – | – | ● |
050170xx03001x | 閉塞性動脈疾患 手術有り 副傷病有り | – | – | 10.03 | – | – | ● |
0400800497x01x | 肺炎 75歳以上 手術有り 副傷病有り | – | – | 38.83 | – | – | |
050170xx97000x | 閉塞性動脈疾患 その他手術 | – | – | 12.48 | – | – |
【解説】
血管外科では閉塞性動脈硬化症や下肢静脈瘤の治療を行っていますが、皮膚潰瘍や蜂窩織炎、壊疽などの合併症もあり、皮膚科や形成外科での入院治療も行っています。糖尿病や透析患者様も他科との診療連携で治療を行っています。
■ 整形外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
160800xx01xxxx | 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 | 156 | 34.89 | 25.09 | 80.12 | 83.72 | ● |
160690xx99xxxx | 胸椎、腰椎以下骨折 手術なし | 92 | 37.66 | 18.81 | 44.56 | 82.88 | ● |
160760xx97xx0x | 前腕骨折 手術有り | 45 | 10.62 | 5.18 | 0 | 66.02 | ● |
070350xx01xxxx | 椎間板ヘルニア 内視鏡下椎間板摘出(切除)術 後方摘出術 | 40 | 17.70 | 10.36 | 15.00 | 49.05 | |
160690xx01xxxx | 胸椎、腰椎以下骨折 脊椎、骨盤脱臼観血的手術等 | 37 | 37.91 | 31.67 | 83.78 | 71.51 |
【解説】
整形外科では脊椎脊髄疾患、関節外科、スポーツ整形外科、救急外来外科、手外科を中心に診療を行っています。年々高齢者の患者様が増え、循環器疾患、糖尿病、認知症などの合併症をかかえていらっしゃる方が多く、当院では専門医によるサポート体制で最善の手術や治療が行えるよう努めています。また、脊椎感染疾患(腰椎化膿性脊椎炎等)も増えてきており、それらの疾患に対しては最先端医療で対応しています。関節の術前・術後感染に関しては、形成外科とタッグを組んでほとんど100%完治しております。
脊椎の内視鏡に関しては、日本では数少ない脊椎内視鏡手術の免許を持った医師がおります。手の外科では手関節・肘関節の内視鏡下手術を施行しております。
今年からナビゲーションシステムを導入し、術中のインプラント挿入がより正確・安全に行えるようになりました。
外来からの入院、手術、リハビリテーション、転院調整、在宅復帰を目指した支援までをチーム医療で提供しております。
■ 形成外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
160200xx0200xx | 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む) 手術有り | 35 | 7.03 | 5.28 | 2.85 | 38.86 | |
020230xx97x0xx | 眼瞼下垂 手術有り | 27 | 5.78 | 3.07 | 0 | 67.04 | |
080007xx010xxx | 皮膚の良性新生物 手術有り | 20 | 5.15 | 4.06 | 0 | 40.55 | |
070010xx010xxx | 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く) 手術有り | 13 | 5.15 | 5.39 | 0 | 53.62 | |
100100xx97x1xx | 糖尿病足病変 手術有り | 11 | 52.55 | 44.59 | 27.27 | 79.18 |
【解説】
形成外科では、先天性および後天性の体の表面的な形や色の異常に対する整容面と機能面の治療を行っています。
眼瞼下垂症や皮膚腫瘍、顔面骨の骨折に対する手術が多く行われており、外科と共同して、乳癌に対する切除後の遊離皮弁や人工乳房による乳房再建術も行っています。また、整形外科と連携した指切断症例もあり、顕微鏡下で神経・血管・骨・腱などをつなぐ再接合術などのハイレベルな緊急手術にも対応しています。
その他、褥瘡や皮膚潰瘍、腋臭症(ワキガ)治療、乳幼児の母斑に対する内服加療やリンパ浮腫の外科的治療も行っております。
■ 脳神経外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
160100xx97x00x | 頭部外傷 手術有り | 41 | 17.61 | 9.68 | 29.26 | 81.00 | |
160100xx99x00x | 頭部外傷 手術なし | 24 | 19.00 | 8.18 | 37.50 | 81.42 | |
030400xx99xxxx | めまい症 | 11 | 5.55 | 4.94 | 0 | 66.09 | |
010230xx99x00x | てんかん | – | – | 15.64 | – | – | |
010060×2990401 | 脳梗塞 (脳卒中発症3日以内 JCS10未満) | – | – | 7.48 | – | – |
【解説】
脳神経外科では、地域の医療機関と連携し脳血管障害症例の確定診断や根治手術の適応判定に関する脳血管造影など紹介を受けています。
また、救急医療にも力を入れており地域の救急隊と連携をとり24時間受入体制が整っております。
脳の病気は、早期発見・治療することにより脳卒中のリスク予防にもなりますので、脳ドックも行っております。
■ 小児科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
0400801199x00x | 肺炎等(1歳以上15歳未満) | 17 | 6.12 | 5.85 | 0 | 4.71 | |
040070xxxxx0xx | インフルエンザ、ウイルス性肺炎 | 12 | 6.42 | 6.73 | 0 | 1.33 | |
060380xxxxx00x | ウイルス性腸炎 | – | – | 5.86 | – | – | |
030270xxxxxxxx | 上気道炎 | – | – | 4.85 | – | – | |
040090xxxxxx0x | 急性気管支炎、急性細気管支炎、 下気道感染症(その他) | – | – | 6.47 | – | – |
【解説】
小児科では、主に急性肺炎や急性気管支炎、ウイルス感染症、腸炎や喘息、川崎病などが入院適応症例です。
その他、初発糖尿病の教育入院や血糖コントロール目的の入院、外来では小児内分泌外来があり、低身長症・糖尿病(1型・2型)・甲状腺疾患・副腎疾患・思春期にかかわる疾患などの専門治療を必要とする患者さまが多いのも特徴です。
また、入院では医療保育専門士によるサポートを実施し、お子さんとご家族を対象とした専門的な保育を通じて、本人とご家族のQOL(生活の質)の向上を図っています。
■ 新生児内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
40010x399x2xx | 妊娠期間短縮、 低出産体重に関連する障害 (極低出生体重児)パリビズマブ | 30 | 48.63 | 50.38 | 0 | 0 | ● |
140010x299x2xx | 妊娠期間短縮、 低出産体重に関連する障害 (低出生体重児)パリビズマブ | 26 | 31.00 | 28.12 | 0 | 0 | ● |
140010x299x0xx | 妊娠期間短縮、 低出産体重に関連する障害 (低出生体重児) | 18 | 23.11 | 11.19 | 0 | 0 | ● |
140010x297x2xx | 妊娠期間短縮、 低出産体重に関連する障害 (極低出生体重児)手術有り パリビズマブ | 17 | 32.41 | 34.40 | 0 | 0 | ● |
140010x199x0xx | 妊娠期間短縮、 低出産体重に関連する障害 (出生時体重2500g以上) | 15 | 6.80 | 6.13 | 0 | 0 | ● |
【解説】
新生児内科では、他病院と連携して地域の周産母子医療を担っております。
低出生体重児で生まれてくる新生児に対して人工呼吸管理や光線療法を行い、また早期からリハビリを実施することにより、運動機能の発達の遅れを取り戻し、発育向上に努めております。
パリビズマブとは、RSウイルス感染による呼吸器感染症の重症化を抑えるお薬です。
退院後もフォローアップ外来で引き続き治療を行っております。
■ 眼科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
020110xx97xxx1 | 白内障、水晶体の疾患 両眼手術 | 207 | 5.20 | 4.95 | 0 | 75.61 | |
020110xx97xxx0 | 白内障、水晶体の疾患 片眼手術 | 195 | 3.02 | 2.76 | 1.03 | 74.21 | |
020200xx99x2xx | 黄斑、後極変性 硝子体注射 | 34 | 2.03 | 2.52 | 0 | 78.79 | |
020180xx99x2xx | 糖尿病性増殖性網膜症 硝子体注射 | 30 | 2.00 | 2.60 | 0 | 67.63 | |
020210xx99x1xx | 網膜血管閉塞 硝子体注射 | 24 | 2.00 | 2.46 | 0 | 74.17 |
【解説】
(2021年1月1日より、眼科は系列病院の上町いまきいれ病院にて現在治療を行っております)
眼科では、白内障・網膜硝子体疾患・緑内障・加齢黄斑変性症など、眼にかかわる様々な疾患に対し、再診の医療機器やシステムを用いた高度かつ安全に提供しています。
難治性症例の白内障手術や、網膜動静脈の閉塞に対する硝子体注射、糖尿病性の網膜疾患に対する手術も多数実施しています。
また、遠近両用レンズ(多焦点レンズ)を用いた白内障手術も行っています。近医の開業医と連携しながら、よりよい治療を目指しております。
■ 頭頸部・耳鼻咽喉科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
030350xxxxxxxx | 慢性副鼻腔炎 手術有り | 79 | 7.44 | 6.71 | 0 | 52.07 | ● |
030230xxxxxxxx | 扁桃、アデノイドの慢性疾患 手術有り | 79 | 8.24 | 7.94 | 0 | 26.44 | |
030428xxxxxxxx | 突発性難聴 | 71 | 8.43 | 8.81 | 1.40 | 56.29 | |
030240xx99xxxx | 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、 急性咽頭喉頭炎 | 42 | 5.40 | 5.63 | 0 | 41.26 | |
030150xx97xxxx | 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍 手術有り | 16 | 7.12 | 7.20 | 55.18 |
【解説】
耳鼻咽喉科では、慢性扁桃炎に対する口蓋扁桃手術、慢性副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎に対する内視鏡下の鼻手術の症例が上位を占めます。
また、突発性難聴では高気圧酸素(気圧の高いカプセル内で100%酸素を注入し全身に酸素を供給する)治療を行っております。
咽喉頭急性感染症に対する入院治療、顎下腺唾石症、頚部のう胞の手術も行っております。
クリニック等患者さんのかかりつけ医からの紹介が多く、急性期治療は当院にて実施、退院後はかかりつけ医と連携し、フォローアップに努めています。
また、令和2年4月より頭頸部癌に対する手術や放射線治療、化学療法を行っております。
■ 放射線科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
06007xxx9902xx | 膵臓、脾臓の腫瘍 放射線治療 | – | – | 22.39 | – | – | |
070040xx99x2xx | 骨の悪性腫瘍(脊椎を除く) 放射線治療 | – | – | 20.47 | – | – | |
040040xx9902xx | 肺の悪性腫瘍 放射線治療 | – | – | 21.47 | – | – | |
110080xx9902xx | 前立腺の悪性腫瘍 放射線治療 | – | – | 25.56 | – | – | |
010010xx9903xx | 脳腫瘍 放射線治療 | – | – | 17.29 | – | – |
【解説】
放射線科では、CTやMRIなどの日常的な画像診断以外で、治療部門において放射線治療専門医1名に加え、放射線治療認定技師3名及び放射線治療認定看護師1名を中心に、がん治療において専門の他診療科と連携を図り、放射線治療(2021年1月に最新鋭のリニアック照射装置:エレクタ社 インフィニティを導入)を行っております。また、放射線腫瘍学会認定施設及び鹿児島県がん診療連携拠点病院として、他施設からの紹介による放射線治療も積極的に受け入れております。
IVR(介入的放射線診療)部門では、原発性肝がんや転移性肝がんに対する肝動注化学(塞栓)療法や膀胱がんなどへの動注化学療法、外傷に伴う肝臓・脾臓・腎臓などの臓器損傷や喀血・血胸・腫瘍性病変からの出血に対するカテーテルを用いた動脈塞栓術・超音波/CTガイド下生検・膿瘍ドレナージなどに取り組んでいます。その他、院内各診療科と協力してIVCフィルター留置・消化管ステント・四肢などの血管奇形に対する血管内治療も行っています。
また、当科は他科(整形外科・呼吸器・消化器・循環器・脳神経・泌尿器)とのカンファレンスに積極的に参加し、画像診断・日常診療の質の向上に努めています。
■ 皮膚科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
080010xxxx0xxx | 膿皮症 | 25 | 11.64 | 12.87 | 0 | 62.04 | |
080020xxxxxxxx | 帯状疱疹 | 15 | 9.86 | 9.12 | 6.67 | 76.86 | |
080110xxxxx0xx | 水疱症 | – | – | 28.91 | – | – | |
100100xx99x0xx | 糖尿病性足病変 手術なし | – | – | 21.56 | – | – | |
140490xx99xxxx | 手足先天性疾患 手術なし | – | – | 6.40 | – | – |
【解説】
皮膚科では、帯状疱疹や薬疹、皮膚膿瘍、蜂巣炎などの症例が多くあります。
他に湿疹、アレルギー疾患、細菌、真菌、ウイルス感染症、膿瘍性疾患など皮膚疾患全般の治療を行っております。
なお、他診療科からの診療依頼も多く受け入れ、患者さまの症状に応じたケアを行っております。
■ 泌尿器科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
110080xx991xxx | 前立腺の悪性腫瘍 前立腺針生検法 | 76 | 2.16 | 2.54 | 0 | 72.37 | ● |
110070xx03x0xx | 膀胱悪性腫瘍 手術有り | 64 | 9.48 | 7.13 | 6.25 | 73.28 | ● |
110080xx01xxxx | 前立腺の悪性腫瘍 手術有り | 30 | 11.70 | 11.89 | 0 | 70.37 | |
110200xx02xxxx | 前立腺肥大症等 手術有り | 30 | 12.23 | 8.52 | 3.33 | 74.23 | ● |
110310xx99xxxx | 尿路感染症 膿腎症 | 23 | 7.82 | 13.00 | 8.69 | 66.83 |
【解説】
泌尿器科では、前立腺・腎・膀胱の悪性腫瘍から前立腺肥大症や尿管結石症等の治療を行っております。悪性腫瘍に対しては化学療法・手術療法・放射線療法など個々の患者様にあった治療方法の選択が可能となっております。男性の高齢者に多く見られる前立腺癌は、PSA検査や針生検法の検査入院も行っており、検査から治療までの一貫した治療を行っております。手術だけではなく、化学療法や放射線治療にも患者さまに合ったスタイル(入院・外来通院)で提供しております。
救急体制も完備しており緊急手術・処置を24時間対応することが可能となっております。
■ 産科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
120180xx01xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常 | 21 | 11.19 | 9.45 | 0 | 32.86 | 1・2 |
120260xx01xxxx | 分娩の異常 帝王切開術等 | 16 | 10.18 | 9.45 | 0 | 32.94 | 1・2 |
120170x199xxxx | 早産、切迫早産(妊娠週数34週未満) 手術なし | – | – | 21.68 | – | – | |
120160xx01xxxx | 妊娠高血圧症候群関連疾患 帝王切開術等 | – | – | 13.06 | – | – | |
120165xx99xxxx | 妊娠合併症等 手術なし | – | – | 11.19 | – | – |
【解説】
産科では、正常分娩はもちろん、新生児内科があることから、地域周産期母子医療センターとして多胎妊娠、早産や高齢出産、妊娠合併症などのリスクの高い妊娠・分娩管理、一次医療機関からの母体搬送要請があった際は受け入れを行っております。※骨盤位、※前置胎盤などの場合に分娩を安全に終了させるために、母体及び胎児の状況で緊急時の帝王切開も対応しています。
※骨盤位・・・産道からみて胎児の頭部より骨盤部が先進している状態(逆子)
※前置胎盤・・・骨盤が正常より低い位置に付着し、胎盤が子宮の出口(内子宮口)にかかっていたり覆っていたりする状態
(正常分娩は保険適応外のため、症例件数には含まれておりません)
■ 婦人科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
12002xxx99x40x | 子宮頸・体部の悪性腫瘍 化学療法 | 29 | 5.52 | 4.44 | 0 | 64.41 | 1・2 |
120010xx99x70x | 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 化学療法 | 20 | 3.75 | 4.24 | 0 | 66.70 | 1・2 |
120060xx01xxxx | 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 | 12 | 8.92 | 9.57 | 0 | 48.58 | |
120060xx02xxxx | 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下膣式子宮全摘術等 | 12 | 6.41 | 6.10 | 0 | 40.58 | ● |
12002xxx02x0xx | 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部(膣部)切除術等 | 12 | 3.00 | 6.10 | 0 | 41.17 | ● |
【解説】
婦人科では、子宮筋腫や悪性腫瘍に対して子宮全摘術や子宮付属器摘出術の開腹手術・腹腔鏡手術を行っており、症例数も多く推移しております。
子宮癌検診、月経困難症、更年期障害などの一般外来、良悪性腫瘍の治療(薬物療法・手術療法)を行っています。
また、女性の下腹部痛を主訴とする婦人科救急疾患など24時間対応可能です。
■ 緩和医療科(院内表記)
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
040040xx9900xx | 肺の悪性腫瘍 | – | – | 13.30 | – | – | |
110080xx9900xx | 前立腺の悪性腫瘍 | – | – | 10.08 | – | – | |
040050xx99x0xx | 胸壁腫瘍、胸膜腫瘍 | – | – | 14.12 | – | – | |
060010xx99x0xx | 食道の悪性腫瘍 (頸部を含む) | – | – | 10.97 | – | – | |
060040xx99x00x | 直腸肛門(直腸S状部から肛門) の悪性腫瘍 | – | – | 9.53 | – | – |
【解説】
緩和医療科では、主にがんと診断された患者様の、痛みなどの症状を和らげたり、患者様とご家族の気もちのつらさを受けとめ、療養の方針・療養の場所などについて話合ったりしながら、よりよい療養のお手伝いをしています。また薬剤師、社会福祉士、管理栄養士、理学療法士などの多職種も加えた緩和ケアチームで外来・入院に対応するだけでなく、無料で相談できるがん相談支援センターなど、安心して療養・生活するための体制を作っています。どうぞお気軽にご相談ください。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
<定義>
「初発」とは、①当院でがんの診断を行った場合 ②他院でがんの診断がされ、当院にて治療を開始した場合等 を指します。
「再発」とは、当院・他施設を問わず同じ部位への再発(局所再発)、別の部位への転移(遠隔転移)をきたした場合等 を指します。
初発 | 初発 | 初発 | 初発 | 初診 | 再発 | 病期分類 基準(※) | 版数 | |
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 36 | – | – | 22 | – | 10 | 1 | 8 |
