臨床工学部

臨床工学技士とは

近年、医療機器の進歩は目覚しいものがあり、次々と新しい医療機器が開発されています。
このような状況の中、医学と工学の知識を持った専門家の必要性が叫ばれ、昭和63年に臨床工学技士法が制定され、医師の指示のもとに呼吸、循環、代謝に関わる生命維持管理装置の操作及び保守点検を行うことを業とするのが臨床工学技士です(臨床工学技士法第2条)。

当院では、4名の臨床工学技士が24時間オンコール体制で臨床サービス業務や医療機器安全管理を行っています。

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当院での臨床工学技士の業務
臨床支援業務
血液浄化療法

体内に貯まった老廃物などを排泄あるいは代謝する機能が働かなくなった場合に行います。
血液透析療法、血液濾過療法、血漿交換療法、血液吸着法などの血液浄化療法装置の操作や保守点検を行います。

 

個人用血液透析装置 4台
・TR-332 ・DBB-22B
・DBB-78 ・DBB-27

持続的血液ろ過透析装置 1台
・JUN-500

逆浸透水作成装置 1台
・New OMEGA N-Ω40T

平成18年度治療回数
血液透析 :800回

高気圧酸素療法

高い気圧の下で酸素を吸入させることで、血液中の酸素を増やすのが高気圧酸素療法で、様々な疾患の治療に用いられます。この治療に関わる医療機器の操作や点検などを行います。

 

第1種 高気圧酸素治療装置(1人用)
KOH-2000 2台

治療実績
救急適応 :754回
非救急適応 :2160回
合計 :2914回

平成18年5月より2台体制、8月より臨床工学技士1名増加に伴い土曜、祝祭日施工

術中モニタリング

脊椎・脊髄などの手術中の神経機能モニタリングを行います。

 
 

誘発電位・筋電図検査装置
・MEB-9104

検査実績
平成18年度モニタリング件数 66件

医療機器管理業務

平成19年4月の改正医療法により、医療機関は「医療機器安全管理責任者」を配置し、医療機器の保守管理、安全使用の為の研修の実施等、医療機関が管理する全ての医療機器に係る安全管理のための体制を確保することが義務付けられました。

臨床工学技士は、医療機器の性能、安全性を維持するために、機器の選定から計画に基づいた保守点検を行い、最終的に廃棄されるまでの管理を行うとともに、使用者に対し安全に使えるための利用者教育を行い、先進医療推進を臨床と経営の両側面から支援し、安全性の確保、医療の質的向上を目指し医療技術サービスの提供を行います。

 

人工呼吸器のオーバーホール  

 

人工透析装置の定期点検 

閉鎖式保育器メンテナンス講習会 

集中管理医療機器

人工呼吸器、シリンジポンプ、輸液ポンプ、低圧持続吸引器、褥瘡予防マットは中央管理しています。

人工呼吸器

人工呼吸器保有台数は、15台で臨床工学技士により点検された状態で保管してあります。

 

病棟へ人工呼吸器を貸出す際はSpO2モニター、用手蘇生バック、マスク、テスト肺も一緒に貸出します。

 

 

呼吸器安全管理委員会を通してマニュアルの作成、院内スタッフへの教育、最新情報・技術の提供、人工呼吸器使用部署への院内巡視を行い人工呼吸器の安全対策に取り組んでいます。

平成18年度

  • 貸出回数228回
  • 稼働時間42239時間(NICU除く)
除細動装置

院内各部署に設置されたAED18台(自動販売機搭載が3台)、マニュアルモード式6台(3台が経皮ペーシング機能付)を保有しており臨床工学技士が巡回点検を行っています。
また、院内の一次救命救急に関する取り組みにも積極的に参加しています。

 

その他

シリンジポンプ 85台、輸液ポンプ 101台、低圧持続吸引器 20台、褥瘡予防マット 24台

【臨床工学部人員構成 (平成19年12月現在)】
臨床工学部長 (医師)
臨床工学技士4名

  • 臨床検査技師1名
  • 臨床高気圧治療技師2名
  • 3学会合同呼吸療法認定士1名
  • 透析療法認定士1名
  • 第2種ME2名
AED搭載清涼飲料自動販売機の設置について

平成19年9月19日、本館1階、別館1階、クリニック1階各ロビーに合計3台のAED(半自動体外式除細動機)を搭載した清涼飲料自動販売機を設置しました。
また、設置フロアー職員への講習会も開催されました。

AEDは、平成16年7月に一般市民の使用が認められ、以降人の多く集まる公共施設などには必ず設置されるようになってきています。
病院におけるAED設置に関しましては、日本救急財団による「日本版救急蘇生ガイドライン」(2006年4月)があります。

  • 病院内の早期除細動(目標は虚脱から3分以内)のために、AEDの病院内設置が推奨される。
  • 病院内で除細勤器が日常的に使用されない部署においてはAEDの設置が特に望まれる。
  • 現場の職員がAED使用の訓練を受け、医師の責任者からその使用を許可されているべきである。
  • 病院内心肺停止発生状況の把握、AEDの配備計画、職員の訓練、その効果の検証が重要である。

日本救急財団「日本版救急蘇生ガイドライン」(2006年4月)より

このガイドラインに沿う形で病院、クリニック全体でAEDを合計21台配備する予定になっています。
それに先駆けてAED搭載自動販売機が設置されたわけですが、このひときわ目立つAEDの存在目的はそれだけではありません。
病院職員はもとより病院にいらした患者様やそのご家族にも、一次救命処置・AEDの重要性や必要性を伝える目的もあります。
AEDが付いた自動販売機の話題性と待合時間に使用法のポスターを見ていただいたりしてAEDを身近なものにしていただきたいと思っています。

また、職員の方々は、この自動販売機の前を通るときに、「もし今、目の前で倒れている人を発見したら、自分は先ず何をすべきなのか?次は?」と一次救命処置の手順をイメージトレーニングしていただけたら「いざ」という時に慌てず対処できるのではないでしょうか?

現在、一次救命に対するワーキンググループを発足させ、今給黎総合病院の全職員が一次救命処置とAEDの装着、操作が施行できるように講習会を開催する準備をしているところです。
皆様の御協力を宜しくお願いいたします。

〒892-8502 鹿児島市下竜尾町4番16号



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