大腸癌 | 30 | 22 | 55 | 50 | – | 42 | 1 | 8 |
乳癌 | – | – | – | – | – | – | 1 | 8 |
肺癌 | 72 | – | 57 | 99 | – | 142 | 1 | 8 |
肝癌 | – | – | – | – | – | – | 1 | 8 |
【解説】
当院では、がん診療連携拠点病院として、上記の5大癌以外にも、幅広いがん診療を行っております。
5大癌の中では、肺癌の症例が多く、初期の肺癌治療では、ほとんどの場合手術が選択されます。 当院では、2021年5月より手術支援ロボット『ダヴィンチ』を導入し、患者さまへの負担が少ない低侵襲かつ安全性の高い治療が可能となりました。
胃癌や大腸癌といった消化器系の癌については、内視鏡治療(EMR・ESD等)・腹腔鏡手術に加え、総合病院の強みを生かした『腹腔鏡・内視鏡合同手術(LECS等)』(外科医と消化器内科医による必要最小限の侵襲で腫瘍切除を行う手術)を行っています。乳房がん手術には腫瘍切除の他に、自家組織による顕微鏡下乳房再建術を行なっております。
がん診療は、手術、薬物療法、放射線療法、緩和ケアなどの治療があり、Stageや身体の状態に合わせた治療法を選択します。医師、看護師をはじめとした全職員がチーム医療で最善を尽くしております。
また、がん患者さまの支援として、がんに関する質問や相談にお応えするがん相談支援センターの設置、セカンドオピニオンに関する対応も可能です。
成人市中肺炎の重症度別患者数等
【定義】
様式1の「入院の契機となった傷病名に対するICD10」および「医療資源を最も投入した傷病名に対するICD10」がどちらも「J13」~「J18$」で始まるもののうち、年齢が20歳以上で様式1の「肺炎の重症度」の7桁目が「5:市中肺炎」の場合。
下記項目にて1項目該当=1点、2項目該当=2点とし、その合計点数にて分類されます。
肺炎重症度分類(A-DROP)
・ Age(年齢) 男性70歳以上、女性75歳以上
・ Dehydration(脱水) BUN 21mg/dL以上または脱水あり
・ Respiration(呼吸) SpO2<=90%(PaO2 60Torr 以下)
・ Orientation(意識障害) 意識障害あり
・ Pressure(収縮期血圧) 収縮期血圧90mmHg以下
ただし、ショックがある場合は、合計点数に関わらず「超重症」に分類されます。
患者数 | 平均 在院日数 | 平均年齢 | |
軽症 | 17 | 10.59 | 57.41 |
中等症 | 74 | 16.04 | 79.69 |
重症 | 13 | 17.00 | 85.31 |
超重症 | – | 7.50 | 89.50 |
不明 | 0 | – | – |
【解説】
市中肺炎とは普段の社会生活の中でかかる肺炎のことです。
この指標では細菌による肺炎を集計しているため、インフルエンザウイルスなどのウイルスによる肺炎や誤嚥による肺炎などは集計対象外です。当院では軽症および中等度の患者数が多く、高齢になるほど重症化し、入院日数が長くなります。
治療は、急性呼吸不全の管理、薬剤投与が中心となります。最新の機器(人工呼吸器、NPPV、ネーザルハイフローなど※)を活用し、様々な病態に応じた呼吸管理を行っています。
※NPPV(非侵襲的陽圧換気療法):気管切開や気管挿管をすることなく、マスクを介して換気を行う治療法です。
※ネーザル・ハイフロー:鼻のカニューレにより高流量(30-60L/分)の酸素を流す治療法です。
今回の集計では主な疾患が肺炎の場合に集計対象となっているため、基礎疾患(がんや脳卒中、糖尿病など)をお持ちで肺炎を併発された患者さんは肺炎として集計されていない場合があります。このため、実際の市中肺炎の患者数は集計値よりも多いです。
脳梗塞の患者数等
【定義】
脳梗塞の病型別の患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率(%)を集計しました。
最も医療資源を投入した傷病名のICD-10コードの上3桁で集計しています。
発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率(%) |
3日以内 | 65 | 38.49 | 75.10 | 38.46 |
その他 | 12 | 34.58 | 78.42 | 58.33 |
【解説】
当院では発症3日以内の入院が多く、超急性期治療~急性期の検査・治療、脳梗塞後遺症に対する胃瘻造設術等、幅広く治療を行っております。
脳SPECTや脳血管造影等の検査や、血栓溶解療法、脳保護療法、抗脳浮腫療法、抗血栓療法、リハビリテーション等の治療を行い、再発予防に努めてます。
また、発症して間もない超急性期脳梗塞に対しては、状況に応じてt-PA療法、も行っております。
診療科別主要手術別患者数等
診療科別の主要手術(上位3位)について、患者数、術前術後の平均在院日数、転院率、平均年齢について集計しました。
・厚生労働省が定める、医科点数表に基づくKコード・名称を使用しています。
・各診療科別に手術件数の多い順に3つ選択。但し軽微な手術、件数が10件未満及び、臓器移植については集計対象外です。
・複数の手術を同時に行った場合、主たる手術(又は点数の高い手術)を集計しています。
■ 外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
K6335 | 鼠径ヘルニア手術 | 33 | 1.12 | 5.42 | 6.06 | 71.55 | ● |
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 32 | 1.78 | 6.28 | 6.25 | 61.78 | ● |
K718-21 | 腹腔鏡下虫垂切除術 (虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) | 26 | 0.92 | 5.50 | 0 | 43.23 | ● |
K719-3 | 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 | 16 | 2.44 | 13.5 | 0 | 69.12 | ● |
K634 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) | 11 | 1.00 | 4.00 | 0 | 69.73 | ● |
【解説】
外科では、胃・大腸・肝臓・胆のう・膵臓といった消化器全般から甲状腺・乳腺に至るまで、がんを中心に診断から治療(手術・化学療法・放射線療法等)まで行っています。鼠経ヘルニア・虫垂炎・胆石胆のう炎に対する手術も数多く行っています。
また、手術に関しては腹腔鏡手術を中心に取り組んでいます。その他に他診療科と連携して診断・治療することができるため、他の領域のがんを合併している場合や心筋梗塞・腎不全等の合併症を有する場合にも対応可能なことが大きな強みです。
■ 整形外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
K0461 | 骨折観血的手術(大腿) | 104 | 4.08 | 25.56 | 70.19 | 79.38 | ● |
K1422 | 脊椎固定術、椎弓切除術、 椎弓形成術(後方又は後側方固定) | 88 | 12.09 | 35.67 | 75.00 | 72.67 | |
K0811 | 人工骨頭挿入術(股) | 85 | 6.98 | 29.53 | 77.65 | 81.29 | ● |
K0462 | 骨折観血的手術(前腕) | 59 | 4.54 | 17.98 | 23.73 | 64.03 | ● |
K134-22 | 内視鏡下椎間板摘出(切除)術 (後方摘出術) | 50 | 4.54 | 17.98 | 23.73 | 49.12 |
【解説】
整形外科では四肢の骨折、脊椎・関節の変形・骨折に対する手術を多く行っております。高齢者による転倒や転落による受傷が多く、高齢による骨粗鬆症も要因の一つです。交通事故外傷などによる高度な脊髄損傷、胸腰椎骨折、四肢の骨折、関節内骨折・関節変形などの救急手術にも対応できるよう専門医と連携し、24時間の救急体制をとっています。脊椎・脊髄疾患に対する手術は(脊椎固定術・内視鏡下手術など)は年間300件以上行っています。頭部から骨盤まで前方・後方とありとあらゆるアプローチで手術を施行しています。今年からナビゲーションシステムを導入し立体的な高精度の脊椎3D-CT画像とともに術中インプラントをより正確に安全に挿入することが可能となりました。関節に関しては、先天性の高位脱臼関節の原臼位置での人工関節手術、またその再置換術、人工関節術後のインプラント周囲骨折、術後の感染などの難治症例に対して積極的に手術を施行しております。
手の外科では手関節周囲の疾患に対して、TFCC損傷・CM関節症・手根骨骨折後の後遺症などに関して保存的な治療で回復していない症例に対して、関節鏡を加えた外科的手術で加療しています。
整形外科の疾患に関しては専門書一冊を網羅するぐらいの症例数です。様々な診療科と連携を取り、高度で専門的な治療を施行できるのが当科の強みです。
■ 形成外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
K0301 | 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術(躯幹) 【病理や筋層の詳記を】 | 25 | 0.68 | 5.52 | 0 | 57.32 | |
K2191 | 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) | 19 | 0.26 | 5.00 | 0 | 68.53 | |
K333 | 鼻骨骨折整復固定術 | 15 | 1.00 | 2.73 | 0 | 26.20 | ● |
K0051 | 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部) (長径2cm未満) | 11 | 0.36 | 3.64 | 0.91 | 44.09 | |
K227 | 眼窩骨折観血的手術 (眼窩ブローアウト骨折手術を含む) | 10 | 2.90 | 5.40 | 0.10 | 442.9 |
【解説】
形成外科では、加齢や麻痺などに伴って起こるまぶたのたるみを正しい位置に戻す眼瞼下垂症手術が多く行われています。また、脂肪腫、粉瘤などの皮膚良性腫瘍や悪性腫瘍に対する手術も行っています。その他、切断された四肢の再接合手術、手術や怪我の自然治癒後に発生する拘縮(ひきつり)に対する手術、皮膚損傷、熱傷に対する植皮術、皮弁術等も行っています。乳幼児から高齢の方まで年齢問わず体表を治す外科であり、他の外科にはない特徴があります。そして1日でも早く日常生活に戻れる(整容的・機能的)ことを最大の目的としています。
※なお、労働災害や自動車損害賠償保険を使用した手術件数の実績は表には含まれておりません。。
■ 脳神経外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
K164-2 | 慢性硬膜下血腫洗浄・除去術 (穿頭) | 28 | 2.07 | 17.75 | 35.71 | 84.00 | ● |
K1771 | 脳動脈瘤頸部クリッピング (1箇所) | – | – | – | – | – | |
K1692 | 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) | – | – | – | – | – | |
K145 | 穿頭脳室ドレナージ術 | – | – | – | – | – | |
K1492 | 減圧開頭術(その他) | – | – | – | – | – |
【解説】
慢性硬膜下血腫は頭部打撲後やアルコールをよく飲まれる方、高齢者に多く見られ、高齢化の影響で近年増加傾向にあります。認知症、頭痛や片麻痺などの出現がみられます。タイミングを逸することなく治療が行われると完治しやすい病気になります。高齢者で頭部打撲後や転倒歴がある方で上記症状があるかたは病院受診をお勧めします。脳動脈に出来た血管のこぶに対してクリッピング術が行われます。。手術をすることにより脳動脈瘤の破裂のリスクを下げることが出来ます。このほかにも脳腫瘍摘出術や開頭血腫除去術、経皮的脳血栓回収術等も手術できる体制が整っております。
■ 呼吸器外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
K514-21 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 (部分切除) | 27 | 1.78 | 10.33 | 0 | 70.37 | ● |
K514-23 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 (肺葉切除又は1肺葉を超える) | 24 | 1.46 | 12.46 | 0 | 67.17 | ● |
K5131 | 胸腔鏡下肺切除術 (肺嚢胞手術(楔状部分切除)) | 16 | 4.38 | 5.38 | 0 | 27.69 | ● |
K514-22 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 (区域切除) | 10 | 1.40 | 9.50 | 0 | 70.00 | ● |
K513-2 | 胸腔鏡下良性縦隔腫瘍手術 | – | – | – | – | – |
【解説】
呼吸器外科では、主に肺がん手術で完全鏡視下手術を行っており、肺がん手術は年間80件以上施行しております。
また2021年6月より肺がんに対するロボット支援下手術(ダビンチ手術)を行っております。
ロボット支援下手術の利点は手術操作が精緻で、開胸手術に比べ侵襲が小さいことです。呼吸器外科領域では胸腔鏡手術と比べると患者さんの利益は変わらないとされていますが、術者は見たいところを3Dで、大きく見ることができ、鉗子の動きが精緻で術者の意図する動きを精確に行えるため、疲れにくく、集中力を持続されることができます。特に縫合にはその威力を発揮し、気管支を切って繋げる気管支形成術などには大変有用ですので、今後ロボットの活躍が期待されます。
その他、気胸・膿胸・胸部外傷などの手術・治療にも力を入れております。
■ 血管外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
K617-4 | 下肢静脈瘤血管内焼灼術 | 28 | 0 | 1.07 | 0 | 70.11 | ● |
K616 | 四肢の血管拡張術・血栓除去術 | 23 | 1.13 | 3.26 | 8.71 | 76.83 | ● |
K6153 | 血管塞栓術 (頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他) | – | – | – | – | – |
【解説】
血管外科では主に下肢静脈瘤に対して血管内レーザー焼灼術を日帰りまたは1泊で行っています。
また、閉塞性動脈硬化症に対して血管内治療(カテーテル治療)を4日間の入院のパスで行っています。病状次第ですが、早期の日常生活への復帰を考えています。
■ 新生児内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
K9131 | 新生児仮死蘇生術(仮死第1度) | 40 | 0 | 31.45 | 2.50 | 0 | |
K9132 | 新生児仮死蘇生術(仮死第2度) | – | – | – | – | – | |
【解説】
新生児内科では、新生児仮死蘇生術を行っております。
新生児仮死蘇生術(仮死第1度)は、出生時に心停止や呼吸停止はなく、元気のない新生児に対する蘇生処置で、新生児仮死蘇生術(仮死第2度)は、心停止や呼吸停止の状態で出生した新生児に対する蘇生処置です。
■ 眼科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
K2821ロ | 水晶体再建術 (眼内レンズを挿入)(その他) | 386 | 0.05 | 3.09 | 0.52 | 74.76 | |
K2801 | 硝子体茎顕微鏡下離断術 (網膜付着組織を含む) | 23 | 0.22 | 6.30 | 0 | 62.52 | |
K2802 | 硝子体茎顕微鏡下離断術 (その他) | 14 | 0.07 | 5.00 | 0 | 69.14 | |
K2821イ | 水晶体再建術 (眼内レンズを挿入)(縫着レンズ挿入) | 10 | 0 | 4.00 | 0 | 77.50 | |
K2686 | 緑内障手術 (水晶体再建術併用眼内ドレーン挿入術) | – | – | – | – | – |
【解説】
(2021年1月1日より、眼科は系列病院の上町いまきいれ病院にて現在治療を行っております)
眼科では、白内障の難治性症例に対する紹介が多く、手術も白内障が大部分を占めています。
また、糖尿病網膜症に対する手術や、網膜剥離に対する手術が多数行われています。
なおアイリーアやルセンティス等の硝子体注射は手術項目ではないため、件数の表示はありませんが、白内障手術の次に多く行われています。
■ 頭頸部・耳鼻咽喉科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
K3772 | 口蓋扁桃手術(摘出) | 69 | 1.07 | 6.08 | 0 | 30.10 | ● |
K340-5 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型 (選択的(複数洞)副鼻腔手術) | 40 | 1.1 | 5.13 | 0 | 55.08 | ● |
K340-6 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術4型 (汎副鼻腔手術) | 39 | 1.03 | 5.77 | 0 | 50.15 | ● |
K370 | アデノイド切除術 | 11 | 1.00 | 6.91 | 0 | 5.55 | |
K300 | 鼓膜切開術 | – | – | – | – | – |
【解説】
耳鼻咽喉科では、慢性扁桃炎に対する口蓋扁桃摘出手術を最も多く施行しています。
慢性副鼻腔炎に対する手術は、全身麻酔下に、内視鏡を使ってテレビモニターで観察しながら鼻内の手術として行っております。
声帯ポリープや喉頭腫瘍などに対して顕微鏡を用いて切除術を行っております。また、慢性中耳炎と真珠腫性中耳炎に対して鼓膜形成術や鼓室形成術も行っています。4月より医師が増員となり甲状腺腫瘍や頭頚部癌の集学的治療も積極的に行っています。
■ 泌尿器科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
K8036イ | 膀胱悪性腫瘍手術 (経尿道的手術)(電解質溶液利用) | 66 | 2.24 | 7.67 | 9.10 | 73.53 | ● |
K773-2 | 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 | 30 | 2.20 | 10.67 | 0 | 71.57 | ● |
K843-2 | 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術 | 28 | 1.39 | 9.43 | 0 | 70.50 | ● |
K797 | 膀胱内凝血除去術 | 22 | 0.23 | 9.36 | 13.63 | 78.77 | |
K8411 | 経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用) | 21 | 3 | 9 | 4.76 | 74.00 | ● |
【解説】
泌尿器で特に手術が多く行われているのは悪性腫瘍手術(前立腺・膀胱・腎)です。前立腺・腎の悪性腫瘍手術は腹腔鏡下で手術することにより開腹で手術するより傷が小さく入院期間も10日で退院することが出来ます。また、令和3年1月から ロボット技術の導入され前立腺癌、腎癌に対してロボット支援下で手術を行っております。
このほかにも前立腺肥大症・尿管結石症等も手術の多く最近では骨盤臓器脱に対する腹腔鏡下仙骨膣固定術にも力を入れております。
検査から手術まで一貫した治療ができ、県内(離島を含む)の医療機関から手術目的の紹介を多く受けております。
■ 消化器内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 (長径2cm未満) | 135 | 0.61 | 1.79 | 2.22 | 70.67 | ● |
K721-4 | 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 | 36 | 0.86 | 4.89 | 2.78 | 68.03 | ● |
K6532 | 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 (早期悪性腫瘍胃粘膜) | 30 | 2.27 | 7.53 | 6.67 | 71.93 | ● |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 30 | 3.73 | 16.10 | 26.67 | 75.87 | |
K6871 | 内視鏡的乳頭切開術 (乳頭括約筋切開のみ) | 23 | 3.22 | 10.52 | 17.39 | 70.13 |
【解説】
当科の特徴としまして、消化器内視鏡に関する、ほとんど全ての検査【上・下部内視鏡検査・ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査)・肝炎ウイルス検査など】~治療【肝臓・胆のう・膵臓疾患に対する高度医療、早期がんに対するESD(内視鏡切除術)など】をまんべんなく取り扱っており、放射線科、病理診断科、外科と連携し、診断から治療まで一貫して行っています。当院が急性期の総合病院である特色から他科疾患合併症を有するリスクの高い患者様、緊急処置を必要とする患者様の救急搬送が多い事などです。外来は離島を含め県内各地の多数の医療機関と病診連携をとっております。また、当院は地域がん診療連携拠点病院であり、質の高いがん医療の提供に努めています。当科でも専門医が超音波内視鏡検査など高度の画像診断技術を用い、がんの早期発見治療に積極的に取り組んでいます。
■ 産科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
K8981 | 帝王切開術(緊急帝王切開) | 43 | 2.23 | 8.42 | 0 | 32.86 | 1・2 |
K8982 | 帝王切開術(選択帝王切開) | 14 | 1.71 | 7.57 | 0 | 33.21 | |
K6151 | 血管塞栓術 (頭部、胸腔、腹腔内血管等) (止血術) | – | – | – | – | – | |
K902 | 胎盤用手剥離術 | – | – | – | – | – | |
K904 | 妊娠子宮摘出術(ポロー手術) | – | – | – | – | – |
【解説】
産科では、※骨盤位、※前置胎盤などの場合に分娩を安全に終了させるために帝王切開を行います。
正常分娩はもちろん、早産や高齢出産などリスクの高い分娩にも対応している点が大きな特徴です。また、母体及び胎児の状況で緊急時の帝王切開も対応しています。
※骨盤位・・・産道からみて胎児の頭部より骨盤部が先進している状態(逆子)
※前置胎盤・・・骨盤が正常より低い位置に付着し、胎盤が子宮の出口(内子宮口)にかかっていたり覆っていたりする状態
■ 婦人科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
K877 | 子宮全摘術 | 15 | 0.93 | 7.33 | 0 | 50.80 | ● |
K8882 | 子宮附属器腫瘍摘出術 (両側)(腹腔鏡) | 13 | 0.46 | 4.62 | 0 | 42.08 | ● |
K867 | 子宮頸部(腟部)切除術 | 12 | 1.00 | 1.00 | 0 | 41.17 | ● |
K8732 | 子宮鏡下子宮筋腫摘出術 (その他) | – | – | – | – | – | ● |
K889 | 子宮附属器悪性腫瘍手術 (両側) | – | – | – | – | – |
【解説】
婦人科では、卵巣腫瘍に対する子宮付属器(卵管・卵巣)腫瘍摘出手術を最も多く施行しています。
子宮の悪性腫瘍、巨大子宮筋腫、子宮腺筋症などに対する子宮全摘術術後の入院から退院までの日数は、7-10日程度となっています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
【定義】
様式1の「医療資源を最も投入した傷病名に対するICD10」が、診断群分類の「130100」(播種性血管内凝固症候群)、「180010」(敗血症)、「180035」(その他の真菌感染症)、「180040」(手術・処置等の合併症)のいずれかに該当する場合に集計対象となります。
なお、様式1の「入院の契機となった傷病名のICD10」から判断される診断群分類(頭6桁)が「医療資源を最も投入した傷病名に対するICD10」から判断される診断群分類(頭6桁)と同じであれば「同一」行に、異なる場合は「異なる」行に集計します。
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 (%) |
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 異なる | – 16 | – 0.22 |
180010 | 敗血症 | 同一 異なる | 10 – | 0.14 – |
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 異なる | – – | – – |
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 異なる | 25 – | 0.34 – |
【解説】
入院時の疾患と退院時(請求)の疾患が異なるのは、入院中に基礎疾患が重症化しDICや敗血症などの感染症を引き起こしたためです。
この集計は「医療資源を最も投入した傷病名」(請求病名)が上記である場合のみ集計対象となっているため、実際の発生数とは異なります。
「手術・処置等の合併症」について、ここでの合併症とは「手術や処置・検査後にそれらが元になって起こることのある疾患」であり、医療過誤とは異なります。
人工物挿入(人工関節や人工股関節)後のゆるみや脱臼、術後の創離開や潰瘍など、疾患は様々ですが、注意深く手術を行っても防ぐことができない場合もあります。
特に、高齢者など転倒リスクがあったり糖尿病などの合併症があったりする患者さんは発生しやすい傾向にあります。
手術などの医療行為によって起こりうる合併症やリスクは、施行前に患者さんへお伝えし、十分理解された上で治療を遂行するよう努めています。
更新履歴
2021/9/30 いまきいれ総合病院 令和2年度 病院情報を公開しました。
2021/12/17 いまきいれ総合病院 令和2年度 病院情報に実数と異なる集計があり再集計しました。
2022/1/21 いまきいれ総合病院 令和2年度 病院情報に実数と異なる集計があり再集計しました。
病院情報の公表は、DPCデータに基づいて作成しています。
DPCは『Diagnosis<診断>・Procedure<処置(手術・検査含む)>・Combination<組み合わせ>』の頭文字をとったものです。
DPCの制度についてはこちらをご覧ください。
病院情報の公表に使用したデータ
・様式1・・診療録情報(傷病名、手術・処置・検査等、入退院情報など)
・様式4・・診療報酬請求情報(医科保険診療以外の診療の有無に係わる症例調査票)
・Dファイル・・診療報酬請求情報(診断群分類点数表による算定情報)
対象となるデータ
平成31年度4月1日~令和2年3月31日の間に退院した患者
集計対象外
・入院後24時間以内の死亡の患者
・生後7日以内に死亡した新生児
・労災(労働災害)、自賠責(自動車損害賠償責任保険)、自費、正常分娩、治験、先進医療の患者
診断群分類別患者数について
・最終的な自院の退院を持って1カウントとします。
・転院率(%)は、最終的な退院先が「転院」の患者の割合を示しています。
その他
・患者数が10未満の場合は‐(ハイフン)としています
・年齢は、入院時点での年齢です
令和元年度 病院情報の公表
- 年齢階級別退院患者数
- 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
総合内科 呼吸器内科 循環器内科 血液内科 消化器内科 脳神経内科 外科 呼吸器外科 整形外科 形成外科 脳神経外科 小児科 新生児内科 眼科 耳鼻咽喉科 放射線科 皮膚科 泌尿器科 産科 婦人科 緩和医療科 - 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
- 成人市中肺炎の重症度別患者数等
- 脳梗塞のICD10別患者数等
- 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
外科 整形外科 形成外科 脳神経外科 呼吸器外科 新生児内科 眼科 耳鼻咽喉科 泌尿器科 消化器内科 産科 婦人科 - その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数
<定義>
R1年度に当院を退院された患者さまを10歳刻みで集計しています。
年齢による患者構成や特徴を知ることができます。
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
患者数 | 452 | 261 | 228 | 311 | 433 | 597 | 1514 | 2153 | 1835 | 464 |
【解説】
当院では総合診療に加え、周産期医療・24時間救急・がん診療に力をいれ、幅広い年齢層の患者さまに医療を提供しております。
2019年度のDPC算定患者数は8248名(全体の92.6%)でした。
70代が最も多く全体の1/4を占め、70歳以上が全体の54%を占めています。
年代別の入院治療を多い順に挙げますと、0歳児は出生後の集中治療並びに回復期治療(NICU・GCU)1~9歳では肺炎や急性扁桃炎、10代では外傷、急性扁桃炎、気胸が多く、20代では急性扁桃炎、気胸、卵巣腫瘍、、30代では妊娠・分娩の合併症に関する治療や扁桃炎、外傷、40代では胆石症、肺がん、子宮がん、50代では肺がん、胃がん、白内障、大腸ポリープ、60代・70代では肺がん、白内障、前立腺癌、大腸ポリープ・大腸癌
80代・90代では白内障、大腿骨骨折、肺がん、腰椎骨折、誤嚥性肺炎が多く、総合病院の特徴として様々な疾患に対応しています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
各診療科別に症例数の多いDPC14桁分類(DPCコード)ついて集計しました。
項目はDPCコード、名称、症例数、平均在院日数、転院率(%)、平均年齢を表示しており、それぞれの診療科がどのような疾患を多く診療しているかを知ることができます。
■ 内科(総合内科) ファイルをダウンロード
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 | 34 | 20.59 | 20.84 | 35.29 | 87.21 | |
110310xx99xx0x | 腎臓または尿路の感染症 | 18 | 15.44 | 12.58 | 16.67 | 78.89 | |
030250xx991xxx | 睡眠時無呼吸 検査 | 11 | 2.00 | 2.03 | 0 | 63.00 | SAS |
0400801499×001 | 肺炎等 (市中肺炎かつ75歳以上) 重症度分類1 | 10 | 12.60 | 13.48 | 20.00 | 84.80 | |
0400801499×002 | 肺炎等 (市中肺炎かつ75歳以上) 重症度分類2 | – | – | 15.17 | – | – |
【解説】
総合内科では、誤嚥性肺炎(唾液や食物などが食道に流れず、肺などの気管内に入ってしまい引き起こされる肺炎)治療の患者さまと感染による肺炎患者さまが多く、どちらも高齢者になるほど重症化する傾向があります。
その他にも、急性腎盂腎炎などの感染症に対する治療も多くなっております。また、系列医療機関(昭和会クリニック)では、睡眠時無呼吸症候群の検査を行っており必要に応じて当院で1泊精密検査を行っています。2021年1月開院の新病院においては睡眠時無呼吸検査専用の2室を設置することになり、これまで以上の検査が可能となります。
■呼吸器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 | 34 | 20.59 | 20.84 | 0 | 67.69 | 気管支 鏡パス |
110310xx99xx0x | 腎臓または尿路の感染症 | 18 | 15.44 | 12.58 | 10.87 | 71.07 | |
030250xx991xxx | 睡眠時無呼吸 検査 | 11 | 2.00 | 2.03 | 2.78 | 69.22 | |
0400801499×001 | 肺炎等 (市中肺炎かつ75歳以上) 重症度分類1 | 10 | 12.60 | 13.48 | 4.55 | 66.14 | ※ |
0400801499×002 | 肺炎等 (市中肺炎かつ75歳以上) 重症度分類2 | – | – | 15.17 | 0 | 66.38 |
【解説】
呼吸器内科では、感染症、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺線維症や肺がんなど幅広い呼吸器疾患の診断と治療を行なっています。肺炎やCOPD急性増悪などによる重症呼吸不全にも対応しております。
肺がんの診断は気管支鏡検査が中心となり、1泊2日で行っております。平成31年4月より超音波気管支鏡検査(E-BUS)を新たに導入し、より精度の高い診断が可能になりました。
肺がん治療は化学療法(抗がん剤による治療)が中心となり、適応患者さまには免疫チェックポイント阻害剤(オプジーボ・キイトルーダ・テセントリク・イミフィンジ)や放射線治療も積極的に施行しています。
また、外来化学療法室があり、化学療法を受けられる患者さまやご家族への支援、投与管理、栄養指導なども行っております。
他にも、呼吸器外科と緊密に連携し膿胸や気胸などの治療を行っています。
■ 循環器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
050130xx99000x | 心不全 | 23 | 19.87 | 17.71 | 21.74 | 79.48 | |
050130xx99020x | 心不全 シンチグラム/SPECT /中心静脈注射 | 23 | 24.94 | 24.43 | 35.29 | 79.41 | |
050210xx97000x | 徐脈性不整脈 手術有り (ペースメーカー移植・交換) | – | – | 10.80 | – | – | |
050070xx99000x | 頻脈性不整脈 手術無し | – | – | 7.56 | – | – | |
050180xx99xx0x | 静脈・リンパ管疾患 | – | – | 14.04 | – | – |
【解説】
循環器内科では院長濱崎を中心に、冠動脈CTや心筋血流シンチグラム・ホルター心電図・心臓超音波検査などの検査機器を活かし、虚血性心疾患をはじめ高血圧・心不全・不整脈などの診断と治療を行っております。外来は診療アクセスの容易さを心がけており土曜午前も診療を行っております。受診人数は年間延べ7900人、救急の患者さまにも積極的に対応しております。2020年院内に新たに血管外科が立ち上がり、それに伴い内科的に対応できない患者さまの対応が迅速になり治療のオプションが広がっております。2021年高麗町への移転に伴い、設備・マンパワーのさらなる充実が予定されております。鹿児島市立病院はじめ、鹿児島医療センター・鹿児島大学病院など最先端医療を担う施設とも緊密に連携し、より多様な患者様のニーズにお答えできるよう努めております。
■血液内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
130030xx99x40x | 非ホジキンリンパ腫 化学療法:リツキシマブ | 70 | 19.31 | 15.79 | 11.43 | 79.53 | |
130040xx99x5xx | 多発性骨髄腫、 免疫系悪性新生物 化学療法:ボルテゾミブ、 ポマリドミド | 22 | 25.59 | 22.79 | 13.64 | 76.27 | |
130030xx99x30x | 非ホジキンリンパ腫 その他 化学療法有り | 15 | 31.80 | 16.50 | 20.00 | 77.40 | |
070560xx97x00x | 重篤な臓器病変を伴う 全身性自己免疫疾患 手術有り | – | – | 26.18 | – | – | |
130030xx99x00x | 非ホジキンリンパ腫 | – | – | 9.76 | – | – |
【解説】
当科は現在常勤3名非常勤1名体制となり診療数が増加してきております。現在では主に悪性リンパ腫、骨病変を有する多発性骨髄腫などの造血器腫瘍や特発性血小板減少性紫斑病等の検査・治療をしています。2021年1月開院の新病院においてはクリーン・ルームを2室設置予定であらたに白血病や骨髄異形成症候群を診療することも可能になります。
■ 消化器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
060100xx01xx0x | 小腸大腸の良性疾患 (良性腫瘍を含む。) 内視鏡手術有り | 181 | 2.54 | 2.63 | 0.55 | 69.14 | ポリペク |
060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、 胆管炎 内視鏡手術有り | 54 | 12.89 | 9.79 | 12.93 | 74.94 | |
060102xx99xxxx | 穿孔または膿瘍を 伴わない憩室性疾患 | 41 | 8.10 | 7.65 | 2.44 | 73.93 | |
060130xx99000x | 食道、胃、十二指腸、 他腸の炎症(その他良性疾患) | 28 | 6.43 | 7.42 | 7.14 | 71.68 | |
060020xx04x0xx | 胃の悪性腫瘍 化学療法有り | 23 | 9.39 | 8.27 | 0 | 71.09 |
【解説】
消化器内科では、消化器内視鏡に関するほぼ全領域の検査【上・下部内視鏡検査・ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査)・肝炎ウイルス検査など】から治療【肝臓・胆のう・膵臓疾患に対する高度医療、早期がんに対するESD(内視鏡切除術)など】をまんべんなく取り扱っており、放射線科、病理診断科、外科と連携し、診断から治療まで一貫して行っております。当院が急性期の総合病院である特色から、他科疾患合併症を有するリスクの高い患者さまや緊急処置を必要とする患者さまの救急搬送を多く受け入れております。
外来は離島を含め県内各地の多数の医療機関と病診連携をとっています。また、地域がん診療連携拠点病院であり、質の高いがん医療の提供に努めており、当科では専門医が超音波内視鏡検査など高度の画像診断技術を用いたがんの早期発見・治療に積極的に取り組んでいます。
■脳神経内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
030250xx991xxx | 睡眠時無呼吸検査 | 28 | 2.00 | 2.03 | 0 | 67.57 | |
030400xx99xxxx | 前庭機能障害 | 20 | 7.70 | 5.01 | 0 | 70.70 | |
010160xx99x10x | パーキンソン病 SPECT | 19 | 28.00 | 19.79 | 21.05 | 75.26 | |
010230xx99x00x | てんかん | 17 | 5.59 | 7.10 | 0 | 38.59 | |
010080xx99x001 | 脳脊髄の感染を伴う炎症 | 14 | 9.64 | 12.00 | 0 | 37.29 |
【解説】
脳神経内科では、頭痛・めまい・しびれなどの症状や、脳卒中・パーキンソン病・アルツハイマー認知症などの一般神経内科領域の治療から、難病疾患治療、急性期神経疾患の救命救急医療、急性期リハビリテーションまで多岐に渡る診療を行なっております。末梢神経障害においては、指定難病のギラン・バレー症候群やCIDP(慢性炎症性脱髄性多発神経炎)の他、手根管症候群などに電気生理診断も行なっております。
また、パーキンソン病は、内科的治療(薬剤調整)やリハビリ、MIBGシンチグラフィ、ダットスキャンなどの画像診断を行なっております。
■ 外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
060160x001xxxx | 鼠径ヘルニア(15歳以上) 手術有り | 72 | 7.56 | 4.85 | 2.78 | 67.10 | |
060035xx99x60x | 結腸悪性腫瘍 化学療法:ベバシズマブ | 40 | 6.63 | 4.40 | 2.50 | 72.35 | |
060335xx02000x | 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡手術有り | 36 | 8.81 | 7.13 | 0 | 66.03 | |
060035xx99x50x | 結腸悪性腫瘍 化学療法:オキサリプラチン | 33 | 3.39 | 4.26 | 0 | 68.88 | |
060150xx99xx0x | 虫垂炎 | 21 | 8.05 | 6.93 | 9.52 | 38.86 |
【解説】
外科では、胃・大腸(結腸・直腸)・肝臓・胆のう・膵臓といった消化器全般から甲状腺・乳腺に至るまで、がんを中心に診断から治療(手術・化学療法・放射線療法等)まで行っています。他の診療科と連携して診断・治療することができるため、他の領域のがんを合併している場合や心筋梗塞・腎不全等の合併症を有する場合にも対応可能なことが大きな強みです。その他にも、鼠経ヘルニア・虫垂炎・胆石胆のう炎に対する手術も数多く行っています。
■ 呼吸器外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
040040xx97x0xx | 肺の悪性腫瘍 手術有り | 100 | 12.94 | 11.51 | 0 | 72.42 | |
040040xx9910xx | 肺の悪性腫瘍 手術無し | 27 | 3.93 | 3.34 | 3.70 | 78.33 | |
040200xx01x00x | 気胸 手術有り | 24 | 10.04 | 10.18 | 4.17 | 33.79 | 気胸 |
040200xx99x00x | 気胸 手術無し | 17 | 10.00 | 9.11 | 11.76 | 52.53 | |
040030xx01xxxx | 肺の良性腫瘍 手術有り | 13 | 9.62 | 9.26 | 0 | 72.15 |
【解説】
呼吸器外科では、主に肺がんの手術を行っており、肺がん症例は年間110件近く施行しています。早期のものに関してはより低侵襲な胸腔鏡下手術が80%を占め、肺温存を目指し区域切除も積極的に行っています。縦隔リンパ節転移陽性例や隣接臓器への直接浸潤した、いわゆる進行肺がんに対しても、術前補助療法を行ったのちに積極的に外科治療の可能性を探求する姿勢をもっており、症例群によっては手術によって満足のいく結果を得ています。切除が困難な症例に関しては、呼吸器内科および放射線科と協力し集学的治療(手術のみならず、化学療法、放射線治療など)を行っております。その他にも、気管・気管支病変(腫瘍、外傷、狭窄など)、縦隔腫瘍(胸腺腫、胸腺癌や良性腫瘍など)、胸膜腫瘍(胸膜中皮腫など)、胸壁腫瘍、肺気腫・気胸、膿胸や胸部外傷(救急搬送される外傷性気胸など)の治療も行っております。
■ 整形外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
160800xx01xxxx | 股関節・大腿近位の骨折 手術有り | 179 | 33.61 | 25.94 | 82.68 | 83.17 | 1 |
160690xx99xx0x | 胸椎、腰椎以下骨折損傷 (胸・腰髄損傷を含む) | 92 | 30.82 | 19.40 | 52.17 | 81.66 | 2 |
160760xx97xxxx | 前腕の骨折 手術有り | 63 | 13.27 | 5.54 | 9.52 | 64.48 | |
160690xx01xx0x | 胸椎、腰椎以下骨折損傷 (胸・腰髄損傷を含む。) 手術有り | 37 | 41.76 | 31.78 | 67.57 | 70.84 | |
160980xx99x0xx | 骨盤損傷 | 27 | 25.07 | 19.59 | 59.26 | 78.93 |
【解説】
整形外科では、脊椎脊髄外科、関節外科、スポーツ整形外科、救急外傷外科、手外科を中心に診療を行っています。年々高齢者の患者さまが増え、循環器疾患、糖尿病、認知症などの合併症をかかえていらっしゃる方も多く、当院では専門医によるサポート体制で最善の手術や治療が行えるよう努めています。また、脊椎感染疾患(腰椎化膿性脊椎炎等)も増えてきており、それらの疾患に対しては最先端医療で対応しています。外来からの入院、手術、リハビリテーション、転院調整、在宅復帰を目指した支援までをチーム医療で提供しています。
※なお、労働災害や自動車損害賠償責任保険を使用した症例件数は表には含まれております。
■ 形成外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
160200xx0200xx | 顔面損傷 (口腔、咽頭損傷を含む) 手術有り | 33 | 5.91 | 5.26 | 0 | 29.21 | |
020230xx97x0xx | 眼瞼下垂 手術有り | 28 | 5.93 | 3.10 | 0 | 61.21 | |
080007xx010xxx | 皮膚の良性新生物 手術有り | 26 | 3.88 | 4.01 | 0 | 43.65 | |
070010xx010x0x | 骨軟部の良性腫瘍 (脊椎脊髄を除く) 手術有り | 19 | 5.95 | 5.41 | 0 | 49.79 | |
080006xx01x0xx | 皮膚の悪性腫瘍 (黒色腫以外) 手術有り | 16 | 16.44 | 7.90 | 0 | 76.94 |
【解説】
形成外科では、先天性および後天性の体の表面的な形や色の異常に対する治療を行っています。眼瞼下垂症や皮膚腫瘍、顔面骨の骨折に対する手術が多く行われており、外科と共同して、乳癌に対する切除後の遊離皮弁や人工乳房による乳房再建術も行っています。また、整形外科と連携した指切断症例もあり、顕微鏡下で神経・血管・骨・腱などをつなぐ再接合術などのハイレベルな緊急手術にも対応しています。その他、褥瘡や皮膚潰瘍、腋臭症(ワキガ)治療、乳幼児の母斑に対する内服加療なども行っています。
■ 脳神経外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
160100xx97x00x | 頭部外傷 手術有り | 29 | 14.34 | 9.67 | 10.34 | 81.03 | |
160100xx99x00x | 頭部外傷 手術無し | 18 | 15.94 | 7.34 | 38.89 | 73.22 | |
030400xx99xxxx | 前庭機能障害 | 17 | 4.29 | 5.01 | 0 | 62.76 | |
010230xx99x00x | てんかん | – | – | 7.10 | – | – | |
010030xx9910xx | 未破裂脳動脈瘤 DSA検査 | – | – | 3.01 | – | – | ※ |
【解説】
脳神経外科では、地域の医療機関と連携し脳血管障害症例の確定診断や根治手術の適応判定に関する脳血管造影など紹介を受けています。また、救急医療にも力を入れており地域の救急隊と連携をとり24時間受入体制が整っております。脳の病気は、早期発見・治療することにより脳卒中のリスク予防にもなります。
■ 小児科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
0400801199x00x | 肺炎等 (1歳以上15歳未満) | 46 | 5.67 | 5.69 | 0 | 3.46 | |
040070xxxxx0xx | インフルエンザ、 ウイルス性肺炎 | 42 | 5.14 | 5.73 | 0 | 1.6 | |
040090xxxxxx0x | 急性気管支炎、 急性細気管支炎、 下気道感染症(その他) | 23 | 5.52 | 6.19 | 0 | 1.13 | |
060380xxxxx0xx | ウイルス性腸炎 | 23 | 3.91 | 5.39 | 4.35 | 6.35 | |
040100xxxxx00x | 喘息 | – | – | 6.64 | – | – |
【解説】
小児科では、急性肺炎や急性気管支炎、ウイルス感染症、腸炎や喘息、川崎病などが入院適応症例です。初発糖尿病の教育入院や血糖コントロール目的の入院や、外来では小児内分泌外来があり、低身長症・糖尿病(1型、2型)・甲状腺疾患・副腎疾患・思春期にかかわる疾患などの専門治療を必要とする患者さまが多いのも特徴です。また、入院では医療保育専門士による様々なサポートも行っており、お子さんとご家族を対象とした専門的な保育を通じて、本人と家族のQOL(生活の質)の向上を図っています。
■ 新生児内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
140010x299x2xx | 妊娠期間短縮、 低出産体重に関連する障害 (低出生体重児)パリビズマブ | 45 | 33.51 | 27.74 | 0 | 0 | ● |
140010x299x0xx | 妊娠期間短縮、 低出産体重に関連する障害 (低出生体重児) | 32 | 18.25 | 11.16 | 3.12 | 0 | ● |
140010x399x2xx | 妊娠期間短縮、 低出産体重に関連する障害 (極低出生体重児)パリビズマブ | 30 | 41.53 | 52.80 | 3.33 | 0 | ● |
140010x297x2xx | 妊娠期間短縮、 低出産体重に関連する障害 (極低出生体重児)パリビズマブ | 18 | 29.72 | 32.58 | 0 | 0 | ● |
140010x499x2xx | 妊娠期間短縮、 低出産体重に関連する障害 (超低出生体重児)パリビズマブ | 10 | 55.00 | 45.29 | 10.00 | 0 | ● |
【解説】
新生児内科では、他病院と連携して地域の周産母子医療を担っております。低出生体重児で生まれてくる新生児に対して人工呼吸管理や光線療法を行い、また早期からリハビリを実施することにより、運動機能の発達の遅れを取り戻し、発育向上に努めております。
パリビズマブとは、RSウイルス感染による呼吸器感染症の重症化を抑えるお薬です。
退院後も系列医療機関にてフォローアップ外来で引き続き治療を行っております。
■ 眼科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
020110xx97xxx1 | 白内障、水晶体の疾患 両眼手術 | 367 | 5.10 | 5.09 | 1.09 | 76.13 | 1 |
020110xx97xxx0 | 白内障、水晶体の疾患 片眼手術 | 322 | 3.08 | 2.78 | 1.86 | 74.65 | 2 |
020200xx99x2xx | 黄斑、後極変性 硝子体注射 | 67 | 2.00 | 2.49 | 0 | 76.55 | 3 |
020180xx99x2xx | 糖尿病性増殖性網膜症 硝子体注射 | 46 | 2.00 | 2.77 | 0 | 66.41 | 3 |
020210xx99x1xx | 網膜血管閉塞症 硝子体注射 | 38 | 2.16 | 2.44 | 5.26 | 71.87 | 3 |
【解説】
眼科では、白内障・網膜硝子体疾患・緑内障・加齢黄斑変性症など、眼にかかわる様々な疾患に対し、再診の医療機器やシステムを用いた高度かつ安全に提供しています。難治性症例の白内障手術や、網膜動静脈の閉塞に対する硝子体注射、糖尿病性の網膜疾患に対する手術も多数実施しています。また、遠近両用レンズ(多焦点レンズ)を用いた白内障手術も行っています。近医の開業医と連携しながら、よりよい治療を目指しております。
■ 耳鼻咽喉科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
030230xxxxxxxx | 扁桃、 アデノイドの慢性疾患 手術有り | 79 | 10.46 | 7.80 | 0 | 20.67 | |
030350xxxxxxxx | 慢性副鼻腔炎 手術有り | 67 | 7.49 | 6.80 | 0 | 52.88 | 鼻OPE |
030428xxxxxxxx | 突発性難聴 | 41 | 9.61 | 8.93 | 0 | 52.73 | |
030240xx99xxxx | 扁桃周囲膿瘍、 急性扁桃炎、 急性咽頭喉頭炎 | 40 | 5.90 | 5.45 | 2.50 | 38.45 | |
030320xxxxxxxx | 鼻中隔弯曲症 手術有り | 18 | 7.11 | 6.51 | 0 | 40.17 |
【解説】
耳鼻咽喉科では、慢性扁桃炎に対する口蓋扁桃手術、慢性副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎に対する内視鏡下の鼻手術が上位を占めております。また、突発性難聴では高気圧酸素(気圧の高いカプセル内で100%酸素を注入し全身に酸素を供給する)治療を行っております。咽喉頭急性感染症に対する入院治療も行ってり、その他、顎下腺唾石症、頚部のう胞の手術も行っております。また、令和2年4月より頭頸部癌に対して手術や放射線治療、化学療法を行っております。
■放射線科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
070040xx99x2xx | 骨の悪性腫瘍(脊椎を除く) 放射線治療 | – | – | 22.54 | – | – | |
040040xx9902xx | 肺の悪性腫瘍 放射線治療 | – | – | 22.92 | – | – | |
060050xx99x2xx | 肝・肝内胆管の悪性腫瘍 (続発性を含む。) 放射線治療 | – | – | 17.40 | – | – | |
010010xx99030x | 脳腫瘍 放射線治療 | – | – | 17.49 | – | – | |
060040xx99x2xx | 直腸肛門(直腸S状部から肛門) の悪性腫瘍 放射線治療 | – | – | 23.75 | – | – |
【解説】
放射線科では、上記疾患以外にもさまざまな悪性腫瘍に対して専門の診療科と連携を図り、リニアック照射(放射線治療)を中心に行っています。他医からの紹介による放射線治療も積極的に行っています。
原発性肝がんや転移性肝がんに対する肝動注化学(塞栓)療法TA(C)Eや膀胱がんなどへの動注化学療法、外傷に伴う肝臓・脾臓・腎臓などの臓器損傷や、喀血・血胸・腫瘍性病変からの出血に対するカテーテルを用いた動脈塞栓術・US/CTガイド下生検・膿瘍ドレナージなどに取り組んでいます。その他、各診療科と協力してIVCフィルター留置・消化管ステント・四肢などの血管奇形に対する血管内治療も行っています。
また、当科は他科(整形外科・呼吸器・消化器・循環器・脳神経・泌尿器)とのカンファレンスに積極的に参加し、画像診断・日常診療の質の向上に努めています。
■ 皮膚科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
080010xxxx0xxx | 膿皮症 | 30 | 12.07 | 12.55 | 3.33 | 67.93 | |
080020xxxxxxxx | 帯状疱疹 | 13 | 12.69 | 9.00 | 15.38 | 83.15 | |
080150xx97xxxx | 爪の疾患 手術有り | – | – | 4.77 | – | – | |
080090xxxxxxxx | 紅斑症 | – | – | 10.05 | – | – | |
080110xxxxx0xx | 水疱症 | – | – | 28.56 | – | – |
【解説】
皮膚科では、帯状疱疹や薬疹、皮膚膿瘍、蜂巣炎などの症例が多くあります。他に湿疹、アレルギー疾患、細菌、真菌、ウイルス感染症、膿瘍性疾患など皮膚疾患全般の治療を行っております。
なお、年間500件近くの対診(別診療科からの診療依頼)を受けており、患者さまの症状に応じたケアを行っております。
■ 泌尿器科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
110080xx991x0x | 前立腺の悪性腫瘍 前立腺針生検法 | 112 | 2.12 | 2.49 | 0.89 | 71.53 | 前立腺 検査 |
110070xx0200xx | 膀胱腫瘍 手術有り | 82 | 8.68 | 7.07 | 3.66 | 74.89 | 膀胱 腫瘍 |
110080xx01xxxx | 前立腺の悪性腫瘍 手術有り | 49 | 11.96 | 12.18 | 0 | 70.37 | 前立腺 手術 |
110200xx02xxxx | 前立腺肥大症等 手術有り | 41 | 10.63 | 8.52 | 2.44 | 74.83 | 肥大症 |
11012xxx020x0x | 上部尿路疾患 手術有り | 28 | 7.61 | 5.61 | 3.57 | 68.82 |
【解説】
泌尿器科では、前立腺・腎・膀胱の悪性腫瘍から前立腺肥大症や尿管結石症等の治療を行っております。悪性腫瘍に対しては化学療法・手術療法・放射線療法など個々の患者様にあった治療方法の選択が可能となっております。男性の高齢者に多く見られる前立腺癌は、PSA検査や針生検法の検査入院も行っており、検査から治療までの一貫した治療を行っております。手術だけではなく、化学療法や放射線治療にも患者さまに合ったスタイル(入院・外来通院)で提供しております。
救急体制も完備しており緊急手術・処置を24時間対応することが可能となっております。
■ 産科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
120180xx01xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常 帝王切開 | 18 | 10.33 | 9.66 | 0 | 35.11 | 1・2 |
120160xx01xxxx | 妊娠高血圧症候群関連疾患 帝王切開 | 11 | 16.55 | 13.87 | 9.09 | 35.27 | 1・2 |
120170xx01x0xx | 早産、切迫早産 帝王切開 | – | – | 29.08 | – | – | 1・2 |
120170xx99x0xx | 早産、切迫早産 手術無し | – | – | 19.06 | – | – | |
120260xx01xxxx | 分娩の異常 帝王切開 | – | – | 9.53 | – | – | 1・2 |
【解説】
産科では、正常分娩はもちろん、新生児内科があることから、地域周産期母子医療センターとして多胎妊娠、早産や高齢出産、妊娠合併症などのリスクの高い妊娠・分娩管理、一次医療機関からの母体搬送要請があった際は受け入れを行っております。※骨盤位、※前置胎盤などの場合に分娩を安全に終了させるために、母体及び胎児の状況で緊急時の帝王切開も対応しています。
※骨盤位・・・産道からみて胎児の頭部より骨盤部が先進している状態(逆子)
※前置胎盤・・・骨盤が正常より低い位置に付着し、胎盤が子宮の出口(内子宮口)にかかっていたり覆っていたりする状態
(正常分娩は保険適応外のため、症例件数には含まれておりません)
■ 婦人科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
120070xx02xxxx | 卵巣の良性腫瘍 腹腔鏡手術 | 19 | 6.05 | 6.21 | 0 | 37.21 | 腹腔鏡 下手術 |
120060xx01xxxx | 子宮の良性腫瘍 開腹手術 | 16 | 10.19 | 9.71 | 0 | 49.63 | 開腹 手術 |
12002xxx99x40x | 子宮頸・体部の悪性腫瘍 化学療法有り | 13 | 3.00 | 4.58 | 0 | 59.31 | |
120060xx02xxxx | 子宮の良性腫瘍 手術有り | – | – | 6.09 | – | – | 腹腔鏡 下手術 |
120070xx01xxxx | 卵巣の良性腫瘍 手術有り | – | – | 10.11 | – | – | 開腹 手術 |
【解説】
婦人科では、子宮筋腫や悪性腫瘍に対して子宮全摘術や子宮付属器摘出術の開腹手術・腹腔鏡手術を行っており、症例数も多く推移しております。子宮癌検診、月経困難症、更年期障害などの一般外来、良悪性腫瘍の治療(薬物療法・手術療法)を行っています。
また、女性の下腹部痛を主訴とする婦人科救急疾患など24時間対応可能です。
■ 緩和医療科(院内表記)
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
040040xx9900xx | 肺の悪性腫瘍 | – | – | 14.62 | – | – | |
060010xx99x1xx | 道の悪性腫瘍(頸部を含む) | – | – | 21.53 | – | – | |
060060xx99x00x | 胆嚢、肝外胆管の悪性腫瘍 | – | – | 11.21 | – | – | |
070040xx99x2xx | 骨の悪性腫瘍(脊椎を除く) | – | – | 22.54 | – | – | |
040040xx97x0xx | 肺の悪性腫瘍 その他手術あり | – | – | 11.51 | – | – |
【解説】
緩和医療科では、がん患者さまに対して、痛みやだるさなどの身体的苦痛だけでなく、気持ちのつらさなど身体的な苦痛を和らげる「緩和ケア」を、がんと診断された時から行っています。対象になるのは主にがん患者さまとご家族で、最近では心不全や腎不全など、がん以外の病気でも、痛みや息苦しさなどの症状がある患者さまに対して症状緩和を行っています。
緩和ケア認定看護師や認定薬剤師、社会福祉士、管理栄養士、理学療法士など他職種で、緩和ケアチームとして患者さま・ご家族の様々な課題に取り組んでいます。
また、がん治療の有無に関わらずどなたでも無料で相談できるがん支援センターもあります。より安心して生活するために、一人で、あるいはご家族だけで悩みを抱えるのではなく、ぜひお気軽にご相談下さい。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数 ファイルをダウンロード
<定義>
・患者数は期間内の退院患者数とする(平成31年4月1日~令和2年3月31日)
・入退院を繰り返している場合は入院回数分を集計する
・新規治療法の一部はDPC制度対象外のため、集計対象外とする
・患者数が10未満のものは-(ハイフン)とする
初発 | 初発 | 初発 | 初発 | 初診 | 再発 | 病期分類 基準(※) | 版数 | |
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 33 | – | – | 15 | – | 20 | 1 | 8 |
大腸癌 | 40 | 19 | 60 | 50 | – | 59 | 1 | 8 |
乳癌 | – | – | – | – | – | – | 1 | 8 |
肺癌 | 81 | 23 | 63 | 120 | – | 102 | 1 | 8 |
肝癌 | – | – | – | – | – | 11 | 1 | 8 |
【解説】
当院は、上記の5大がんだけでなく、地域がん診療連携拠点病院として、幅広いがん診療を行っております。
5大がんだけで見ると、肺癌が最も多く、初期のがんだけでなく、Stage3-4の進行癌や再発症例も多く診療しています。
がん治療はステージによって、手術、化学療法、放射線療法など、さまざまな治療が選択されます。患者さま一人一人に寄り添い、医師、看護師をはじめとした全職員がサポートし、最もよい医療を提供できるよう最善を尽くしております。
また、がん患者さまの支援として、がん関する質問や相談にお応えするがん相談支援センターや、患者さま同士で思いを共有する場としてほっとサロン今給黎を開催しております。
2020年9月現在、新型コロナウイルスの感染防止に配慮し、”がんサポートかごしま”と協同でWebサロンを開催しています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等 ファイルをダウンロード
様式1の「入院の契機となった傷病名に対するICD10」および「医療資源を最も投入した傷病名に対するICD10」がどちらも「J13」~「J18$」で始まるもののうち、年齢が20歳以上で様式1の「肺炎の重症度」の7桁目が「5:市中肺炎」の場合。
下記項目にて1項目該当=1点、2項目該当=2点とし、その合計点数にて分類されます。
肺炎重症度分類(A-DROP)
・ Age(年齢) 男性70歳以上、女性75歳以上
・ Dehydration(脱水) BUN 21mg/dL以上または脱水あり
・ Respiration(呼吸) SpO2<=90%(PaO2 60Torr 以下)
・ Orientation(意識障害) 意識障害あり
・ Pressure(収縮期血圧) 収縮期血圧90mmHg以下
ただし、ショックがある場合は、合計点数に関わらず「超重症」に分類されます。
患者数 | 平均 在院日数 | 平均年齢 | |
軽症 | 23 | 12.13 | 53.00 |
中等症 | 78 | 13.91 | 80.71 |
重症 | 10 | 41.70 | 83.20 |
超重症 | – | 15.00 | 88.00 |
不明 | – | – | – |
【解説】
市中肺炎とは普段の社会生活の中でかかる肺炎のことです。
この指標では細菌による肺炎を集計しているため、インフルエンザウイルスなどのウイルスによる肺炎や誤嚥による肺炎などは集計対象外です。当院では軽症および中等度の患者数が多く、高齢になるほど重症化し、入院日数が長くなります。
治療は、急性呼吸不全の管理、薬剤投与が中心となります。最新の機器(人工呼吸器、NPPV、ネーザルハイフローなど※)を活用し、様々な病態に応じた呼吸管理を行っています。
※NPPV(非侵襲的陽圧換気療法):気管切開や気管挿管をすることなく、マスクを介して換気を行う治療法です。
※ネーザル・ハイフロー:鼻のカニューレにより高流量(30-60L/分)の酸素を流す治療法です。
今回の集計では主な疾患が肺炎の場合に集計対象となっているため、基礎疾患(がんや脳卒中、糖尿病など)をお持ちで肺炎を併発された患者さんは肺炎として集計されていない場合があります。このため、実際の市中肺炎の患者数は集計値よりも多いです。
脳梗塞の患者数等 ファイルをダウンロード
脳梗塞の病型別の患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率(%)を集計しました。
・最も医療資源を投入した傷病名のICD-10コードの上3桁で集計しています。
発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率(%) |
3日以内 | 73 | 33.74 | 77.67 | 42.35 |
その他 | 12 | 23.75 | 74.83 | 1.18 |
【解説】
脳梗塞の病型別の患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率(%)を集計しました。
最も医療資源を投入した傷病名のICD-10コードの上3桁で集計しています。
当院では発症3日以内の入院が多く、超急性期治療~急性期の検査・治療、脳梗塞後遺症に対する胃瘻造設術等、幅広く治療を行っております。
脳SPECTや脳血管造影等の検査や、血栓溶解療法、脳保護療法、抗脳浮腫療法、抗血栓療法、リハビリテーション等の治療を行い、再発予防に努めてます。
また、発症して間もない超急性期脳梗塞に対しては、状況に応じてt-PA療法も行っております
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで) ファイルをダウンロード
診療科別の主要手術(上位3位)について、患者数、術前術後の平均在院日数、転院率、平均年齢について集計しました。
・厚生労働省が定める、医科点数表に基づくKコード・名称を使用しています。
・各診療科別に手術件数の多い順に3つ選択。但し軽微な手術、件数が10件未満及び、臓器移植については集計対象外です。
・複数の手術を同時に行った場合、主たる手術(又は点数の高い手術)を集計しています。
■外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
K6335 | 鼠径ヘルニア手術 | 46 | 1.54 | 5.35 | 4.35 | 69.61 | |
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 42 | 1.50 | 6.33 | 0 | 66.31 | |
K634 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術 (両側) | 25 | 1.52 | 4.20 | 0 | 62.20 | |
K719-3 | 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 | 23 | 3.83 | 15.17 | 0 | 72.83 | |
K718-21 | 腹腔鏡下虫垂切除術 (虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) | 20 | 1.30 | 4.55 | 0 | 38.80 |
【解説】
外科では、鼠経ヘルニア・虫垂炎・胆石胆のう炎に対する手術を数多く行っています。また、胃・大腸・肝臓・胆のう・膵臓といった消化器全般から甲状腺・乳腺に至るまで、がんを中心に診断から治療(手術・化学療法・放射線療法等)まで行っています。他の診療科と連携して診断・治療することができるため、他の領域のがんを合併している場合や心筋梗塞・腎不全等の合併症を有する場合にも対応可能なことが大きな強みです。
■整形外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
K0461 | 骨折観血的手術(大腿) | 124 | 6.53 | 25.31 | 79.03 | 81.19 | 大腿骨 |
K0811 | 人工骨頭挿入術(股) | 81 | 7.26 | 29.67 | 72.84 | 81.14 | 大腿骨 |
K1422 | 脊椎固定術、椎弓切除術、 椎弓形成術(後方又は後側方固定) | 77 | 10.29 | 34.44 | 68.83 | 71.83 | |
K0462 | 骨折観血的手術(前腕) | 51 | 5.69 | 24.35 | 35.29 | 69.75 | |
K0821 | 人工関節置換術(股) | 46 | 9.74 | 71.33 | 10.87 | 74.35 | THA |
【解説】
整形外科では、大腿部の骨折、その他四肢の骨折、胸腰椎骨折に対する手術を多く行っています。高齢者による転倒や転落による受傷が多く、高齢による骨粗鬆症も要因の一つです。脊椎・脊髄疾患に対する手術(脊椎固定術・内視鏡下手術など)は年間300件以上行っています。事故外傷などによる高度な脊髄損傷、胸腰椎骨折、頭部外傷などの緊急手術にも対応できるよう専門医と連携し、24時間の救急体制をとっています。
■形成外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
K0021 | デブリードマン (100㎠未満) | 37 | 10.92 | 44.22 | 24.32 | 68.35 | |
K0301 | 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術 (躯幹) | 29 | 0.72 | 6.34 | 0 | 52.72 | |
K2191 | 眼瞼下垂症手術 (眼瞼挙筋前転法) | 20 | 0.15 | 5.75 | 0 | 63.40 | |
K0072 | 皮膚悪性腫瘍切除術 (単純切除) | 17 | 1.24 | 15.24 | 0 | 76.24 | |
K333 | 鼻骨骨折整復固定術 | 16 | 1.13 | 3.00 | 0 | 19.63 |
【解説】
形成外科では、加齢や麻痺などに伴って起こるまぶたのたるみを正しい位置に戻す眼瞼下垂症手術が多く行われています。また、脂肪腫、粉瘤などの皮膚良性腫瘍や悪性腫瘍に対する手術も行っています。その他、切断された四肢の再接合手術、手術や怪我の自然治癒後に発生する拘縮(ひきつり)に対する手術、皮膚損傷、熱傷に対する植皮術、皮弁術等も行っています。体表を治す外科であり、他の外科にはない特徴があります。そして1日でも早く日常生活に戻れる(整容的・機能的)ことを最大の目的としています。
※なお、労働災害や自動車損害賠償保険を使用した手術件数の実績は表には含まれておりません。
■脳神経外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
K164-2 | 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 | 20 | 1.65 | 17.75 | 20.00 | 82.00 | ※ |
K1742 | 水頭症手術(シャント手術) | – | – | – | – | – | |
K1771 | 脳動脈瘤頸部クリッピング (1箇所) | – | – | – | – | – | |
K609-2 | 経皮的頸動脈ステント留置術 | – | – | – | – | – | |
K664 | 胃瘻造設術 | – | – | – | – |
【解説】
慢性硬膜下血腫は頭部打撲後やアルコールをよく飲まれる方、高齢者に多く見られ、高齢化の影響で近年増加傾向にあります。記憶力の低下、頭痛や片麻痺などの出現がみられます。タイミングを逸することなく治療が行われると完治しやすい病気になります。高齢者で転倒歴やぶつけたことがある方で上記症状があるかたは病院受診をお勧めします。
水頭症の症状として小刻み歩行、認知症の様な記憶障害、尿失禁見られたら一度病院受診をお勧めします。認知症とは違い手術にて改善される可能性があります。
脳動脈瘤に対してクリッピング術が行われます。脳動脈に出来た血管のこぶに対して手術します。手術をすることにより脳動脈瘤の破裂のリスクを下げることが出来ます。
ステント留置術に対しては内頚動脈の狭窄部位ステントを留置することで脳梗塞の再発リスク下げるという報告がされています。
このほかにも血腫除去術や脳腫瘍摘出術等も手術できる体制が整っております。
■呼吸器外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
K514-23 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 (肺葉切除又は1肺葉を超える) | 37 | 1.84 | 10.86 | 0 | 73.14 | |
K514-21 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 (部分切除) | 33 | 1.88 | 7.97 | 0 | 72.12 | |
K5131 | 胸腔鏡下肺切除術 (肺嚢胞手術(楔状部分切除)) | 26 | 3.73 | 5.50 | 3.85 | 37.58 | 気胸 手術 |
K5143 | 肺悪性腫瘍手術 (肺葉切除又は1肺葉を超える) | 13 | 2.31 | 11.38 | 0 | 73.23 | |
K514-22 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 (区域切除) | 10 | 1.20 | 16.00 | 0 | 70.60 |
【解説】
呼吸器外科では、主に肺がん手術で完全鏡視下手術を行っており、肺がん手術は年間100件以上施行しております。早期のがんに関しては、より低侵襲な胸腔鏡下手術が80%を占め、肺温存を目指し区域切除も積極的に行っています。
その他、気胸・膿胸・胸部外傷などの手術・治療にも力を入れております。
■新生児内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
K9131 | 新生児仮死蘇生術(仮死第1度) | 28 | 0 | 26.86 | 3.57 | 0 | |
K9132 | 新生児仮死蘇生術(仮死第2度) | – | – | – | – | – | |
【解説】 新生児内科では、新生児仮死蘇生術を行っております。
新生児仮死蘇生術(仮死第1度)は、出生時に心停止や呼吸停止はなく、元気のない新生児に対する蘇生処置で、新生児仮死蘇生術(仮死第2度)は、心停止や呼吸停止の状態で出生した新生児に対する蘇生処置です。
■眼科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
K2821ロ | 水晶体再建術(眼内レンズを挿入) (その他) | 655 | 0.08 | 3.06 | 1.53 | 75.28 | 1・2 |
K2801 | 硝子体茎顕微鏡下離断術 (網膜付着組織を含む) | 26 | 0.12 | 6.38 | 0 | 67.62 | 硝子体 手術 |
K2821イ | 水晶体再建術(眼内レンズを挿入) (縫着レンズ挿入) | 22 | 0.27 | 4.00 | 0 | 76.86 | 1・2 |
K2802 | 硝子体茎顕微鏡下離断術 (その他) | 17 | 0.06 | 4.00 | 5.88 | 77.41 | 硝子体 手術 |
K224 | 翼状片手術(弁の移植を要する) | 14 | 0 | 1.07 | 0 | 66.29 | 3 |
【解説】
眼科では、白内障の難治性症例に対する紹介が多く、手術も白内障が大部分を占めています。また、糖尿病網膜症に対する手術や、網膜剥離に対する手術が多数行われています。アイリーアやルセンティス等の硝子体注射は手術項目ではないため、件数の表示はありませんが、白内障手術の次に多く行われています。
■耳鼻咽喉科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
K3772 | 口蓋扁桃手術(摘出) | 61 | 1.16 | 9.18 | 0 | 25.05 | |
K340-5 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型 (選択的(複数洞)副鼻腔手術) | 32 | 1.00 | 5.16 | 0 | 54.47 | 鼻OPE |
K340-6 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術4型 (汎副鼻腔手術) | 30 | 1.10 | 5.83 | 0 | 54.33 | 鼻OPE |
K347 | 鼻中隔矯正術 | 18 | 1.11 | 5.00 | 0 | 40.17 | |
K370 | アデノイド切除術 | 14 | 1.00 | 8.64 | 0 | 6.00 |
【解説】
耳鼻咽喉科では、慢性扁桃炎に対する口蓋扁桃摘出手術を最も多く施行しています。慢性副鼻腔炎に対する手術は、全身麻酔下に、内視鏡を使ってテレビモニターで観察しながら鼻内の手術として行っております。声帯ポリープや喉頭腫瘍などに対して顕微鏡を用いて切除術を行っております。また、慢性中耳炎と真珠腫性中耳炎に対して鼓膜形成術や鼓室形成術も行っています。さらに4月から医師が増員になり甲状腺腫瘍や頭頚部癌の手術も積極的に行っています。
■泌尿器科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
K8036イ | 膀胱悪性腫瘍手術 (経尿道的手術)(電解質溶液利用) | 90 | 2.00 | 6.91 | 5.56 | 75.73 | 膀胱 腫瘍 |
K843-2 | 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術 | 48 | 1.73 | 9.04 | 0 | 70.35 | 前立腺 手術 |
K8411 | 経尿道的前立腺手術 (電解質溶液利用) | 46 | 1.67 | 7.83 | 2.17 | 74.98 | 前立腺 肥大症 |
K773-2 | 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 | 42 | 2.43 | 10.33 | 7.14 | 73.29 | 腎尿管 手術 |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 34 | 0.38 | 9.00 | 20.59 | 75.03 |
【解説】
泌尿器で特に手術が多く行われているのは悪性腫瘍手術(前立腺・膀胱・腎)です。前立腺・腎の悪性腫瘍手術は腹腔鏡下で手術することにより開腹で手術するより傷が小さく入院期間も10日で退院することが出来ます。また、今後はロボット技術の導入も決まっておりロボット支援下で手術も可能となります 。
このほかにも前立腺肥大症・尿管結石症等も手術の多く最近では骨盤臓器脱に対する腹腔鏡下仙骨膣固定術にも力を入れております。
検査から手術まで一貫した治療ができ、県内(離島を含む)の医療機関から手術目的の紹介を多く受けております。
■消化器内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ切除術 (長径2cm未満) | 189 | 0.58 | 1.40 | 0.53 | 70.16 | ポリ ペク |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 31 | 1.94 | 11.32 | 16.13 | 72.19 | |
K6532 | 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) | 23 | 1.00 | 7.39 | 0 | 71.09 | 胃 ESD |
K682-3 | 内視鏡的経鼻胆管ドレナージ術 (ENBD) | 22 | 3.00 | 14.27 | 13.64 | 73.45 | |
K7212 | 視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 (長径2cm以上) | 18 | 0.94 | 1.67 | 5.56 | 64.00 | ポリ ペク |
【解説】
当科の特徴としまして、消化器内視鏡に関する、ほとんど全ての検査【上・下部内視鏡検査・ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査)・肝炎ウイルス検査など】~治療【肝臓・胆のう・膵臓疾患に対する高度医療、早期がんに対するESD(内視鏡切除術)など】をまんべんなく取り扱っており、放射線科、病理診断科、外科と連携し、診断から治療まで一貫して行っています。当院が急性期の総合病院である特色から他科疾患合併症を有するリスクの高い患者様、緊急処置を必要とする患者様の救急搬送が多い事などです。外来は離島を含め県内各地の多数の医療機関と病診連携をとっております。また、当院は地域がん診療連携拠点病院であり、質の高いがん医療の提供に努めています。当科でも専門医が超音波内視鏡検査など高度の画像診断技術を用い、がんの早期発見治療に積極的に取り組んでいます。
■産科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
K8981 | 帝王切開術(緊急帝王切開) | 30 | 3.07 | 9.17 | 3.33 | 32.60 | 1/2 |
K8982 | 帝王切開術(選択帝王切開) | 16 | 4.25 | 8.06 | 0.00 | 35.88 | 1/2 |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | – | – | – | – | – | |
K9091イ | 流産手術(妊娠11週まで) (手動真空吸引法) | – | – | – | – | – | 産科 OPE |
K9092 | 流産手術 (妊娠11週超21週まで) | – | – | – | – | – | 産科 OPE |
【解説】
産科では、※骨盤位、※前置胎盤などの場合に分娩を安全に終了させるために帝王切開を行います。
正常分娩はもちろん、早産や高齢出産などリスクの高い分娩にも対応している点が大きな特徴です。また、母体及び胎児の状況で緊急時の帝王切開も対応しています。
※骨盤位・・・産道からみて胎児の頭部より骨盤部が先進している状態(逆子)
※前置胎盤・・・骨盤が正常より低い位置に付着し、胎盤が子宮の出口(内子宮口)にかかっていたり覆っていたりする状態
■婦人科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
K8882 | 子宮附属器腫瘍摘出術 (両側)(腹腔鏡) | 25 | 0.84 | 4.40 | 0 | 37.72 | 腹腔鏡 下手術 |
K877 | 子宮全摘術 | 16 | 2.06 | 8.00 | 0 | 55.38 | 開腹 手術 |
K8654 | 子宮脱手術 (腟壁形成手術及び子宮全摘術) (腟式、腹式) | – | – | – | – | – | 子宮脱 手術 |
K867 | 子宮頸部(腟部)切除術 | – | – | – | – | – | 円錐 切除術 |
K879 | 子宮悪性腫瘍手術 | – | – | – | – | – | 開腹 手術 |
【解説】
婦人科では、卵巣腫瘍に対する子宮付属器(卵管・卵巣)腫瘍摘出手術を最も多く施行しています。
子宮の悪性腫瘍、巨大子宮筋腫、子宮腺筋症などに対する子宮全摘術術後の退院までの日数は、7-10日程度となっています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率) ファイルをダウンロード
<定義>
様式1の「医療資源を最も投入した傷病名に対するICD10」が、診断群分類の「130100」(播種性血管内凝固症候群)、「180010」(敗血症)、「180035」(その他の真菌感染症)、「180040」(手術・処置等の合併症)のいずれかに該当する場合に集計対象となります。
なお、様式1の「入院の契機となった傷病名のICD10」から判断される診断群分類(頭6桁)が「医療資源を最も投入した傷病名に対するICD10」から判断される診断群分類(頭6桁)と同じであれば「同一」行に、異なる場合は「異なる」行に集計します。
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 (%) |
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 異なる | – 17 | – 0.21 |
180010 | 敗血症 | 同一 異なる | 11 14 | 0.13 0.17 |
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 異なる | – – | – – |
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 異なる | 40 – | 0.49 – |
【解説】
入院時の疾患名と退院時(請求)の疾患名が異なるのは、入院中に基礎疾患が重症化しDICや敗血症などの感染症を引き起こすためです。
この集計は「医療資源を最も投入した傷病名」(請求病名)が上記である場合のみ対象となっているため、実際の発生数とは異なります。
「手術・処置等の合併症」の詳細は、当院で手術または処置後に発生した合併症が34件、他施設で手術または処置後に発生し、治療目的を受けた症例が9件ありました。ここでの合併症とは、「手術や処置・検査後にそれらが元になって起こることのある病気」であり、医療過誤とは異なります。
手術によって併発する病気は様々ですが、注意深く手術などを行っても防ぐことができない場合もあり得ます。特に高齢者、糖尿病や慢性肺疾患などの合併症のある患者さんは発生しやすく安心・安全を考慮し治療上必要な場合、術後集中治療室での厳密な観察・ケアを行っております。
当院では起こりうる合併症やリスクを手術や検査施行前に患者さんにお伝えし、充分理解された上で施行するよう努めています。
更新履歴
2020/9/25 今給黎総合病院 令和元年度 病院情報を公開しました。
病院情報の公表は、DPCデータに基づいて作成しています。
DPCは『Diagnosis<診断>・Procedure<処置(手術・検査含む)>・Combination<組み合わせ>』の頭文字をとったものです。
DPCの制度についてはこちらをご覧ください。
病院情報の公表に使用したデータ
・様式1・・診療録情報(傷病名、手術・処置・検査等、入退院情報など)
・様式4・・診療報酬請求情報(医科保険診療以外の診療の有無に係わる症例調査票)
・Dファイル・・診療報酬請求情報(診断群分類点数表による算定情報)
対象となるデータ
病院情報の公表は、DPCデータに基づいて作成しています。
DPCは『Diagnosis<診断>・Procedure<処置(手術・検査含む)>・Combination<組み合わせ>』の頭文字をとったものです。
DPCの制度についてはこちらをご覧ください。
病院情報の公表に使用したデータ
・様式1・・診療録情報(傷病名、手術・処置・検査等、入退院情報など)
・様式4・・診療報酬請求情報(医科保険診療以外の診療の有無に係わる症例調査票)
・Dファイル・・診療報酬請求情報(診断群分類点数表による算定情報)
対象となるデータ
平成30年度4月1日~平成31年3月31日の間に退院した患者
集計対象外
・入院後24時間以内の死亡の患者
・生後7日以内に死亡した新生児
・労災(労働災害)、自賠責(自動車損害賠償責任保険)、自費、正常分娩、治験、先進医療の患者
診断群分類別患者数について
・最終的な自院の退院を持って1カウントとします。
・転院率(%)は、最終的な退院先が「転院」の患者の割合を示しています。
その他
・患者数が10未満の場合は‐(ハイフン)としています
・年齢は、入院時点での年齢です
平成30年度 病院情報の公表
- 年齢階級別退院患者数
- 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
総合内科 呼吸器内科 循環器内科 血液内科 消化器内科 脳神経内科 外科 呼吸器外科 整形外科 形成外科 脳神経外科 小児科 新生児内科 眼科 耳鼻咽喉科 放射線科 皮膚科 泌尿器科 産科 婦人科 - 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
- 成人市中肺炎の重症度別患者数等
- 脳梗塞のICD10別患者数等
- 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
外科 整形外科 形成外科 脳神経外科 呼吸器外科 新生児内科 眼科 耳鼻咽喉科 泌尿器科 消化器内科 産科 婦人科 - その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数 ファイルをダウンロード
<定義>
H30年度に当院を退院された患者さまを10歳刻みで集計しています。
年齢による患者構成や特徴を知ることができます。
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
患者数 | 472 | 193 | 213 | 304 | 404 | 651 | 1475 | 1954 | 1658 | 399 |
【解説】
当院は県内有数の地域医療支援病院であり、幅広い年齢層の患者さまに質の高い医療を提供できるよう努力しています。
H30年度のDPC算定退院患者数は7713名でした。
70代が最も多く全体の約1/4を占めています。
また、周産期医療に力をいれているため、新生児や乳幼児が多いのも特徴です。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで) ファイルをダウンロード
各診療科別に症例数の多いDPC14桁分類(DPCコード)ついて集計しました。
項目はDPCコード、名称、症例数、平均在院日数、転院率(%)、平均年齢を表示しており、それぞれの診療科がどのような疾患を多く診療しているかを知ることができます。
■ 内科(総合内科)
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 | 28 | 26.68 | 20.92 | 53.57 | 86.07 | |
030250xx991xxx | 睡眠時無呼吸 | 22 | 2.00 | 2.04 | 0 | 62.86 | |
130030xx99x40x | 非ホジキンリンパ腫 化学療法:リツキシマブ | 21 | 20.76 | 16.17 | 33.33 | 73.10 | SAS |
110310xx99xx0x | 腎臓または尿路の感染症 | 20 | 17.00 | 12.58 | 10.00 | 75.35 | |
0400801499×002 | 肺炎等 (市中肺炎かつ75歳以上) | 18 | 15.67 | 15.17 | 22.22 | 85.72 |
【解説】
総合内科では、唾液や食物などが食道に流れず、肺などの気管内に入ってしまい引き起こされる誤嚥性肺炎治療の患者さまと感染による肺炎患者さまが多く、どちらも高齢者になるほど重症化する傾向があります。
その他にも、急性腎盂腎炎などの感染症に対する治療も多くなっております。また、系列医療機関(昭和会クリニック)では、睡眠時無呼吸症候群の検査を行っており必要に応じて当院にて1泊精密検査を行っています。
(平成30年10月より、総合内科から血液内科として独立しました)
■呼吸器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
040040xx9910xx | 肺の悪性腫瘍 気管支鏡検査 | 58 | 4.05 | 3.43 | 0 | 69.40 | 気管支 鏡パス |
040110xxxxx0xx | 間質性肺炎 | 56 | 18.54 | 19.06 | 8.93 | 70.84 | |
040040xx99040x | 肺の悪性腫瘍 化学療法有り | 51 | 8.69 | 10.00 | 0 | 69.51 | |
040040xx9905xx | 肺の悪性腫瘍 イレッサ・ジオトリフ・タルセバ・ カルボプラチン+パクリタキセル | 24 | 28.46 | 19.34 | 0 | 67.92 | ※ |
040170xxxxxx0x | 抗酸菌関連疾患(肺結核以外) 気管支鏡検査 | 22 | 8.82 | 10.33 | 0 | 63.95 |
【解説】
呼吸器内科では、感染症、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺線維症や肺がんなど幅広い呼吸器疾患の診断と治療を行なっています。肺炎やCOPD急性増悪などによる重症呼吸不全にも対応しております。
肺がんの診断は気管支鏡検査が中心となり、1泊2日で行っております。平成31年4月より超音波気管支鏡検査(E-BUS)を新たに導入し、より精度の高い診断が可能になりました。
肺がん治療は化学療法(抗がん剤による治療)が中心となり、適応患者さまには免疫チェックポイント阻害剤(オプジーボ・キイトルーダ・テセントリク)も積極的施行しています。
また、外来化学療法室があり、化学療法を受けられる患者さまやご家族への支援、投与管理等も行っております。
他にも、呼吸器外科と緊密に連携し膿胸や気胸などの治療を行っています。
■ 循環器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
050130xx99000x | 心不全 | 21 | 16.71 | 17.66 | 4.76 | 78.95 | |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 | – | – | 20.92 | – | – | |
050130xx9901xx | 心不全 人工呼吸有り | – | – | 19.58 | – | – | |
110310xx99xx0x | 腎臓または尿路の感染症 | – | – | 12.58 | – | – | |
050130xx99020x | 心不全 中心静脈注射等 | – | – | 24.68 | – | – |
【解説】
循環器内科では、冠動脈CT・心筋シンチグラム・ホルター心電図やイベントレコーダーなどのツールを生かし、虚血性心疾患の診断および心不全・不整脈などの診断と治療を行っております。また、年間数千例に及ぶ心エコー・血管エコーを施行しており外来・入院患者さんの診断・治療に貢献しております。
他科から依頼された術前検査や院内発症の心疾患症例についても積極的なサポートを行っております。
■血液内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
130040xx99x5xx | 多発性骨髄腫、免疫系悪性新生物 化学療法:ボルテゾミブ、ポマリドミド | 25 | 24.92 | 23.43 | 12.00 | 76.28 | |
130030xx99x40x | 非ホジキンリンパ腫 化学療法:リツキシマブ | 19 | 18.37 | 16.17 | 10.53 | 78.21 | |
130030xx99x30x | 非ホジキンリンパ腫 化学療法有り | 10 | 28.1 | 17.1 | 0 | 75.5 | |
0400801499×002 | 肺炎等 (市中肺炎かつ75歳以上) | – | – | 15.17 | – | – | |
070560xx99x00x | 重篤な臓器病変を伴う 全身性自己免疫疾患 | – | – | 15.58 | – | – |
【解説】
平成30年10月より医師2名体制が整い、総合内科から血液内科として独立し、血液学会認定研修施設に指定されています。
骨折などの骨病変を有する多発性骨髄腫の患者さまが多くなっており、整形外科など他科と連携した集学的治療が可能で、血液のがんに対する新規抗がん剤も積極的に取り入れ治療を行っております。
その他様々な原因の貧血、出血傾向をきたす疾患(血小板減少性紫斑病など)の検査・治療を行っています。
■ 消化器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
060100xx01xx0x | 大腸ポリープ 内視鏡的ポリープ切除 | 169 | 2.67 | 2.67 | 0 | 67.16 | ポリペク |
060102xx99xxxx | 大腸憩室疾患(炎症など) | 41 | 6.71 | 7.75 | 0 | 73.00 | |
060210xx9910xx | イレウス(腸閉塞) イレウスチューブ | 21 | 17.24 | 13.51 | 9.52 | 73.38 | |
060340xx03x00x | 胆管(肝内外)結石、 胆管炎 内視鏡的手術 | 19 | 15.58 | 10.08 | 0 | 78.63 | |
060100xx99xxxx | 大腸ポリープ 内視鏡検査 | 16 | 3.44 | 2.99 | 0 | 72.13 |
【解説】
消化器内科では、食道から大腸までの検査・内視鏡手術・化学療法・放射線療法を、放射線科・病理診断科・外科と連携し、診断から治療まで一貫して行っております。
当院が急性期の総合病院であることから、他科疾患合併症を有するリスクの高い患者さまや緊急処置を必要とする患者さまが多いことが特徴です。
悪性疾患(がん)の早期発見も多く、外科と連携し根治術など早期対応が可能な点が当科の大きな強みです。上記表の疾患の他に特に力を入れている治療が【胆のう・膵臓疾患】、【小腸カプセル】、【食道・胃・大腸(早期)がんの内視鏡手術】、また肝臓専門医による【C型・B型肝炎を含む肝炎治療】です。昨今、テレビ等で悪性疾患(消化器がん)による死亡の報道も多く、早期発見が長生きする大きな近道となります。吐血・下血・腹痛・食欲不振・全身倦怠感・黄疸(身体や眼球が黄色くなる)などの自覚症状がある場合は、早期に受診されることをお勧め致します。
■脳神経内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
010060×2990401 | 脳梗塞 (発症3日目以内、かつ、 JCS10未満)エダラボン | 26 | 24 | 16.18 | 7.69 | 68.62 | ※ |
010160xx99x10x | パーキンソン病 SPECT | 23 | 23.3 | 19.73 | 13.04 | 72.91 | |
040081xx99x00x | 誤嚥性肺炎 | 20 | 28.05 | 20.92 | 30 | 83.6 | |
010061xxxxx0xx | 一過性脳虚血発作 | 18 | 5.28 | 6.24 | 0 | 70.39 | |
010080xx99x001 | 脳脊髄の感染を伴う炎症 | 17 | 10.24 | 12.09 | 11.76 | 44.18 |
【解説】
脳神経内科で最も多い症例は、脳梗塞とパーキンソン病の患者さまです。頭痛・めまい・しびれなどの症状や、脳卒中・パーキンソン病・アルツハイマー型認知症などの一般神経内科領域の治療から、難病疾患治療、急性期神経疾患の救命救急医療・急性期リハビリテーションまでの多岐に渡る神経内科診療を行っております。
脳梗塞は、エダラボン注射などによる治療を行いリハビリテーションも早期介入を行っております。
パーキンソン病は、内科的治療(薬剤調整)やリハビリ、MIBGシンチグラフィー・ダットスキャンなどの画像診断を行っております。
■ 外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
060160x001xxxx | 鼠径ヘルニア(15歳以上) 手術有り | 58 | 7.74 | 4.96 | 3.45 | 70.26 | |
060035xx99x60x | 結腸悪性腫瘍 化学療法:ベバシズマブ | 55 | 5.64 | 4.41 | 0 | 63.53 | |
060335xx02000x | 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡手術有り | 39 | 9.08 | 7.29 | 0 | 61.69 | |
060040xx99x70x | 直腸悪性腫瘍 化学療法: パニツムマブ・セツキシマブ | 18 | 3.89 | 4.79 | 0 | 62.61 | |
060040xx99x60x | 直腸悪性腫瘍 化学療法:ベバシズマブ | 16 | 4.56 | 4.33 | 0 | 70.38 |
【解説】
外科では、胃・大腸(結腸・直腸)・肝臓・胆のう・膵臓といった消化器全般から甲状腺・乳腺に至るまで、がんを中心に診断から治療(手術・化学療法・放射線療法等)まで行っています。他の診療科と連携して診断・治療することができるため、他の領域のがんを合併している場合や心筋梗塞・腎不全等の合併症を有する場合にも対応可能なことが大きな強みです。その他にも、鼠径ヘルニア・虫垂炎・胆石胆のう炎に対する手術も数多く行っています。
■ 呼吸器外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
040040xx97x0xx | 肺の悪性腫瘍 手術有り | 80 | 13.54 | 11.87 | 1.25 | 70.06 | |
040200xx99x00x | 気胸 手術無し | 22 | 9.73 | 8.98 | 4.55 | 54.95 | |
040040xx9900xx | 肺の悪性腫瘍 手術無し | 19 | 11.21 | 14.58 | 21.05 | 72.21 | |
040040xx9908xx | 肺の悪性腫瘍 化学療法: サイラムザ・アバスチン | 16 | 11.19 | 10.62 | 12.50 | 58.13 | |
040030xx01xxxx | 肺の良性腫瘍 手術有り | 14 | 11.86 | 9.29 | 0 | 69.57 |
【解説】
呼吸器外科では、主に肺がんの手術を行っており、肺がん症例は年間100件近く施行しています。早期のものに関してはより低侵襲な胸腔鏡下手術が80%を占め、肺温存を目指し区域切除も積極的に行っています。縦隔リンパ節転移陽性例や隣接臓器への直接浸潤した、いわゆる進行肺がんに対しても、術前補助療法を行ったのちに積極的に外科治療の可能性を探求する姿勢をもっており、症例群によっては手術によって満足のいく結果を得ています。切除が困難な症例に関しては、呼吸器内科および放射線科と協力し集学的治療(手術のみならず、化学療法、放射線治療など)を行っております。
■ 整形外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
160800xx01xxxx | 股関節・大腿近位の骨折 手術有り | 169 | 36.76 | 26.3 | 78.7 | 83.58 | 1 |
160690xx99xx0x | 胸椎、腰椎以下骨折損傷 (胸・腰髄損傷を含む) | 102 | 35.16 | 19.61 | 49.02 | 80.7 | 2 |
160760xx97xxxx | 前腕の骨折 手術有り | 76 | 16.46 | 5.68 | 14.47 | 60.42 | |
070350xx01xxxx | 椎間板変性、ヘルニア 手術有り | 30 | 22.37 | 10.46 | 6.67 | 51.03 | |
070330xx97x0xx | 脊椎感染(感染を含む) 手術有り | 28 | 44.5 | 43.31 | 46.43 | 71.82 |
【解説】
整形外科では、大腿骨骨折、四肢の骨折、胸腰椎骨折での入院が多くみられます。年々高齢者の患者さまが増え、循環器疾患、糖尿病、認知症などの合併症をかかえていらっしゃる方も多く、当院では専門医によるサポート体制で最善の手術や治療が行えるよう努めています。また、脊椎感染疾患(腰椎化膿性脊椎炎等)も増えてきており、それらの疾患に対しては最先端医療で対応しています。外来からの入院、手術、リハビリテーション、転院調整、在宅復帰を目指した支援までをチーム医療で提供しています。
※なお、労働災害や自動車損害賠償責任保険を使用した症例件数は表には含まれておりません。
■ 形成外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
020230xx97x0xx | 眼瞼下垂 手術有り | 33 | 5.33 | 3.15 | 0 | 66.06 | |
080007xx010xxx | 皮膚の良性新生物 手術有り | 26 | 5.27 | 4.05 | 3.85 | 47.42 | |
160200xx0200xx | 顔面損傷 手術有り | 22 | 6.55 | 5.37 | 0 | 29.05 | |
070010xx010x0x | 骨軟部の良性腫瘍 (脊椎脊髄を除く) 手術有り | 19 | 5.84 | 5.59 | 0 | 55.00 | |
070590xx97x0xx | 血管腫、リンパ管腫 手術有り | 17 | 4.00 | 7.17 | 0 | 34.06 | 硬化 療法 |
【解説】
形成外科では、先天性および後天性の体の表面的な形や色の異常に対する治療を行っています。
眼瞼下垂症や皮膚腫瘍、顔面骨の骨折に対する手術が多く行われており、外科と共同して、乳がんに対する切除後の遊離皮弁や人工乳房による乳房再建術も行っています。
また、整形外科と連携した指切断症例もあり、顕微鏡下で神経・血管・骨・腱などをつなぐ再接合術などのハイレベルな緊急手術にも対応しています。
その他、褥瘡や皮膚潰瘍、腋臭症(ワキガ)治療、乳幼児の母斑に対する内服加療なども行っています。
■ 脳神経外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
160100xx97x00x | 頭部外傷 手術有り | 33 | 19.12 | 9.69 | 12.12 | 75.33 | |
160100xx99x00x | 頭部外傷 手術無し | 25 | 11.16 | 7.35 | 8.00 | 72.44 | |
010030xx9910xx | 未破裂脳動脈瘤 DSA検査 | 18 | 3.56 | 3.02 | 0 | 58.72 | ※ |
010030xx03x00x | 未破裂脳動脈瘤 脳血管内手術 | – | – | 9.58 | – | – | |
010070xx9912xx | 脳血管障害 DSA+SPECT検査 | – | – | 5.32 | – | – |
【解説】
脳神経外科では、ここ数年地域の医療機関との連携を行い、診断が難しい脳血管障害症例の確定診断や根治術の適応判定に関する脳血管造影や脳血流検査などの紹介が増加しております。
脳動脈瘤や脳血管の狭窄症に対して検査、手術等の治療行っており、頭部外傷・脳卒中等の緊急を要する疾患は、24時間対応しております。
脳の病気は重篤な症状・後遺症を残す可能性があるため、早期発見・治療することがとても重要です。
■ 小児科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
040070xxxxx0xx | インフルエンザ、ウイルス性肺炎 | 40 | 6.23 | 6.14 | 0 | 1.45 | |
0400801199x00x | 肺炎等(1歳以上15歳未満) | 36 | 6.42 | 5.71 | 0 | 2.94 | |
040090xxxxxx0x | 急性気管支炎、急性細気管支炎、 下気道感染症(その他) | 21 | 5.86 | 6.19 | 4.76 | 0.86 | |
060380xxxxx0xx | ウイルス性腸炎 | 17 | 3.88 | 5.42 | 0 | 4.06 | |
040100xxxxx00x | 喘息 | 15 | 5.2 | 6.62 | 0 | 6.73 |
【解説】
小児科では、急性肺炎、急性気管支炎、腸炎や喘息、川崎病などが入院適応症例です。
初発糖尿病の教育入院や血糖コントロール目的の入院、また成長ホルモンなどの内分泌疾患の検査やフォローなどで、専門治療を必要とする患者さまが多いのも特徴です。
入院では医療保育専門士による様々なサポートも行っており、お子さんとご家族を対象とした専門的な保育を通じて、本人と家族のQOL(生活の質)の向上を図っております。
■ 新生児内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
140010x299x2xx | 低出生体重児(1500~2500g) パリビズマブ | 53 | 28.98 | 27.46 | 1.89 | 0 | ● |
140010x299x0xx | 低出生体重児(1500~2500g) | 44 | 17.68 | 11.32 | 4.55 | 0 | ● |
140010x399x2xx | 極低出生体重児(1000~1500g未満) パリビズマブ | 32 | 42.63 | 52.10 | 6.25 | 0 | ● |
140010x199x00x | 早産児(2500g以上) | 15 | 6.13 | 6.17 | 0 | 0 | ● |
140010x499x2xx | 超低出生体重児(1000g未満) パリビズマブ | 13 | 53.23 | 50.96 | 7.69 | 0 | ● |
【解説】
新生児内科では、他病院と連携して地域の周産母子医療を担っております。低出生体重児で生まれてくる新生児に対して人工呼吸管理や光線療法を行い、また早期からリハビリを実施することにより、運動機能の発達の遅れを取り戻し、発育向上に努めております。
パリビズマブとは、RSウイルス感染による呼吸器感染症の重症化を抑えるお薬です。
退院後も系列医療機関にてフォローアップ外来で引き続き治療を行っております。
■ 眼科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
020110xx97xxx0 | 白内障、 水晶体の疾患 片眼手術 | 404 | 2.84 | 2.84 | 0.74 | 74.54 | 1 |
020110xx97xxx1 | 白内障、 水晶体の疾患 両眼手術 | 298 | 5.01 | 5.39 | 2.01 | 77.81 | 2 |
020200xx99x2xx | 黄斑、 後極変性 硝子体注射 | 69 | 2.04 | 2.47 | 0 | 75.29 | 3 |
020210xx99x1xx | 網膜血管閉塞症 硝子体注射 | 54 | 2.04 | 2.52 | 0 | 72.61 | 3 |
020180xx99x2xx | 糖尿病性増殖性網膜症 硝子体注射 | 45 | 2 | 2.73 | 0 | 64.33 | 3 |
【解説】
眼科では、難治性症例の白内障手術を多く行っています。また、網膜動静脈の閉塞に対する硝子体注射や、糖尿病性の網膜疾患に対する手術も多数実施しています。
また、先進医療である遠近両用レンズ(多焦点レンズ)を用いた白内障手術も行っています。
近医の開業医と連携しながら、より良い治療を目指しております。
■ 耳鼻咽喉科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
030230xxxxxxxx | 扁桃、アデノイドの慢性疾患 手術有り | 80 | 10.88 | 7.89 | 0 | 23.25 | |
030350xxxxxxxx | 慢性副鼻腔炎 手術有り | 79 | 7.91 | 7.04 | 1.27 | 55.72 | 鼻OPE |
030428xxxxxxxx | 突発性難聴 | 64 | 9.75 | 9.02 | 1.56 | 54.8 | |
030240xx99xxxx | 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、 急性咽頭喉頭炎 | 46 | 5.28 | 5.43 | 0 | 42.24 | |
030320xxxxxxxx | 鼻中隔弯曲症 手術有り | 12 | 7.08 | 6.63 | 0 | 39.83 |
【解説】
耳鼻咽喉科では、慢性扁桃炎に対する口蓋扁桃手術、慢性副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎に対する内視鏡下の鼻手術が上位を占めております。また、突発性難聴では高気圧酸素(気圧の高いカプセル内で100%酸素を注入し全身に酸素を供給する)治療を行っております。咽喉頭急性感染症に対する入院治療も行っており、その他、顎下腺唾石症、頚部のう胞の手術も行っております。
■放射線科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
060040xx99x2xx | 直腸悪性腫瘍 放射線療法 | – | – | 24.78 | – | – | |
070040xx99x2xx | 骨の悪性腫瘍(脊椎を除く) 放射線治療 | – | – | 23.39 | – | – | |
060010xx99x30x | 食道悪性腫瘍 化学療法+放射線療法 | – | – | 18.67 | – | – | |
060050xx97x00x | 肝・肝内胆管の悪性腫瘍 (続発性を含む) 手術有り | – | – | 10.42 | – | – | |
180050xx99xxxx | その他の悪性腫瘍 | – | – | 14.67 | – | – |
【解説】
放射線科では、上記疾患以外にもさまざまな悪性腫瘍に対して専門の診療科と連携を図り、リニアック照射(放射線治療)を中心に行っています。
原発性肝がんや転移性肝がんに対する肝動注化学(塞栓)療法TA(C)Eや膀胱がんなどへの動注化学療法、外傷に伴う肝臓・脾臓・腎臓などの臓器損傷や、喀血・血胸・腫瘍性病変からの出血に対するカテーテルを用いた動脈塞栓術・US/CTガイド下生検・膿瘍ドレナージなどに取り組んでいます。その他、各診療科と協力してIVCフィルター留置・消化管ステント・四肢などの欠陥奇形に対する血管内治療も行っています。
また、当科は他科(整形外科・呼吸器・消化器・循環器・脳神経・泌尿器)とのカンファレンスに積極的に参加し、画像診断・日常診療の質の向上に努めています。
他医からの紹介による放射線治療も積極的に行っています。
■ 皮膚科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
060040xx99x2xx | 直腸悪性腫瘍 放射線療法 | – | – | 24.78 | – | – | |
070040xx99x2xx | 骨の悪性腫瘍(脊椎を除く) 放射線治療 | – | – | 23.39 | – | – | |
060010xx99x30x | 食道悪性腫瘍 化学療法+放射線療法 | – | – | 18.67 | – | – | |
060050xx97x00x | 肝・肝内胆管の悪性腫瘍 (続発性を含む) 手術有り | – | – | 10.42 | – | – | |
180050xx99xxxx | その他の悪性腫瘍 | – | – | 14.67 | – | – |
【解説】
皮膚科では、帯状疱疹や薬疹、皮膚膿瘍、蜂巣炎などの症例が多くあります。他に湿疹、アレルギー疾患、細菌、真菌、ウイルス感染症、膿瘍性疾患など皮膚疾患全般の治療を行っております。
なお、年間500件近くの対診(別診療科からの診療依頼)を受けており、患者さまの症状に応じたケアを行っております。
■ 泌尿器科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
110080xx991x0x | 前立腺癌 前立腺針生検法 | 96 | 2.21 | 2.53 | 0 | 70.42 | 前立腺 生検 |
110070xx0200xx | 膀胱癌 経尿道的膀胱悪性腫瘍手術 | 58 | 8.71 | 7.2 | 3.45 | 74.1 | |
110080xx01xxxx | 前立腺癌 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術 | 38 | 11.37 | 12.63 | 0 | 71.5 | |
110080xx9903xx | 前立腺癌 化学療法:ドセタキセル | 27 | 16.15 | 14.55 | 7.41 | 74.19 | |
110310xx99xx0x | 腎盂腎炎 | 27 | 8.59 | 12.58 | 18.52 | 71.48 |
【解説】
泌尿器科では、前立腺・腎・膀胱の悪性腫瘍から前立腺肥大症や腎盂腎炎の治療を行っています。悪性腫瘍に対して化学療法・手術療法・放射線療法など、個々の患者さまにあった治療の選択が可能です。また、男性の高齢者に多く見られる前立腺がんのPSA検査や針生検法の検査入院も行っており、その後も腹腔鏡手術や密封小線源療法を含む放射線治療など、一貫した治療を行っています。他にも救急体制を整えており、水腎症を伴う急性腎盂腎炎や高度外傷、尿路結石や尿道出血などの緊急手術・処置を24時間対応することが可能です。
■ 産科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
120180xx01xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常 帝王切開 | 29 | 10.31 | 9.7 | 0 | 33.41 | |
120160xx01xxxx | 妊娠高血圧症候群関連疾患 帝王切開 | 11 | 15.27 | 13.66 | 0 | 34.64 | |
120260xx01xxxx | 分娩の異常 帝王切開 | – | – | 9.63 | – | – | |
120170xx99x0xx | 早産、切迫早産 | – | – | 19.69 | – | – | |
120180xx99xxxx | 胎児及び胎児付属物の異常 | – | – | 6.52 | – | – |
【解説】
産科では、正常分娩はもちろん、新生児内科があることから、地域周産期母子医療センターとして多胎妊娠、早産や高齢出産、妊娠合併症などのリスクの高い妊娠・分娩管理、一次医療機関からの母体搬送要請があった際は受け入れを行っております。※骨盤位、※前置胎盤などの場合に分娩を安全に終了させるために、母体及び胎児の状況で緊急時の帝王切開も対応しています。
※骨盤位・・・産道からみて胎児の頭部より骨盤部が先進している状態(逆子)
※前置胎盤・・・骨盤が正常より低い位置に付着し、胎盤が子宮の出口(内子宮口)にかかっていたり覆っていたりする状態
(正常分娩は保険適応外のため、症例件数には含まれておりません)
■ 婦人科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) | 平均 在院日数 (全国) | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
120060xx01xxxx | 子宮の良性腫瘍 手術有り | 18 | 9.61 | 9.87 | 0 | 46.72 | |
12002xxx02x0xx | 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮頸部切除 | 16 | 3 | 3.2 | 0 | 38.5 | |
12002xxx99x40x | 子宮頸・体部の悪性腫瘍 化学療法有り | 12 | 3.33 | 4.85 | 0 | 58.67 | |
120070xx02xxxx | 卵巣の良性腫瘍 腹腔鏡手術 | 12 | 6.08 | 6.28 | 0 | 46.75 | |
120070xx01xxxx | 卵巣の良性腫瘍 開腹手術 | – | – | 10.16 | – | – |
【解説】
婦人科では、子宮筋腫や悪性腫瘍に対して子宮全摘術や子宮付属器摘出術の開腹手術・腹腔鏡手術を行っており、症例数も多く推移しております。子宮癌検診、月経困難症、更年期障害などの一般外来、良悪性腫瘍の治療(薬物療法・手術療法)を行っています。
また、女性の下腹部痛を主訴とする婦人科救急疾患など24時間対応可能です。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数 ファイルをダウンロード
<定義>
・患者数は期間内の退院患者数とする(平成30年4月1日~平成31年3月31日)
・入退院を繰り返している場合は入院回数分を集計する
・新規治療法の一部はDPC制度対象外のため、集計対象外とする
・患者数が10未満のものは-(ハイフン)とする
初発 | 初発 | 初発 | 初発 | 初診 | 再発 | 病期分類 基準(※) | 版数 | |
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 18 | – | – | – | – | 14 | 1 | 7 |
大腸癌 | 13 | 14 | 22 | 75 | – | 82 | 1 | 7 |
乳癌 | – | – | – | – | – | – | 1 | 7 |
肺癌 | 69 | 13 | 77 | 137 | 10 | 111 | 1 | 7 |
肝癌 | – | – | – | – | – | 14 | 1 | 7 |
【解説】
公表定義の関係上、乳がんと肝がんがハイフン(-)表示となっています。
当院は【地域がん診療連携拠点病院】として上記の5大がんだけでなく、それ以外のがんも内視鏡治療、鏡視下手術、外科手術、抗がん剤治療、放射線治療など総合的な治療を実施し、患者さまの希望・状況に最も適した治療の選択が可能です。(ホームページ内がん登録集計もご覧ください)
がん患者さまの支援として、がんに関する質問や相談にお応えするがん相談支援センターや患者さまやご家族が、病気の心の悩み・体験等を気軽に語り合い、思いを共有する場として、ほっとサロン今給黎を毎月開催しています。
医師、看護師、その他専門職等全職員でサポートし、全ての患者さまに【いつもそこにある安心】をお届けできるよう最善を尽くしています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等 ファイルをダウンロード
<定義>
様式1の「入院の契機となった傷病名に対するICD10」および「医療資源を最も投入した傷病名に対するICD10」がどちらも「J13」~「J18$」で始まるもののうち、年齢が20歳以上で様式1の「肺炎の重症度」の7桁目が「5:市中肺炎」の場合。
下記項目にて1項目該当=1点、2項目該当=2点とし、その合計点数にて分類されます。
下記項目にて1項目該当=1点、2項目該当=2点とし、その合計点数にて分類されます。
肺炎重症度分類(A-DROP)
・ Age(年齢) 男性70歳以上、女性75歳以上
・ Dehydration(脱水) BUN 21mg/dL以上または脱水あり
・ Respiration(呼吸) SpO2<=90%(PaO2 60Torr 以下)
・ Orientation(意識障害) 意識障害あり
・ Pressure(収縮期血圧) 収縮期血圧90mmHg以下
ただし、ショックがある場合は、合計点数に関わらず「超重症」に分類されます。
患者数 | 平均 在院日数 | 平均年齢 | |
軽症 | 19 | 10.47 | 54.42 |
中等症 | 81 | 17.67 | 81.19 |
重症 | 15 | 16.80 | 84.13 |
超重症 | – | – | – |
不明 | – | – | – |
【解説】
市中肺炎とは普段の社会生活の中でかかる肺炎のことです。
この指標では細菌による肺炎を集計しているため、インフルエンザウイルスなどのウイルスによる肺炎や誤嚥による肺炎などは集計対象外です。当院では軽症および中等度の患者数が多く、高齢になるほど重症化し、入院日数が長くなります。
治療は、急性呼吸不全の管理、薬剤投与が中心となります。最新の機器(人工呼吸器、NPPV、ネーザルハイフローなど※)を活用し、様々な病態に応じた呼吸管理を行っています。
※NPPV(非侵襲的陽圧換気療法):気管切開や気管挿管をすることなく、マスクを介して換気を行う治療法です。
※ネーザル・ハイフロー:鼻のカニューレにより高流量(30-60L/分)の酸素を流す治療法です。
今回の集計では主な疾患が肺炎の場合に集計対象となっているため、基礎疾患(がんや脳卒中、糖尿病など)をお持ちで肺炎を併発された患者さんは肺炎として集計されていない場合があります。このため、実際の市中肺炎の患者数は集計値よりも多いです。
脳梗塞の患者数等 ファイルをダウンロード
脳梗塞の病型別の患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率(%)を集計しました。
・最も医療資源を投入した傷病名のICD-10コードの上3桁で集計しています。
発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率(%) |
3日以内 | 73 | 35.62 | 74.77 | 32.94 |
その他 | 12 | 42.42 | 69.33 | 2.35 |
【解説】
脳梗塞の病型別の患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率(%)を集計しました。
最も医療資源を投入した傷病名のICD-10コードの上3桁で集計しています。
当院では発症3日以内の入院が多く、超急性期治療~急性期の検査・治療、脳梗塞後遺症に対する胃瘻造設術等、幅広く治療を行っております。
脳SPECTや脳血管造影等の検査や、血栓溶解療法、脳保護療法、抗脳浮腫療法、抗血栓療法、リハビリテーション等の治療を行い、再発予防に努めてます。
また、発症して間もない超急性期脳梗塞に対しては、状況に応じてt-PA療法も行っております。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで) ファイルをダウンロード
診療科別の主要手術(上位3位)について、患者数、術前術後の平均在院日数、転院率、平均年齢について集計しました。
・厚生労働省が定める、医科点数表に基づくKコード・名称を使用しています。
・各診療科別に手術件数の多い順に3つ選択。但し軽微な手術、件数が10件未満及び、臓器移植については集計対象外です。
・複数の手術を同時に行った場合、主たる手術(又は点数の高い手術)を集計しています。
■外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 43 | 1.88 | 6.21 | 0 | 62.47 | |
K634 | 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) | 34 | 1.53 | 4.74 | 0 | 68.62 | |
K6335 | 鼠径ヘルニア手術 | 24 | 1.46 | 5.96 | 8.33 | 72.58 | |
K718-21 | 腹腔鏡下虫垂切除術 (虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) | 14 | 1.79 | 5.07 | 0 | 40.79 | |
K719-3 | 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 | 13 | 3.85 | 16.15 | 0 | 74.77 |
【解説】
外科では、鼠径ヘルニア・虫垂炎・胆石胆のう炎に対する手術を数多く行っています。
また、胃・大腸・肝臓・胆のう・膵臓といった消化器全般から甲状腺・乳腺に至るまで、がんを中心に診断から治療(手術・化学療法・放射線療法等)まで行っています。他の診療科と連携して診断・治療することができるため、他の領域のがんを合併している場合や心筋梗塞・腎不全等の合併症を有する場合にも対応可能なことが大きな強みです。
■整形外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
K0461 | 骨折観血的手術(上腕又は大腿) | 136 | 7.65 | 26.22 | 66.18 | 78.21 | 大腿骨 |
K0811 | 人工骨頭挿入術(股) | 63 | 8.81 | 30.79 | 80.95 | 83.13 | |
K0462 | 骨折観血的手術(前腕又は下腿) | 60 | 3.55 | 21.65 | 25.00 | 62.4 | |
K1422 | 脊椎固定術、椎弓切除術、 椎弓形成術(後方又は後側方固定) | 53 | 7.75 | 32.02 | 79.25 | 68.32 | |
K0821 | 人工関節置換術(股) | 48 | 5.90 | 69.29 | 10.42 | 71.46 | THA |
【解説】
整形外科では、大腿部の骨折、その他四肢の骨折、胸腰椎骨折に対する手術を多く行っています。高齢者による転倒や転落による受傷が多く、高齢による骨粗鬆症も要因の一つです。脊椎・脊髄疾患に対する手術(脊椎固定術・内視鏡下手術など)は年間300件以上行っています。事故外傷などによる高度な脊髄損傷、胸腰椎骨折、頭部外傷などの緊急手術にも対応できるよう専門医と連携し、24時間の救急体制をとっています。
※なお、労働災害や自動車損害賠償保険を使用した手術件数実績は表には含まれておりません。
■形成外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
K2191 | 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) | 26 | 0.19 | 4.42 | 0 | 65.88 | |
K0301 | 四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術 (躯幹) | 19 | 0.53 | 5.05 | 0 | 55.11 | |
K0051 | 皮膚、皮下腫瘍摘出術 (露出部)(長径2cm未満) | 16 | 0.44 | 1.94 | 0 | 44.25 | |
K6153 | 血管塞栓術 (頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他) | 14 | 0.64 | 2.93 | 0 | 38.43 | |
K0021 | デブリードマン(100㎠未満) | 13 | 6.15 | 36.77 | 15.38 | 66.54 |
【解説】
形成外科では、加齢や麻痺などに伴って起こるまぶたのたるみを正しい位置に戻す眼瞼下垂症手術が多く行われています。また、脂肪腫、粉瘤などの皮膚良性腫瘍や、悪性腫瘍に対する手術も行っています。
その他、切断された四肢の再接合手術、手術や怪我の自然治癒後に発生する拘縮(ひきつり)に対する手術、皮膚損傷、熱傷に対する植皮術、皮弁術等も行っています。
体表を治す外科であり、他の外科にはない特徴があります。そして1日でも早く日常生活に戻れる(整容的・機能的)ことを最大の目的としています。
※なお、労働災害や自動車損害賠償保険を使用した手術件数実績は表には含まれておりません。
■脳神経外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
164-2 | 慢性硬膜下血腫洗浄・除去術 (穿頭) | 22 | 5.27 | 27.82 | 31.82 | 77.5 | ※ |
K1781 | 脳血管内手術(1箇所) | – | – | – | – | – | |
K1771 | 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) | – | – | – | – | – | |
K609-2 | 経皮的頸動脈ステント留置術 | – | – | – | – | – | |
K1692 | 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) | – | – | – | – | – |
【解説】
慢性硬膜下血腫は頭部打撲後やアルコールを多く飲まれる方、高齢者に多く見られ、高齢化の影響で近年増加傾向にあります。症状として、記憶力低下、頭痛や片麻痺などが出現しますがタイミングを逸することなく治療が行われることで完治しやすい病気です。
脳血管内手術はくも膜下出血の原因にもなる脳動脈瘤に対する手術で、動脈瘤破裂による死亡のリスクを未然に防ぐ効果が期待できます。
頭蓋内血腫除去術などの緊急手術にも対応しております。
■呼吸器外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
K514-23 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 (肺葉切除又は1肺葉を超える) | 29 | 2.24 | 11.41 | 0 | 72.28 | |
K514-21 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 (部分切除) | 22 | 1.27 | 7.36 | 0 | 67.95 | |
K5131 | 胸腔鏡下肺切除術 (肺嚢胞手術(楔状部分切除)) | 15 | 3.47 | 5.13 | 6.67 | 36.73 | 気胸 手術 |
K5132 | 胸腔鏡下肺切除術(その他) | 14 | 1.93 | 8.79 | 0 | 71.43 | |
K514-22 | 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 (区域切除) | 12 | 2.25 | 9.67 | 8.33 | 68.67 |
【解説】
呼吸器外科では、主に肺がん手術で完全鏡視下手術を行っており、肺がん手術は年間100件以上施行しております。早期のがんに関しては、より低侵襲な胸腔鏡下手術が80%を占め、肺温存を目指し区域切除も積極的に行っています。
その他、気胸・膿胸・胸部外傷などの手術・治療にも力を入れております。
■新生児内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
K9131 | 新生児仮死蘇生術(仮死第1度) | 28 | 0 | 28.71 | 0 | 0 | |
K9132 | 新生児仮死蘇生術(仮死第2度) | – | – | – | – | – | |
【解説】
新生児内科では、新生児仮死蘇生術を行っております。
新生児仮死蘇生術(仮死第1度)は、出生時に心停止や呼吸停止はなく、元気のない新生児に対する蘇生処置で、新生児仮死蘇生術(仮死第2度)は、心停止や呼吸停止の状態で出生した新生児に対する蘇生処置です。
■眼科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
K2821ロ | 水晶体再建術 (眼内レンズを挿入)(その他) | 671 | 0.04 | 2.69 | 1.34 | 75.9 | 1 |
K2801 | 硝子体茎顕微鏡下離断術 (網膜付着組織を含む) | 28 | 0.18 | 4.93 | 0 | 68.57 | 硝子体 手術 |
K2821イ | 水晶体再建術 (眼内レンズを挿入)(縫着レンズ挿入) | 26 | 0.54 | 3.19 | 0 | 76 | 1 |
K2802 | 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他) | 18 | 0.28 | 3.33 | 0 | 74.22 | 硝子体 手術 |
K224 | 翼状片手術 (弁の移植を要する) | – | – | – | – | – | 2 |
【解説】
眼科では、白内障の難治性症例に対する紹介が多く、手術も白内障が大部分を占めています。
また、糖尿病網膜症に対する手術や、網膜剥離に対する硝子体手術が多数行われています。
アイリーアやルセンティスなどの硝子体注射は手術項目ではないため、件数の表示はありませんが、白内障手術の次に多く行われています。
■耳鼻咽喉科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
K3772 | 口蓋扁桃手術(摘出) | 66 | 1.03 | 9.23 | 0 | 25.71 | |
K340-5 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型 (選択的(複数洞)副鼻腔手術) | 38 | 1.24 | 5.74 | 2.63 | 56.34 | 鼻OPE |
K340-6 | 内視鏡下鼻・副鼻腔手術4型 (汎副鼻腔手術) | 36 | 1.11 | 5.89 | 0 | 56.72 | 鼻OPE |
K300 | 鼓膜切開術 | 13 | 1.62 | 7.38 | 0 | 65.31 | |
K370 | アデノイド切除術 | 13 | 1.00 | 7.69 | 0 | 7.46 |
【解説】
耳鼻咽喉科では、慢性扁桃炎に対する口蓋扁桃摘出手術を最も多く施行しています。
慢性副鼻腔炎に対する手術は、以前のように口の中から粘膜を切開して骨を削るような手術はほとんど行わずに、全身麻酔下に内視鏡を使ってテレビモニターで観察しながら鼻の中の手術を行っております。
また、声帯ポリープや良性腫瘍などに対して直達喉頭鏡を用いて声帯ポリープ切除術も行っております。
■泌尿器科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
K8036イ | 膀胱悪性腫瘍手術 (経尿道的手術)(電解質溶液利用) | 61 | 1.85 | 6.15 | 3.28 | 74.33 | |
K843-2 | 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術 | 38 | 1.58 | 8.79 | 0 | 71.50 | |
K773-2 | 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 | 31 | 2.74 | 9.81 | 3.23 | 69.87 | ※ |
K8411 | 経尿道的前立腺手術 (電解質溶液利用) | 25 | 2.72 | 8.04 | 0 | 72.88 | TUR-P |
K865-2 | 腹腔鏡下仙骨膣固定術 | 19 | 1.74 | 7.00 | 0 | 70.79 |
【解説】
泌尿器科で上位3つの手術は悪性腫瘍手術(膀胱・前立腺・腎)です。
前立腺・腎の悪性腫瘍は腹腔鏡下で手術することにより開腹で手術するより傷が小さく入院期間は10-13日間ほどと短いことが特徴です。
このほかにも前立腺肥大症・尿管結石症等の手術も多く最近では骨盤臓器脱に対する腹腔鏡下仙骨膣固定術にも力を入れています。
検査から手術まで一貫した治療ができ、県内(離島を含む)の医療機関から手術目的の紹介を多く受けております。
■消化器内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ切除術 (長径2cm未満) | 176 | 0.78 | 1.47 | 0.57 | 67.18 | ポリ ペク |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 24 | 3.00 | 22.83 | 25.00 | 77.33 | |
K664 | 胃瘻造設術 | 23 | 13.48 | 11.13 | 78.26 | 82.65 | |
K654 | 内視鏡的消化管止血術 | 15 | 4.73 | 15.20 | 20.00 | 71.87 | |
K682-3 | 内視鏡的経鼻胆管ドレナージ術 (ENBD) | 15 | 2.60 | 19.47 | 0 | 79.53 |
【解説】
消化器内科では、消化器内視鏡に関するほぼ全ての検査~治療を取り扱っております。 内視鏡による上部(胃)・下部(大腸)止血術、大腸ポリープ切除術、胃瘻造設術など多岐にわたっており、【食道・胃・大腸癌の早期切除術】や【胆嚢・膵臓疾患】の内視鏡治療に特に力をいれております。また、日本内視鏡学会認定内視鏡技師が6名常勤し、安全性と質の高い医療を提供することができます。
■産科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
K8981 | 帝王切開術(緊急帝王切開) | 34 | 2.21 | 8.85 | 0 | 34.06 | |
K8982 | 帝王切開術(選択帝王切開) | 13 | 1.31 | 8.00 | 0 | 32.15 | |
K9062 | 子宮頸管縫縮術(シロッカー法) | – | – | – | – | – | |
K909-2 | 子宮内容除去術(不全流産) | – | – | – | – | – | |
K718-21 | 腹腔鏡下虫垂切除術 (虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) | – | – | – | – | – |
【解説】
産科では、※骨盤位、※前置胎盤などの場合に分娩を安全に終了させるために帝王切開を行います。
正常分娩はもちろん、早産や高齢出産などリスクの高い分娩にも対応している点が大きな特徴です。また、母体及び胎児の状況で緊急時の帝王切開も対応しています。
※骨盤位・・・産道からみて胎児の頭部より骨盤部が先進している状態(逆子)
※前置胎盤・・・骨盤が正常より低い位置に付着し、胎盤が子宮の出口(内子宮口)にかかっていたり覆っていたりする状態
■婦人科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 | 平均 術後日数 | 転院率 (%) | 平均 年齢 | 患者用 パス |
K877 | 子宮全摘術 | 18 | 3.06 | 8.50 | 0 | 52.67 | |
K867 | 子宮頸部(腟部)切除術 | 16 | 1.00 | 1.00 | 0 | 38.50 | |
K8882 | 子宮附属器腫瘍摘出術 (両側)(腹腔鏡) | 14 | 0.64 | 4.50 | 0 | 46.71 | |
K8881 | 子宮附属器腫瘍摘出術 (両側)(開腹) | 12 | 1.58 | 9.75 | 0 | 53.75 | |
K8721 | 子宮筋腫摘出(核出)術(腹式) | – | – | – | – | – |
【解説】
婦人科では、子宮の悪性腫瘍、巨大子宮筋腫、子宮腺筋症などに対する子宮全摘術を最も多く施行しています。術後の退院までの日数は、7-10日程度となっています。
また、卵巣腫瘍に対する子宮付属器(卵管・卵巣)腫瘍摘出手術も行っております。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率) ファイルをダウンロード
<定義>
様式1の「医療資源を最も投入した傷病名に対するICD10」が、診断群分類の「130100」(播種性血管内凝固症候群)、「180010」(敗血症)、「180035」(その他の真菌感染症)、「180040」(手術・処置等の合併症)のいずれかに該当する場合に集計対象となります。
なお、様式1の「入院の契機となった傷病名のICD10」から判断される診断群分類(頭6桁)が「医療資源を最も投入した傷病名に対するICD10」から判断される診断群分類(頭6桁)と同じであれば「同一」行に、異なる場合は「異なる」行に集計します。
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 (%) |
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 異なる | – – | – – |
180010 | 敗血症 | 同一 異なる | – 14 | – 0.18 |
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 異なる | – – | – – |
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 異なる | 35 – | 0.50 – |
【解説】
入院時の疾患名と退院時(請求)の疾患名が異なるのは、入院中に基礎疾患が重症化しDICや敗血症などの感染症を引き起こすためです。
この集計は「医療資源を最も投入した傷病名」(請求病名)が上記である場合のみ対象となっているため、実際の発生数とは異なります。
「手術・処置等の合併症」の詳細は、当院で手術または処置後に発生した合併症が20件、他施設で手術または処置後に発生し、治療目的で紹介を受けた症例が15件ありました。 ここでの合併症とは「手術や処置・検査後にそれらが元になって起こることのある病気」であり、医療過誤とは異なります。
手術によって併発する病気は様々ですが、注意深く手術などを行っても防ぐことができない場合もあります。
特に高齢者、糖尿病や慢性肺疾患などの合併症のある患者さんは発生しやすくなります。
当院では起こりうる合併症を手術や検査施行前に患者さんにお伝えし、充分理解された上で施行するよう努めています。
更新履歴
2019/9/27 今給黎総合病院 平成30年度 病院情報を公開しました。
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いまきいれ総合病院
〒890-0051 鹿児島市高麗町43番25号
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〇翌日以降の診療のご予約 外来予約センター
〇がん相談支援センター
〇医療連携全般のお問い合わせ 地域医療連携センター
〇医療機関向画像検査のご予約 画像予約センター
〇当日入院のご依頼 医療機関専用緊急ダイヤル
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午前中は電話が大変混み合います。
ご予約の変更・再診のご予約につきましては14:00〜17:00におかけいただきますようご協力をお願い致します。
医療機関向:画像予約センター
FAX:099-203-9144
月〜金曜日 9:00〜17:00、第1・第3土曜日 9:00〜12:00
医療機関向:救急・時間外のご紹介(紹介専用緊急ダイヤル)
TEL:099-203-9115(24時間対応)医療機関向:地域医療連携センター
TEL:099-203-9110FAX:099-203-9101
月〜金曜日 8:30〜17:00 土曜日 8:30〜12:00
上記以外のFAXは病院代表FAX番号にお願いします。
時間外FAX:099-203-9119
がん相談支援センター
月〜金曜日 9:00〜17:00
公益社団法人昭和会 図書室
設置場所 | いまきいれ総合病院 9F |
利用時間 | 24時間 |
職員対応時間 | 平日 8:30〜17:30 |
利用できる方 | 当院職員、当院関係者で図書室利用が必要な方、院長の許可を得た方、地域の医療従事者 |
利用サービス
- 文献検索
医中誌Webが利用可能。代行検索も承っています。検索キーワードをお知らせください。
→医中誌Webへ - 文献複写
資料コピーの取り寄せ。文献複写申込書をご提出ください。 - レファレンス
資料や情報が見つからない場合の調べものサポート。 - 貸出・返却
貸出の際は、書架付近に設置してあるブックワゴン上の「図書・雑誌貸出記入票」に記入してから持ち出す。
貸出期間は2週間。返却は直接手渡すかブックワゴンへ。 - インターネット利用
その他
- 図書・雑誌購入申し込み
「図書購入申請書」(院内LAN上の様式集に掲載、総務に常備)に記入し、所属長の承認を得た後、図書担当へ提出。
利用案内は、院内LAN上の「職員基本マニュアル・規程集」をご覧ください。
また、図書関連の連絡事項・変更事項は、院内メール等で随時お知らせしています。
お問い合わせ
人事総務経理課 図書担当(携帯4562)
PubMed
米国国立医学図書館のNCBIがウェブ上で公開している医学・生物学分野の学術文献検索サービス
CiNii
国立情報学研究所(NII)が提供する論文や図書・雑誌などの学術情報で検索できるデータベース・サービス
Google Scholar
学術専門誌、論文、書籍、要約などさまざまな分野の学術文献に特化したGoogleの検索サービス
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1. 利用対象者
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接続方法
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・リモートアクセス(モバイル端末や院外での利用)をご希望の場合は担当(大原)までご連絡ください。
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- AJR. American journal of roentgenology
- American Journal of Obstetrics and Gynecology (ScienceDirect*1)
- American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine (呼吸器内科限定)
- Auris, Nasus, Larynx *1)
- Chest *1)
- Journal of Hand Surgery *1)
- New England Journal of Medicine / NEJM日本国内版 *2)
- Radiology
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*2 「主要論文アブストラクト」「目次」「This Week at NEJM.org」を日本語訳で提供。
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